第6回証言の航海の担当スタッフ、古賀早織です! | ピースボートおりづるプロジェクト

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広島・長崎に投下された原子爆弾で生き残った
ヒバクシャの人とともに地球一周の船旅を通して
各国に被爆証言を伝え、繋いでいくプロジェクトです。

みなさま、はじめまして。ピースボートスタッフの古賀早織と申します。このたび、第6回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」の担当をすることになりました。この場を借りてご挨拶させて頂きます。

佐賀出身、福岡育ち。趣味は、お散歩とひなたぼっこ。名前に「早」という字がつくわりに、小さいときのあだ名は「かたつむり」でした。

…10歳の頃。ある日「弁護士になる!」と思い立ち、法学部に入学するまでは良いものの、はたと「人の役に立つとはどういうことなのだろう…」と考え、立ち止まってしまいました。そんなとき出会ったのがピースボートです。

当時19歳だった私は、親の反対を押し切り、初めて船で地球を周り…例えば「優しさ」だけでは困っている誰かを救えないことを知りました。知識と経験と人脈と、それらを生かせる行動力。そして、多様な世界をありのままに受け入れ共感する力。いまの自分に足りないものを痛感し、無力感で押しつぶされそうになりました。一方で、人生の指針を見つけることが出来ました。「もっと勉強したい。世界の“いま”と繋がりたい」その一心で、弁護士になる夢はひとまず横に置き、大学卒業にあわせて上京。現在は、東京の事務所に勤めております。

これまで3度の地球一周を経て、原爆被爆者の皆さんや、タヒチで核実験の被害に苦しむ先住民の方々、ウラン採掘に悩まされるオーストラリアのアボリジニの皆さんとお話しする機会が増える度に、自然と「核なき世界の実現」へ関心が向くようになりました。今回、第6回証言の航海の担当をすることができ、とても嬉しく思っております。

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ピースボート被爆者イスラエル派遣団の皆さんと(2012年9月、写真中央)

今回の第6回証言の航海のテーマは「継承」です。はっきりとした記憶のある被爆第一世代から直接証言を聞く機会が年々減少している今、たとえ記憶が無くても、戦争を経験したことがなくても、自らの言葉で語り、行動できる「証言者」を増やしていかなければなりません。今回の航海でも、これまでと同様、世界へ原爆の実相を伝えるだけでなく、原爆の問題を、歴史認識、グローバルヒバクシャ・戦争被害者との連帯、原発を取り巻く諸課題など様々なテーマと関連づけながら、核無き世界の実現へ向けたアプローチの仕方を模索します。そして、記憶のない被爆者や国内外の若い世代とともに、いかに次世代へ語り継いでいくかを考え実践していきます。

私自身、最近おりづるチームのメンバーに加わったばかりで未熟な点も多いかと思いますが、精一杯努めて参ります。どうぞよろしくお願い致します。

では。みなさまにお会いできることを楽しみにしております!

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