フィギュアの話はもう少し続きますよ!w  今ちょうど一番面白い時期にあると思うから、あんまり興味
無くてもみなさんに是非時代の変化を見ていただきたい。テレビのゴールデンでやらないウラで、こんな
状況になってるのです。

「真央たんかわゆしドキドキ」で終わってちゃもったいないと思うよ!男子の方もアツイんだって。

でもクソ長いからヒマな時にどうぞ。今回はものすっごく真面目な話だよ!w 
宇宙人プルシェンコは、ネタキャラであり、シリアス担当でもあるのです。
肉襦袢だけの人じゃないいんだZE。

と、その前に。『ジョニー・ウィアー』で検索が結構あったんですけど、ジョニ子の純粋なファンの方、
何かごめんなさいね!!w でも私なりにジョニ子好きですよ!ネタキャラとして!(だからそれが)

今期のジョニ子(前記事参照/アメリカのオトメン)のエキシビジョンがLady Gagaの『ポーカーフェイス』
だと知り、動画見て爆笑しました。ジョニ子らしいよそのおネエ座り! 何とか五輪で入賞してこれ
やってくれないかなぁ。ってかジョニ子、これでゲイじゃなかったらホントに驚くわ。五輪頑張れ超頑張れ!!

ご興味ある方はどうぞ → http://www.youtube.com/watch?v=NnUMOrd_ANI


え?化粧までして、なよなよしてキモい?大丈夫、それでこそジョニ子ですグッド!
コメントに「he is such a biiittttccchhh 」って書いてあってマジ爆笑したww ビッチ!ジョニ子!ww
ジョニ子も今期が最後なのかなぁ。寂しいなぁ。ジョニ子とかもう永遠の18歳でいいと思うんだ。無理か。



・・・・・・よし、本筋に行きましょう。

何でこんなに今回男子フィギュアに注目してるかというと、今回の五輪に『クワド(四回転)論争』の
結論がかかってると感じているからです。私のようなニワカだけでなく、もっともっと深くフィギュア
スケートを知っているファン全員が見守っています。


『男子フィギュアに四回転は必要か否か!?』

…こんな事を世界で議論する時代になるなんて夢にも思いませんでしたけどもw

国際スケート連盟(ISU)が行う大会の最大なものとして、『世界フィギュアスケート選手権』ってのが
ありまして、まぁ位置的にオリンピックと同じくらいに栄誉ある大会なんですね。価値的にはたぶん
五輪の方が上なんだけども。 そしてその大会で、ここ2年のチャンピオンが「四回転を飛ばない
構成で演技をして、優勝しているんですね。今の採点基準だと、それが可能なんです。
これが議論を呼んでいます。

安全運転・安全構成。

フィギュアスケートはダンスなのか?スポーツなのか?大事なのはスケーティング?ジャンプ技術?
クワドは、他のエレメンツに自信が無い人の単なる道具なのか?

この状況に真っ向から異を唱えた人物がいました。



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一人は前回も紹介した、フランスのイケメン、『ブライアン・ジュベール』




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もう一人は、帰ってきた不思議系宇宙人、『エフゲニー・プルシェンコ』


この二人(だけじゃないけど)は、よくある優等生的答えなどではなく、感情を込めてきっぱりと公の場所で
『クワド無しのチャンプなんて有り得ない』
と発言しています。っていうか、宇宙人はそれが理由で(ケガの具合も少し回復したので)戻ってきました。

誤解の無いように言っておくと、二人は過去2回の優勝者個人を非難しているのでは無く、そういう事を
可能にした新採点のシステムに向かって発言しています。

二人やその他の選手、そして多くのフィギュアスケート・ファンがどうしてそこまで4回転にこだわるのか。
そこには、『四回転時代』と呼ばれる輝かしい過去の歴史があったからなのです。




その「歴史」の話をしましょう。この時代を語るのにかかせない、一人の存在がいます。
先述した二人に、大きな、とてつもなく大きな影響を及ぼしました。
(片方は勝手に受けただけな気もするけど)




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アレクセイ・ヤグディン (29)  既に引退 元ロシア代表。

ソルトレイク(2002)の金メダリスト。当時は21~22歳くらいだったのかな?
宇宙人プルシェンコの最大にして最後のライバルです。

ヤグディンとプルシェンコの出会いは遠い昔のサンクトペテルブルク、プルが11歳でヤグが13歳の頃。
彼らは同じ、アレクセイ・ミーシンというコーチのもとでの兄弟弟子でした。もちろん小さい頃から二人とも
優秀で、その才能を伸ばして行きます。しかし、「天才型」のプルシェンコが頭角を現していくにつれて
コーチのミーシンはプルの指導に傾倒していきます。

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この人がミーシン。 アレクセイ・ミーシン。

父親を離婚で失い、性格的にも俺様ジャイアンだったヤグディンは「自分だけを見てくれない」とミーシンの
態度に不満を持つようになり、徐々に恩師との溝が深まっていきました。

周囲の目にも決定的となったのは長野五輪でのこと。当日体調を崩してしまったヤグディンは結果が
ふるわず、満足な演技が出来ませんでした。ミーシンは点数と順位が出る前に席を立ち一人置き去りに。

おそらくこの出来事が決定的となったんじゃないでしょうか。

ヤグディンは故郷ロシアを飛び出し単身アメリカへ渡りました。かつてロシアの金メダリスト、クーリックを
育てたコーチ、タチアナ・タラソワさんのもとへ。ろくに英語もしゃべれない18歳が一人で!

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今では真央ちゃんのコーチとして有名ですね。よくテレビに映ってて、荒川さんのコーチでもありました。
間違っても毛皮おばちゃんと呼んではいけません。 これがおそらく運命の出会い。

感情が外に出やすいヤグディンに合うような指導をして、彼女のもとで彼はみるみる上達していきます。
当時彼女のトコロには『ニコライ・モロゾフ』という、後に超有名となる振り付け師がいました。
彼ら3人が作り上げたプログラムは、十数年経った現在でも語り継がれています。

ロシアを飛び出したので故郷では『裏切り者』扱いされていたヤグディン。
ミーシンの寵愛を受け超絶技巧なスケーティングをこなしていくプルシェンコ。

二人の対決・・・・というよりはヤグディンとミーシンの対決だったような気もしないでもないけど、とにかく
熾烈を極めました。ショートもフリーもクワド入れるなんて当たり前、コケないのも当たり前。スピンも
ステップもコンボも決めて当たり前。とにかくミスしないのが当たり前

ヤツにだけは負けたくないと突っかかっていったヤグ。売られたケンカをひとつ残らず買っていたプル。
炎の男氷の男出て行った方が正しいのか従った方が正しいのか。

ある意味、自分たちの存在意義をかけた闘いでした。

これが、世にいう大海賊時代『四回転時代』の幕開けです。彼らの間に入るにはフリーでもショートでも
4回転を、2種類とかコンボとかで飛ぶ構成をつくる必要がありました。無理矢理にでも。

たぶん『フィギュアとかマジ転ぶイメージしかねぇ』な人は、テレビとかで偶然この時代を見てきたのでは
無いでしょうか。誰にでも出来るモノじゃなかったけど、勝つためにはやる必要があった。
しかも1回だけじゃなくて、何度でも。

そんなケンカを繰り広げていたらいつの間にか2人の対決が頂上決戦すぎて、当時の男子は実質、
空いている表彰台はひとつしか無い状態でした。イヤまじで。どちらかが勝てば、次の大会で
どちらかが取り返す。しかしオリンピック前年、プルシェンコが勝ち越していくようになります。

ヤグディンの生活は荒れました。離しても切り離せないプルシェンコの存在。もう勝てないかもしれない
という不安と恐怖。そのプレッシャーから摂食障害になり激ヤセ。持病の関節疾患も悪化していきます。
それでも勝負から引き下がるわけにはいかなかった。
彼をそこまで駆り立てたのは何だったのか、ミーシンへの恨みなのか、プルへの嫉妬なのか、己のプライド
だったのか。今では想像すらつきません。当時20歳・・だよ・・・。



そして翌年。運命のソルトレイク・オリンピック。これが、二人の最後の闘いになりました。

前年の成績的にはプルシェンコが圧倒的有利かと言われていましたが、当日何とプルはショートで転倒
してしまいます。あの宇宙人が。当時無敵でほとんど転ばなかった宇宙人が転倒
「河童の川流れ」と言われていますが、意味的にも見た目的にもピッタリです。

ショートを終えた時点でヤグ1位、プル4位。翌日のフリーで全てが決まりました。

ヤグディンが披露した『仮面の男』は安全策をとることも無くクワドを入れ、それこそ気迫あふれる
素晴らしい演技。NHK実況刈屋さんの言葉も相まって、大変感動的なプログラムとなりました。

ヤグディンの人生を踏まえた上で、ニコ動でよろしければ。 → http://www.nicovideo.jp/watch/sm85021

当時の採点方式で、五輪史上最高得点をマーク。誰もが文句なしの優勝でした。

もちろん宇宙人も手を抜く事は無く・・・・というか力入れすぎで(笑) 『カルメン』 を披露。
・・・・「ヤケクソ・カルメン」と名づけられていますw ノーミス・力技で押した演技で、総合2位となりました。

ヤグのプログラムを作り上げたタラソワとモロゾフは一躍名コーチに。モロゾフの方は高橋さんやミキティや
殿(織田さん)の振付師に。・・・・関係無いけど、殿って22歳なんですね!!10代だとばかり思ってた!w

もし、ショートでプルが転倒してなかったら。
そうだとしても、この日のヤグディンには誰も勝てなかったと言われています。

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表彰台でヤグディンに拍手もぜず、記者会見の場でもポケットにしまったまま、二度とその銀メダルを
公の場で誰にも見せることは無かったプルシェンコ。
・・・・五輪の銀メダルとってそんな反応するのアンタくらいなモンだよ!w

ヤグディンはこのシーズンは本当に好調で、プルがケガのため欠場した世界選手権でも優勝。
気がつけばこのシーズンに出場した国際大会全て優勝を飾りました。最高の結果です。

まるで、落ちる前の線香花火がよりいっそう爆ぜるが如く。


当然、選手生活を続けていくかと思われたヤグディン。しかしもともと痛めていた関節疾患が悪化し、
ついに競技が出来ない身体になってしまいました。プルシェンコと闘い続けていくには、大きな大きな
犠牲を伴ったのです。当時はもう満足に飛べない状態にまで追い込まれ、このシーズンを最後に無念の
引退。

たった一つだけ、プルシェンコには永遠に取り返せない黒星がついたままになりました。


残されたプルシェンコは、それからの四年間、新採点方式への勘違いから2回ほど2位となりましたが
その他全ての国際大会で優勝。四年間ずっと王者。もちろんトリノ五輪でもダントツで金。
マジでパネェっすプルシェンコさん!!タダモンじゃねぇっす!!

孤高という言葉がお似合いでした
。たぶん、他の選手に失礼な話かもしれないけど何かもう70~80%
くらいの力で勝ってたような気もするんですよね…。さすがに五輪のショートは緊張してたっぽいけど。
プルのプログラムで感動した事ってあんまりないかも・・・。な人が多いのは、このせいかもしれません。
表情オモテに出さないしね・・・。ないたトコ見たことないよマジで・・・。

一時期、ヤグディンが復帰出来るかもという噂がありました。2003年くらいかな?何かず~っとあった
ような気がするんだけどもw その時にインタビュアーから「その噂についてどう思われますか?」
と聞かれたとき、プルシェンコはこう答えました。




川o゜_>゜ < どうして戻ってこないなんてことがありえますか?彼はどこにも行っていませんよ。




Σ発言が電波で怖ぇよ!  いや当時はちょっと泣いたけども。

戻ってくるって信じてる。そう発言していました。自分と同レベルで勝負出来るのはヤグディンしかいなかった
のだと、遅まきながら宇宙人は気付きました。ヤグが引退するとき「ライバルは彼ひとりじゃないんだ。
みんなライバルで、一人いなくなったからって別に」と行ってましたが、恐らくみんな思っていた
ことでしょう。当人以外は気付いてたでしょうね。

ヤグディン以外アンタについてける人間なんていねぇよ と。



でも結局、戻ってこなかった。そして彼自身も五輪の後に、ケガにより引退・・・・というか、休業。
ってゆーか、ぶっちゃけ飽きただけじゃね?とも思ったけどもw 

二人がどれほどすごかったかというと、世界選手権でロシアが獲得した金メダルは全部で7つなのですが
全部二人でとりました。(ヤグ:4 プル:3)  若手育ててロシアさま!!w


2つの巨星が完全に消えた事で、スケート界は地球人(笑)のものになりました。勝つ事よりもむしろ
新ジャンプのコンボとかにチャレンジしてひたすら別次元にいたプルがいなくなった時、新採点のもとでは
四回転を飛ばなくても(大技を決めなくても)高得点が出せると気付いた選手たちは、徐々にそちらへ
シフトしていきます。そしてついに、世界選手権で大技も無くミスも無い演技をした人がチャンピオンに。


プルシェンコがいなくなったそれからの4年間、フランス人なんですけど何故かロシア人のヤグディンに
これでもかというほど傾倒し、彼のファンからも「お前はヤグヲタか」と言われるほど心酔
してるジュベールは、もちろんクワドにこだわりを持っていました。・・・・が!!

こだわりすぎてその他がちょっとイマイチでした。イマイチっていうのは、得点に繋がらないって意味ね。
でも孤軍奮闘していたジュベール。四回転じゃなくて3-3だけにしていたら、確かに彼の成績はもっと
良かったかも分かりません。プレッシャーも少なくなるし。けど失敗しても、ずっと飛んでいたジュベ。
でも、時代の流れは止められません。

新世代選手から、『アレクセイ・ヤグディンが2002年にやっていたプロは難しくない』なんていう
発言まで飛び出してくる始末。チャン!『仮面の男』の事よね!?私はその発言絶対に忘れないぞ!!w
(時系列があやふやなんだけど)一方でジュベールは


「ヤグディンはいつまでも僕のアイドルだよ」 とプレスに向かって発言。


問題はそこじゃないんですけど。

ヤグプル時代だけじゃなくても、四回転に挑んできた人たちは大きなケガの可能性と常に表裏一体で、
大げさじゃなく命をかけて演技をしていたワケです。まとまった、無難な演技で誰が感動するでしょうか。

ヤグディンなんて今やもう金属の人工関節なんだよ・・・!?・°・(ノД`)・°・
大勢の人が色んなものを犠牲にして競技の発展に尽力してきたってのに…!アンタはそれを・・・!

がしかし。残念ながら感情を抜かせばチャンの言ってる事は正しいのです。そういうルールのもとで、
そういう審査基準なのだから、そういう競技になっても何の問題も無い。
(とりあえず偉大な先輩を敬えないという人間性の問題はおいておきますよ)


ジュベも、もう25歳です。フィギュアの世界では高齢です。実際、チャンは彼より簡単な構成で上手い
スケーティングをしてイイ成績を残しています。それが時代の流れなのでしょうか。世代交代なのでしょうか。

地元開催だし何かの間違いでチャンがメダルをとって、それ以後にジュベがいなくなったら・・・・もう・・・・・と
世界のクワド厨が希望を失いかけた今期・・・・・・・





そう!!


ヤツが!!















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帰ってきたぁぁああああーーーー!


時代の寵児の片割れが、バッチリ4回転飛ぶ状態で地球に帰ってきました!
おいおい3年間丸々休んでたのに・・・!!どれほどの衝撃だったか伝わりますでしょうか!?w






川o゜_>゜ < 僕が留守にしていた間みんなリラックスしていましたね。





ホントですよNEー!!




確かに、構成的には甘いのかもしれません。選手だって欧州だけじゃないんだし。だけど、彼は、既に
重要な役割を果たしてくれています。彼の出現で、無難な演技で金をとる事がほぼ不可能になりました。


既に国内戦、国際戦で未だに4-3を飛べる事をしっかりアピール
 ↓
オリンピック本番はもっとやる予定だと笑顔で言う
 ↓
何だかマジで決めてきそうな雰囲気。(だって宇宙人だし)
 ↓
他の選手達は、安全策プログラムでは勝てないと判断しクワドを入れざるを得ない。
 ↓
クワド合戦の予感・・・! ←今ココ!!


プルは言いました。
「クワドを飛ばない五輪の金メダリストが生まれる事は、絶対にない」


信じています。それがもしかしたらプル自身の事ではないかもしれないけど、今回はプルである事を
祈っています。・・・ってか、今回逃したら絶対また無駄にやる気出して、4年後いるような気がするw

「ボクが表彰台に登れたら、それは勝利だ」なんて言ってたけどあの負けず嫌いで頑固で無表情で
闘志だけはメラメラだったプルシェンコが、こんな状況で燃えてない訳が無いと思うのです。
絶対さぁ、ワクワクしてると思うんですよね。誰もやった事ないことをやり遂げるの好きそうだし。

膝が噂によればグシャグシャらしいんですけど(・・・・・)それだけには気をつけて、戦ってきていただきたい。

そして、よりによってヤグディンがソルトレイクで使ってた曲(エキシだけど)をフリーの曲で利用する
ジュベールのそのKYっぷりが大好きです(笑)!! いや逆に読んでるのか!?
プルシェンコはその曲に死んでも負けたくないと思ってるよ絶対!w

プルの神経逆撫でしまくりのプログラムですが、ホント失敗なく出来るといいですね・・・!
当日って会場にヤグディン来るのかなぁぁあ??わざわざ来ないかな~~?うーーん。



男子フィギュア界の将来がかかっていると言っても過言ではない今回のオリンピック。
こういう裏話(ってほどでもないけど・・・まぁ、ニュースにはあんまりならないし)を知っているとより
面白くなると思います。




「一番強かったライバルはアリョーシャ(ヤグディンの事)です。
 ・・・・・・彼ほど闘志を持った相手は他にいなかった」





幼少期にあの時代にハマってたマセたガキ(元)としては、ヤグディン以外に負けるプルシェンコは
見たくないですね。逆もしかり。本当に、二人とも大好きでした。そしてその熱が再燃!!


この展開・・・・思わず「漫画かよ!」ってツッコミたくなります。プルがチートすぎるでしょw

まさに 「泰平の 眠りを覚ます プルシェンコ  たった一人で夜も眠れず」 

眠れないのは、クワドを軽視していた人たちですねもちろん。