懐かしのぱちすろ名機列伝xxΣ -9ページ目

マイマイN

【メーカー】山佐
【販売年月日】1998年9月
【タイプ】A
【特徴】制御はニューパルサー



今では、ヒットした機種がそのままリメイクされ後継機として登場する事は

珍しくありません。この成功例は北電子がジャグラーをシリーズ化させた

功績ではないかと思います。



一方山佐の「ニューパルサー」は4号機初期の市場を支えた大ヒット機種で

ありながら、その後継機は様々な試行を繰り返しています。



以前紹介したニューパルサーの系譜 を見てもわかるようにキャラを継承したもの

リーチ目を継承したものと様々な後継機が登場したにも関らず、そのどれもが

正当な評価を受ける事なくマイナー機として終わってしまっています。



今と違い設置台数も少なく入れ替え頻度も年単位が当たり前でしたから、ホールは

確実に売りが見込めるニューパルサーそのものを希望していた事が影響していたの

だと思います。



キャラを使用したものはリーチ目が違うと酷評され、リーチ目を継承すれば変り映え

がしないと文句を言われ、それでもカエルみたいな台と注文をつけられてしまう、ある

意味山佐が最も苦しんでいた時代なのかも知れません。



このマイマイもそんな混迷期に登場したもので、キャラだけ変更してリーチ目を継承

した後継機となっています。



新筐体バージョンの(ある意味)ニューパルサーでありながら全く人気が出なかったのも

今となっては不思議な話ですね。


確かガイドのジャ-ナルでもライター評価は最下位争いをしていたのではないかと・・・・


ゲーム性を引き継ぎながらキャラが変っただけでここまで酷評されてしまったのは、あまり

にもニューパルサーが偉大過ぎた為なのかも知れません。


結局様々な試行を繰り返しながら、完全互換の後継機という結論に落ち着き、今に至って

いるわけですが、今の時代ならこれらの不遇機もきちんと評価されたのかも知れませんね。


ハットトリックA

【メーカー】尚球社(現岡崎産業)
【販売年月日】1995年7月
【タイプ】A
【特徴】チャンス目の連続が前兆



スマッシュヒットを果たしたラッキーチャンス の図柄違いの兄弟機。


従ってゲーム性等はそのまま継承されており、0枚役揃い(激アツ)とボーナス図柄

対角停止(チャンス)が連続する事によってボーナスへの期待が高まるようになって

います。


0枚役の方は狙ってもなかなか揃わないようになっており、基本的にフラグ察知は

チャンス目の連続がメインになっています。


上手い人なら「チャンス目→次回はボーナス狙い」という打ち方になるわけですが、

この台も非常に年配層の常連比率が高く、「チャンス目→空回し」という光景が当たり前

のように見受けられましたね。


困った事にこの台もボーナス図柄がテンパイすると、リールが止まるまでひたすら

テンパイ音が鳴り続けるタイプでしたから、あちこちで鳴り響くこの音のお陰でなかなか

自分の台に集中できなかったりしましたw


この台はコントロール方式なんで、狙えばテンパイまでは簡単に揃ってしまいます。

目押しが出来ない人はテンパイすると止められないもんだから、逆に最後は放置して

しまうんですよねぇ・・・・



今から思うと、考えようによっては上級者排除システムとして上手く機能していたのかも?




*画像はasutarasuさん からお借りしています

梅花月

【メーカー】山佐
【販売年月日】2000年10月
【タイプ】A450
【特徴】公式HP


イージーマックスシステムを搭載し、新基準初期に大量獲得タイプでありながら初心者に

配慮した親切設計でスマッシュヒットを果たした花月 の後継機。



遊技システムはそのままに、通常時に4th演出を追加し期待感や告知部分を強化したの

だと思うのですが、実は自分はこの台をほとんど打っていません。



個人的に4号機の中でも名機としてトップクラスの評価をしている花月なんですが、この台の

場合、あえてリリースした意図が全くわかりませんでした。


というのも、この時点ではまだ花月そのものが現役機種としてそこそこの人気を維持していた

ように思えるのです。


その為、微妙な制御の変化や図柄のチェンジに懐かしさよりも先に違和感の方が強く印象に

残ってしまいました。


そもそも初代のゲ-ム性にほれ込んでいた事もあり、継承しつつも演出が追加された事で逆

に始動時の楽しさを奪われてしまったような気がしたのです。


専門誌でも「待ちに待った後継機の登場」というよりは、何か唐突に発表されたというような感じ

で、「あれ?何でもう出すの」感がありありでしたよね?


元々のゲーム性が優れていたのでそこそこの設置はあったと思うのですが、実際には初代よりも

先に姿を消したというようなイメージが強かったり・・・・・



今から思うと非常に勿体無い売り方をしたような気がします。

じっくり育てれば今頃山佐の和風スロとしてきちんとしたブランドとして確立していたのではないでしょうか?

・・・というかあの頃の山佐でこんな売り方をする事自体珍しかったですよね。





【ゲームで遊ぶ】

梅花月 山佐Digiガイド

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レッツ

【メーカー】メーシー販売
【販売年月日】1997年9月
【タイプ】A400
【特徴】ビッグ中に設定判別が出来る(らしい)



リプレイ外しに更なる付加価値を持たせようと考えた意欲作。


この台は外しを実践する事で獲得枚数がアップするだけではなく、小役の出現率を

チェックする事で設定が判別できると言う事で話題になりました。


元々、こちらの方を重視していたのか、宣伝用のポスターにも「レッツトライ機能」と

いう呼び名で実践を促すようなコピーが添えられていました。



只、実際にはビッグ中の払い出しメインとなる15枚役には設定差が設けられていたものの

その差は微々たるもので(設定1が4.09分の1~設定6で3.79分の1)終日打ってようやく

高低が見えて来るレベルではないでしょうかね?


既に通常時の手持ち判別法が公開されており、この台でも通用した為ほとんどの方はこちら

の方でチェックしていたのではないかと・・・・


本来判別を楽しめる上級者を対象に開発されていた為か、常時目押しを強いられるという

難易度の高いマシンとなっていますがその見返りは大きく、フル攻略では設定1でも機械割が

100%を越える甘目のスペックとなっており、上級者には人気がありましたね。


その分、ホールも導入には慎重になったようで設置は(当時のユニバ機種としては)あまり多く

なかった印象があります。



ちなみにこの台は通常時の小役の減算値が「1」しか違わない為、判別Pに到達するまでに70P

以上が必要となります。この手の「判別は可能だがP数が必要」という台って割と判別できる人で

も結構敬遠していたのではないでしょうか?



元々この判別が可能となるP数というのは高低がはっきりしないG数が紛れている為、確実に

設定差が分かれるまでに必要なG数でしかありません。



自分はそんなの全く気にせずビッグ終了後から普通に判別を開始していました。

このあやふやな状態で判別に合格しなければ以後はやるだけ無駄だろうとか思って・・・・w



トゥインクルステージ

【メーカー】エレクトロコインジャパン
【販売年月日】1999年1月
【タイプ】A400
【特徴】バックライトを使用した独特の告知システム



4号機からの新規参入でハード面ではユニバーサルと提携関係を結んでいた

ものの、ソフト面では安易な流用ではなくマニアックなこだわりを持つものリリー

スしていた事から、独特の人気を誇っていたエレコ。


ある意味初心者ではなくコアなヘビーユーザーを対象にしていた感があったの

ですが、その方向性に変化が見られたのはこの台が登場した頃だったのではないでしょうか?



制御や出目といった点での不満は特に感じなかったものの、エレコ独特の打ち込んだ人

だけが感じる奥の深さというものが薄れていたような気がします。



多分フラグの成立が出目だけではなく、スポットライトシステムという停止順に消灯するバック

ライト演出を搭載した事で、止める楽しさが奪われてしまったのが原因なのかも・・・



それを活かす為にブラックリールを採用している事で、エレコ独特のリーチ目パターンのイン

パクトも弱かった気がします。


とはいっても、そう感じるのはあくまでもエレコ独特の変態出目に魅力を感じていた人だけのよう

で、ホールでは初心者層を中心に常連比率も結構高かった感じですから、戦略自体は成功して

いたのかも知れませんね。



ちなみにこのバックライトは順押しのみで最後まで発展するようになっていましたから、これが不

要ならばはさみ打ちする事で、演出そのものをキャンセルする事が可能となっていました。