国道152号 長野県 青崩峠 1 | Hi-ROAD

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道を走り続ける者の記録。

さて、長らく時系列で国道152号の記事をアップしてきましたがついに1泊2日の探索最後のポイントになりました。

 

探索:2011年11月13日

 

「青崩峠」です。

 

一回整理しましょうか、国道152号の不通区間は2つ、「地蔵峠」と「青崩峠」の区間です。

 

地蔵峠の方は点線国道でした、青崩峠は国道として記されていません。

 

去年の情報ですがネット上で青崩峠への長野県側の国道152号が斜面の崩落で通行できないとありました。

 

さて、もう通れるようになっているのか。。。?

 

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国道152号と国道418号の分岐点。

 

左折でおにぎりドン!

 

結構開けていて走りやすそうだというのが第一印象でしょ?

 

この先途切れる現国道152号は「飯田市南信濃梶谷」から「飯田市南信濃小嵐」までの2.43Kmが改良区間とされ和田バイパスに接続されます。

 

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改良中の152号。

 

地図で見るとここ。

 

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矢印の方向を向いて写真を撮影。

 

丁度ここらへんが、新しく伸びてきた和田バイパス(黄色線)が現国道(細い黒線)と重複する区間。

 

今供用されている和田バイパスは、上の写真の「おにぎりドン!」の部分を通らずに「下市場トンネル」という新しいトンネルを使いココへ合流という形。

 

そして合流した後は、現国道を離れ小嵐川を渡り向こう岸へ。

 

梶谷川周辺でバイパスは再び現国道と重複します。

 

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大きく見るとここらへんです。

 

グイッと核心部分まで進みます。


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国道152号線と兵越林道との分岐。


道なりに進むと国道152号線からここで兵越林道に切り替わります。


右折すると2車線だった道が突然の1車線。


林道のほうが2車線で国道のほうが1車線。


現在の状況はコレ。看板が沢山ありますね、正面の青看が通常にある看板です。

 

とにかくこの先は通れない、と。

 

熊伏山へもここからは行けない、徒歩でもダメだよ。

 

という看板があります。


工事車両も通ることですし、無理な進入は迷惑になるでしょう。


車を停めておく場所もないですよ。

 

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改良後の152号ではこの分岐を通らない。

 

あと何年かするとこの現国道は熊伏山へ登るための登山者や地元の人がちょこちょこ通るくらいの道になってしまうのかなー。

 

では一般国道152号 至浜松市と書いてあるほうへ進みます。

 

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上は25000分の1の地図にGPSで歩いた軌跡が赤線で表示されています。

 

看板の沢山あった写真の場所は、上の写真の矢印部分、国道と林道の分岐点周辺。


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右折後しばらく行くと車両が入らないようにコーンが置いてあるり通行止め。

 

そこから少し歩きました。

 

これ国道152号ですからね。

 

ガードレールもなくすれ違いは車両感覚が優れていないと厳しい。

 

谷側が危険なのもちろんですが山側だって崩れてくるって可能性もあるし。

 

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途中ちょっとした分岐もあり。

 

下り坂で小嵐川の近くまで降りる道です。

 

ここを辿ればこの先の崩れた区間を巻くことができる、と思う。

 

地図で見るとかなり先で国道に合流している。

 

まあ今回は国道を歩くのが目的なので、このまま国道を行く。


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地図でそれと確認できるだけで、路肩、路面共に国道であり152号であることを示すものは何も見つけられませんでした。

 

1件だけ廃屋あり、軒先に新聞紙の束があったので見ればいつごろまで使われていたのか分かるんだけど・・・

 

廃屋は苦手分野なので横目でチラッと見ながらシラーっと通り抜ける。。。

 

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やがて分岐から数えて3つ目の通行止めの看板。

 

はるか先に動くもの発見、立ち止まり観察。工事関係者、そして小屋が。

 

そうかー、ここまで来たけど入るなって言う所入ってるわけだし諦めて引き返すか。

 

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仕方なく長野県側から国道152号線を辿るのを諦め、静岡県側に回ることにした。

 

で、兵越林道で152号の不通区間を迂回して長野から静岡に入る。

 

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兵越林道で県を越えその道は国道474号へ接続されています。

 

上の地図であるようにわずか2.2Kmのこの国道、この道は現在建設中の道です。

 

地蔵峠の方にあった「矢筈トンネル」も同じ国道474号です。

 

正確に言うと「矢筈トンネル」は「三遠南信自動車道・国道474号」ですが。

 

あとで説明します。

 

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↑兵越林道から国道474号に入り振り返って撮影。

 

この50の標識見たことありません?

 

そう、高速道路で見るやつ。

 

では進行方向の国道474号を見てみましょう。

 

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こちらです。草木トンネル方面を向いて撮影。

 

山間部に突然綺麗な大きな道。

 

この道はもともと「三遠南信自動車道」になる予定で建設されました。


が、「三遠南信自動車道」に組み込まれる予定はなくなり現在は「国道474号」となっています。

 

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草木トンネルを抜けしばらく走り振り返り撮影。

 

橋脚が奥に見えるでしょ~。そう橋脚だけ。

 

「三遠南信自動車道」となれば、あそこに本線が走りこの道はそこへ合流するためのものとなるはずでした。

 

じゃあなんで、そうならなかったのか?

 

前述の2.2Kmの区間の内静岡側の0.9Kmは三遠南信自動車道として利用されるという情報もあるようですが。

 

青崩峠を越える三遠南信自動車道は草木トンネルを含む部分と接続されることはない、それは草木トンネルが中央構造線をまたいで、岩質の劣る西南日本外帯側へ入り込んでいるためで、三遠南信自動車道は国道152号の西側、堅く良質な岩帯である西南日本内帯側を通るように建設される。

 

ワルニャンが草木トンネル内でいろいろ見てきたようですが・・・(笑)

 

そのためこの道は「三遠南信自動車道」から「国道474号」へ格下げとなったのだ。

 

詳しくは「国道152号再々検索」 の記事をどうぞ。


 

 

「三遠南信自動車道」と「国道474号」に少し触れます。

 

長くなります!読むのめんどくさーいという方は写真のあるところまでスクロールしちゃってください。

 

それで長々した説明は飛ばせます。

 

 

 

何でこの2つが同時に出てくるかというと、三遠南信自動車道は国道474号と重複しているからです。

 

前者は聞いての通りなんとなく高速道路なの?という感じでしょう。

 

後者はその通り国道です。

 

 

 

高速道路というのは「高規格幹線道路」というものに入り、「高規格幹線道路」には4つの種類があります。

 

 

1・高速道路と呼ばれている「高速自動車道国道」(高規格幹線道路のA線

 

中央・東名・名神・関越と言えば馴染み深いでしょう。


 

2・「高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路」(高規格道路のA’線

 

高速自動車国道に部分的に平行して混雑解消や山間部の隘路解消のため一般国道の整備が急務となっている区間を先行整備した道路。

 

仙台東部道路や仙台北部道路、京葉道路などがそれ。

 

将来高速自動車国道に組み込まれる可能性のある路線。

 

 

3・「国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路」(一般国道の自動車専用道路B線

 

これはその通り自動車専用道路です。

 

国土開発幹線道路、本州四国連絡道路に接続される「新たな路線」に含まれます。

 

国道ばかりでなく都道府県道の一部がこの一般国道の自動車専用道路となるケースもある。

 

 

4・道本州四国連絡路



 

「三遠南信自動車道」は3の「国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路」(一般国道の自動車専用道路B線)になります。

 

 

 

対して「国道」はというと2種類あります。

 

国道の路線の中で「一般国道の指定区間」というものがありこれは、

 

「国道の維持、修繕、災害復旧そのほかの管理は国土交通大臣が行い、そのほかの部分については都道府県がその路線の当該都道府県の区域内に在する部分について行う。」

 

とある。

 

また、

「国道の新設または改築は、国土交通大臣が行う。ただし、工事の規模が小であるものそのほか政令で定める特別の事情により都道府県がその工事を施工することが適当であると認められたものについては、その工事に関わる路線の部分の存在する都道府県が行う」

 

とある。

 

簡単に言えば国道だからといって全て国が管理するわけではないよということ。

 

国が管理する国道(一般国道の指定区間)と都道府県(そのほかの部分)が管理する国道がある。

 

 

「一般国道の指定区間」にある路線は国の動脈と言ってもいい国道で、国道1号・2・3・4・6・7・8・9や14号・17・18号・20号なんかがそれです。

(注・その国道全線が指定されているというわけではなく、国道の一部区間が指定となっている場合もある)

 

沢山あって書ききれませんが国道474号も入ってます。

 

国道152号は指定区間には入っていません。

 

同じ長野県にある国道でも474号は国が管理して、152号は県が管理すると言えば分かりやすいかと。


 

この2つをまとめると、この道は「三遠南信自動車道」という高規格幹線道路ではなくなり、「国道474号」という一般国道の指定区間になったということ。

 

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少し目線をズラすと右側に青崩峠へ向かう道があります。

 

地図では国道指定されていない。

 

が、青崩峠を越えているのはあいつだ。

 

あれが現地で国道152号であると確認できればラッキー!外れれば・・そうなんだ・・って感じ。

 

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では国道474号を行きましょう。

 

ただ青看より向こうは474号ではなく国道152号になります。

 

青看通りに青崩峠は左へ。

 

帰りに気づいて写真を撮りましたが青看の真下に、

 

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これ。

 

すっかり夜になっていてすみません。

 

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?確かにこの境界は合ってると思います。

 

ただ不思議なのがBP(起点)とかいてあること。

 

国道152号の起点は長野県上田市、終点は海沿いの静岡県浜松市。

 

ここは長野県境に近い静岡県浜松市。

 

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不通区間が県境にあるため静岡に入ってから国道152号が再開される地点だから静岡から見れば152号が始まる場所だけど、こういう表示はするのだろうか?

 

※(追記)これは静岡県側の「管理境界線」示すためのものではないかと助言をいただきました。


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青看左折後現れるのはこれ。

 

右端の「国道152号線 改良・・」とうのが気になる。

 

後から分かるのだがその「道路情報」表示変更サボってるでしょ~。

 

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ドーン!え~国道じゃないの?!興味半減。ってことはこっちは152号の不通区間なんだ。

 

※昭和56年前後はここは国道として指定されているのを旧版地図で確認しました。

 

地図に書いてくれればいいのに・・

 

実は個人のブログ「峠と旅」で2000年と1993年のこの場所の写真を見たことがある。

 

1993年の写真は今通ってきた国道474号を建設中の写真。

 

2000年の写真はこの「林道 青崩線」の看板がこの場所ではなくもっと上側に設置されていた写真。

 

そして、

 

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林道青崩線の看板手前、ガードレールの外側にあった石標。

 

3本あり3本とも「国土交通省」と彫られている。

 

国道474号の橋脚のある土地内といえばそんなところだろう。

 

これがあるということは間違えなく一般国道の指定区間、国道474号であるという証とみて良いのだろう。

 

もしかしたら三遠南信自動車道時代の名残かもしれないが、石標がどの程度の正確さをもって管理されているのかにかかっている。

 

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とりあえずこの林道を行けるところまで車で入ってみるが、なかなかの急勾配。


2速でもパワーバンドを外せば失速する。

 

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と、目の前に出てきた「塩の道」の石碑。


つまり地蔵峠からここまで塩の道でつながっているということだ。


昔からの道、辿られている道はこれだ。


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青崩峠へはここから入りました。

 

それはこの先の林道に問題が発生したからです。

 

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塩の道の石碑が丁度右コーナーの外側、コーナーをクリアすると・・・

 

通行止め!

 

長野側だけでなく静岡側も通行止め!!?

 

どーなってしまうんだこの先。

 

 

 

 



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つづく。