国道152号線検索。
今回は3回に分けて書きましょう、超長くなるから(笑)写真も沢山使います。
第1回「三遠南信自動車道」「蛇洞林道」「国道152号線」の分岐点以北から道が消えるまで。
2011年11月12日午前7時30分、行きます。
「三遠南信自動車道(国道474号)」一部供用開始区間の「矢筈トンネル」によって国道152号はだいぶ見えにくく辿りにくくなっています。
普通に走っていれば上の写真の道。
道なりだと直進してしまいますよね。
そうなんです。
矢筈トンネルの方へ自然と誘導される形になります。
ちなみに誘導される直進は自動車専用道路なので。
国道152号と蛇洞林道へ行きたい人は左の道へ。
地蔵峠を越えて南下してくると左の道から出てくることになります。
「矢筈トンネル」への誘導を回避したとしても、この新しいループ橋で「蛇洞林道」へと誘導され「国道152号」へは入り込まないよう配慮されています。
青看に左にくるりと周る矢印で「大鹿」「しらびそ高原」
直進には小さな矢印が出ていて「152号通行不能」と。
実は古くから立っているこの看板、ちょっと違和感がある。
直進に通行不能と書いてある。
一見するとこのままループ橋を渡ると直進不能になってしまうのかな?と
それはたぶん右矢印で「大鹿」と書かれているからなのでしょう。
もともとはこのループ橋がまだなかった頃は、蛇洞林道へ入り大鹿村へ続く道は標識どおり右折でした。
現在の右折の道はこの通り、通行できません。
直進方面の国道152号の道も植林等により以前より入口が狭く細くされています。
なにせ入り込んでも行き止まりなので、入れたくもないのでしょう。
完全に人目につきにくくする配慮がされている。
6年前のこの道は丁度舗装をはがしての工事中でした。
国道152号線を示すものは唯一向こうを向いたおにぎり。
周り込むとしっかり152と記されています。
国道152号の分岐点からループ橋方面を望む。
では車道終点に向けて車を進めましょう。
一瞬木々の間を進むとドストレートが現れます。
ストレートを抜けると山の中らしいくねくね道に。
所々に長野県の杭。
この先には大島河原公園。
綺麗に整備されたキャンプ場があります。トイレも炊事場もあります。
今は冬季で営業していませんのでそれらの施設は全て使えません。
どうなんだろう夏季の営業中も賑わうということはないんじゃないかなー?・・・
入口から1車線が続いていましたが、この公園周辺だけ造られたストレート+2車線になってる。
車でここまで進入し、この公園に停めて支度をしていると軽トラが1台。
管理人のようです。
地蔵峠まで行って戻ってくるので車を停めておきたい旨を伝えると、OKしてくれました。
そのあとにこの先は分かりにくいということで少し道の説明もしてくれました。
さて、車を置いて支度をして食事をして、今午前8時。
ここから地蔵峠までは地図で見てもそんなに長くない、あって2Km、予定は2時間で地蔵峠まで出て、2時間でここへ戻る合計4時間の辿道。
のちにこのタイムスケジュールは大きくずれることになる。。。
たっぷり時間はある。のんびり歩きますか~。
公園前を通り過ぎるとあっさり2車線は終わり。
おにぎり(国道を示す逆三角形の数字の書かれた青い標識)もここまで、この先にはなかったな~、立てといてほしいな~。
これから先の写真も国土地理院の地図で国道152号と記されている部分ですので。。。
少し歩くと分岐と橋。
直進は林道、地図上ではやがて道は途切れます。
橋を渡る道が国道152号、この沢は蛇洞沢。
橋を渡ると民家があり、その先にゲートが。
すでに道はこの通り。
そのゲートが閉まっている写真はネットで確認してました。
現在は?今日は?開いています。
ここからは25000分の1の地図でも道が細くなっていると記されている。
寂しい道ですが地籍調査標がいたるところにあります。
このピンクのリボンと先端が赤い黒い杭です。
法面は3パターンあって、今ここはコンクリート壁。
縦にして空と道と山を入れてみました。
ガードレールもなくなりすれ違いは間違いなく困難。
パノラマで沢も山も入れてみました。
でもまだ車の通れる実線で記されている国道。
進んでいくと今度は練積みの法面が出てきました。
ちょっと気になったのは、沢と国道の間のスペースに積み石や年期の入っていそうなビン類、かまどの跡の様な物。
家があったのではないかと思わせるものがたまに現れます。
途中見つけたのがコレ。
道沿いにあるのでなんて書いてあるかは読めませんでしたが地点標的なものかもしれません。
石標についたコケや付着物を落とすことは簡単ですが、何年もかけて形成されたものをそぎ落とすことに抵抗があります。
あまり触らないでおこうとは思いましたが、もっと時間をかけて字を解読するべきでした。。。
実はこれこの後にも登場します!
道に対する配置はこんな感じ。
まだしばらく舗装路は続きそうだ。
平和な風土づくりの看板があるここの法面は切り石積みでした。
落ち葉を踏みしめながらまだまだ平和な国道を、道も続いているし特に地図も見ずに路肩や路面、山の斜面に何かないか注意を払いながら進む。
ここを訪れる多くの人は車で進入するようだがとてもじゃないが勿体無くて自分には無理だ。
歩きながらじっくり観察したい。
そうこう考えていると、沢を越える1本の橋が登場。
竣工49年3月!紅葉の配置が素敵!
「御堂沢橋(みとうざわばし)」
御堂沢を渡る橋。
堰堤もしっかり地図上に記されています。
ここには2つのものがありました、1つずつ紹介すると。
まずは橋を渡る前にこの分界標。
南信森林管理署の林班界標。
ここばかりではなくたまに見受けられました。
橋を渡った所に「程野山国有林」の木標。
左面には「使用者・長野県飯田建設事務所」
右面には「貸付期間」が書かれていた、けれど、「貸付」と「年」が消されていました。
地図上ではこの辺りから少し進むと点線国道区間に入ります。
そしてついに舗装されていた道も未舗装に。ここから点線ということですね。
ちょっとおやっと思ったのがこのセンターに見えているライン。
よーく観察すると、道と沢との境にある法面が埋まったものでした。
てことは・・・
つまり元々はこの道は見えている半分しかなかったのか?
こんな感じの道幅だったのかもしれません。
上書きした黄色線が埋もれた法面が確認できた所。
黄色線より先には確認できなかった。
そのまま先に見えるガードレールまで想像で赤線を引くと、ここから急激に道幅は狭くなっていたことになる。
斜面が崩れて埋まったとしてもこの状態なら整備されているはず。
未舗装になってから現れるガードレール。
荒々しい国道152号、かなりいい。萌えポイント60!
道幅が広いのが減点どころ、あと国道に関する道標がないところ。
あれば80ポイントだったのに(笑)
そしてついにガードレールの切れた部分に向けてなにやらググッと道が上がっています。
あ、ちなみに未舗装部分凸凹していますので車高の低い車、下回りを擦りたくなければ入らない方が無難です。
その先は!?
河原に出ました。
見てのとおり轍があるので観光以外にも整備の手は入っていると思います。
車を停めたキャンプ場の管理人は地蔵峠までの道は定期的に整備してると言っていましたから。
まあ整備といってもあくまでも軽くだと思いますよ。
ついに道の痕跡が消える。
ただ重要なのは、こいつ。
軽く崩れていますが、増水で周辺の土が削がれていったのでしょう。
こうやって見ると。
さっきのガードレールの切れ目へ向けて上がっていた道は本来そのままの高さでこの法面の残骸の上端の高さを保っていた可能性もある。
となると結構道幅の広い終点部分か、車両回転場、駐車スペースがあったのか?
ここから先は地図が頼りになる。
この先に道はあったのか?
ただのハイキングではない、道路があった痕跡をさがし、車両通行不能区間ではあるがここが国道152号であることを証明できるものを探すのだ。
国道152号線 長野県 地蔵峠2 へ続く。