アンデットプリンセス2:序章2 | ヒーローのまったりとお絵描きなブログ♪(*´▽`*)

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鎧の男「


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女性「で、私んところにそいつらを始末して欲しいと頼みに来た、だね」


鎧の男「そういったところだ
    だが、相手が冒険者パーティーなんで
    俺はお勧めしない、と言うより断って欲しい」


女性「じゃぁ来なければ良かったじゃん」


鎧の男が困った表情になってるのを見て女性は続けた
女性「・・・あぁ、分かってるよ、上の言う命令だから
   騎士団員である以上は、ね」



鎧の男は王国の騎士団員
王国がこの大きな墓場を管理していて
たまに巡回でやってくる騎士団員の一人
今回のように王国ではどうしようもない依頼も持ってくる



騎士団員「そうだ、だが、断られれば『仕方ない』となる」


女性「仕方ないとなる可能性があるだけでしょ?
    一度断っても、結局王国のちからを使って
    私らがやるハメになるんじゃない?」
そう言いながら

女性は壁に体を向けて剣の先を壁に押し当て抜き始めた

挿絵0000000002-002

騎士団員「俺はそう思わない!


女性「あなたはまだ若いし理想も持ってるからそう思うんでしょうね」
腹部に剣で刺された穴を開けたまま振り向いて言い返す


騎士団員「俺は命令されたことをやった
     ことを伝え依頼をした
     あとは答えをもらって戻り報告するだけだ」



ちょっと間を空けて女性は言う
女性「一応聞くけど、何で断って欲しいんだ?


騎士団員はきつい表情で
騎士団員「パーティーにプリーストがいるからさ
     今回の依頼でヤツらと戦うことになるだろう
     その時にターンアンデットで君は消滅する可能性が高い
     君はア・・・」


女性「そうね、私はアンデット
   王国の管理下にある無縁墓地の死体にすぎない」


騎士団員「だけど、君はここの管理人でもあるじゃないか
     いなくなると困る」


アンデットの女性「ま、管理人でもあるわね、それで私のことを
         アンデットプリンセス(不死姫)
         って言うヤツもいるくらい
         自分で言うのもなんだけど、美しいし~♪
         ・・・・・死体だけど」
そう言って笑う

不死姫「誰かさんは私の素性も知らずに

          見かけだけで惚れてるみたいだけどぉ?↑」
そう言って騎士団員をちら見する


騎士団員は気付かないフリをして
騎士団員「断られた、と報告しておく」


騎士団員が言い終わるか終わらないかのうちに
不死姫「いいよ、引き受けた

         依頼書をよこしな、サインするから」


騎士団員は目を丸くした
騎士団員「ダメだ!断れ!
     ターンアンデットで消滅する可能性があるのに!
     アンデットにプリーストがいるパーティーと戦えなんて!
     俺はこの依頼に納得できない!
     上官にも代案を提案するから断れ!」


不死姫「代案って?」


騎士団員「俺と騎士団の中で仲のいい連中でなんとかする!


不死姫「そんなもん、あなたの上官が許すわけないわよ
    第一それだと冒険者協会と摩擦が起きるでしょ?
    騎士団の上層部だけじゃなく
    王国もそれは困ることになるからまず無理ね」
そう言われて騎士団員は言葉に詰まる

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不死姫「・・・あなた、本気で私に惚れてんの?
    消滅されるのがイヤだから断って欲しいんじゃない?」


騎士団員「なんでそうなる?
とちょっと緊張が解けた感じで返す


騎士団員が緊張を解いた一瞬の隙を突いて

依頼書を奪うアンデットプリンセス
さらにサインもしてしまう


騎士団員「あ!おい!


不死姫「ほら、依頼書をなくした、なんて言っても
    今度はなくさないように他のヤツが来るだろうし
    そいつには『依頼は受けてます』って言っちゃうからな」


騎士団員は差し出された依頼書を受け取って黙ってる
騎士団員「・・・


不死姫「私はもう死んでるんだ、例え私がやられても気にするな
    それに、私がやられてしまうことになったら
    騎士団をはじめ王国の部隊も
    取締りのきっかけをつかめるんじゃないのか?」


何か言いたげの騎士団員だが言葉を発しない
騎士団員「・・・

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 2016-07-16掲載


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