枠のない自由化 | おばちゃんの経済自習室

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経済なんかサッパリしらなかったおばちゃんが経済を勉強してみるお部屋。

前略 TPPを手放しで賛美していらっしゃるマスコミの皆様へ。

わかっていて無視されているのか、すでに何か対策を打ってあるのか、
それとも全くお気づきでないのかは存じ上げませんが、
アメリカが日本のお金を目的にTPPを仕掛けてきたことが明白で、
自由化する項目に一切の縛りがない、ということは
新聞・TV・ラジオと言ったマスメディアが自由化する可能性がありますね。

一旦進出を決めてしまえば、彼らにとってあなた方はみんな敵。
敵は潰して富を奪い取るのが資本主義の原則です。
そして、アメリカはその資本主義の権化のような大国ですよ?
専売方式や安い電波利用料といった、ご自身がもっとも忌み嫌ってきたはずの
護送船団方式によってガチガチに守られているあなた方が
海千山千の在米メディアと互角に渡り合えるのでしょうか?

日中記者協定 についても、それらのメディアが同じように
協定を締結してくれるとお考えなのでしょうか?
TPPの枠組みを考えた時、日本に進出した米メディアが、今の中国や民主党と同じように、
あるいはそれ以上の圧力を持ってアメリカに有利になるような報道を繰り返すことは
充分に考えられはしないでしょうか?
すでにCNNなど日本法人があるから大丈夫なんて思ってはいらっしゃいませんか?
自由化した金融・投資をフル活用して日本法人を完全子会社化したり、
経営陣を本社から派遣してアメリカが儲かるような報道をさせるなんて朝飯前でしょう。
そして、為替介入などでレートを有利に動かし、広告代理店からのスポンサー料を
一手に吸い上げることも、彼らにとってはあまり難しいことでもないように感じます。
反グローバリズムを明確に掲げたボルカー・ルールを見ればわかるように、
自国が生き残るためなら手段を選ばない、TPPが生易しいものではないというのは
そういうことではありませんか?

私はどちらも耐えられないほど嫌とは言え、自分さえしっかりしていれば
今よりはマシかも知れないなと思う部分もありますが、
皆様にとっては、そちらの方が耐えられないほどお辛いのではありませんか?

放送法で守られているから大丈夫だ問題ないとおっしゃるかも知れません。
長期計画でアメリカに対する日本の食糧依存度を充分に高めたあと、
食糧輸出の削減を盾に放送法改正に対する圧力を高めてきた場合、
無策で無能な民主党政権が頼れる防波堤になってくれるとでも?
その答えはご自分達がもっとも良くご存知なのではないかと存じます。

もし報道の通りTPPが良いことだとお考えなのであれば、
マスメディアの自由化についてどのような防衛策を持ち、
どうやって自由競争を勝ち抜いて行くお考えをお持ちなのか、
ぜひマスコミ各社のご高説を賜って、判断の材料にさせて頂きたく存じますので、
何卒ご見解をお示し下さいますようお願い申し上げます。

草々


なーんて書いてみたくなるよね、今のバカげた論調見てるとねw

って書いたところでこんなニュースが。
施政方針原案:日米EPA推進 TPP批判回避
( ゚Д゚)ハァ?TPPに批判が集中したから今度はEPAだと?
EPAについては財務省 の人に説明して頂きます。
経済連携協定(EPA:Economic Partnership Agreement)とは、2以上の国(又は地域)の間で、自由貿易協定(FTA:Free Trade Agreement)の要素(物品及びサービス貿易の自由化)に加え、貿易以外の分野、例えば人の移動や投資、政府調達、二国間協力等を含めて締結される包括的な協定をいいます
全てではなく、一部(上記ニュースでも農業についてしか触れていませんが)除外できるから
EPAなら文句ないだろとでも言いたげですが、デフレ期に貿易を自由化すべきでない原則に変わりはない。
こういう文章書いてるところに来た話なので、マスメディアは除外な☆という約束取り付けといて
最終的にここを目指してたんじゃないかとしか思えんわ!