KAERU技術というセミナーだった。
講師の小田真嘉さんは僕より２コ上で当時26歳。
セミナー名は『天才編』。
天才から教わった内容だという。
「今まではIQの時代からEQの時代へと変わってきたけど、
これからはNQ（ネットワーク指数）の時代。
いかに人脈を持つかが重要なんです。
人との繋がりは10作っても１年後には１しか残らないというのが
フランス投資銀行の調査で出ています。
でもこれを11とか12にする方法があります。
それは、
人脈をたくさん持っているキーマンと繋がることです。
それも自分と別の業種の人と繋がる事で
可能性が広がり、発想も変わります。」
こんな話は、
今まで聞いたことが無かった。
とても新鮮だった。
そしてとても役に立った。
「NQを高めるには、
魅力・会話力・構築力・統率力の４つの力が必要ですが、
その中の構築力で重要なのは、
情報の発信源となり、縁を切らさないことです。
経営資源である人・モノ・カネ・情報・時間は生ものですので
どんどん回さないと腐ってしまいます。
“出入口”の字からも分かるように、出るのが先です。
時間もお金も出しまくることでネットワークが広がり、
そのうちクリティカルポイントがあります。」
小田さんの話は
いつも新たな視点から
すごく的を射た内容ばかりだ。
現に、それから小田さん自身も
人脈を最大限に活かしてブランド化を成功させ、
時には300人規模のセミナーを開催したりもする
人脈構築のプロとなっていった。
そして更には
数多くの大物との出会いから多くを学び、
独自のコンサルティングを構築して
若くして成功者の仲間入りとなった。
・・・ 一方 ・・・
僕はまだ苦しんでいた。
悩み、もがき、悩みすぎて
すがる思いで
今度は100万円を自己投資していた。
人間力やセールスに関する心理学を学んだが、
当時の僕はもっと根本的なところがズレていた。
事業がそもそも
収益が上がる仕組みでもなかったし、
講師である僕自身のレベルが低すぎた。
どうすれば良いか分からなかった。
そういう時に限って
いろんな話がくるものだ。
職場の同僚からの誘いで、
それから僕は
住み込みで修行をすることになるのだった。
⇒第10話 『住み込み』
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▼（参考）小田真嘉さんのサイト
http://www.odamasayoshi.net/