先週の新聞ストレートタイムズの記事を紹介します。

片面1面には、高級車と中国の若者の写真が掲載され、

以下の文章では、新しい中国の若い消費世代がどんどんお金を湯水のごとく使っている現状が書かれています。


一例では、とある地方都市の20代の女性Aさん。

彼女の親は一代で財をなした新興金持ち。

Aさんは、最近、チベットの非常に珍しい番犬を80万ドル(5000万円!!)で購入した。

そして、メルセデスベンツやフェラーリ、ポルシェなどの高級車なんと30台を伴ってお犬様を迎えに空港へ行く写真が掲載。

犬には専用のエアコン付きの部屋を用意し、17度温度設定の部屋で快適な暮らしをさせている。

餌代は1日千円。水はペットボトルのミネラルウォーター。

ちなみに、中国の掃除婦の1ヶ月の給与が1万円ほど。

お犬様の10日分の餌代と一緒です。。



ある大金持ちの息子B君。

ある夜、パーティ帰り、酒によったB君は、車を運転中、あやまって人を跳ねてしまった。

救急車を待っている間、友だとと冗談を言って笑いあうB君の写真が掲載されています。

跳ねた人は、ほぼ即死。

裁判の判決は3年の実刑。

B君の親が司法に裏金を渡して刑期をうんと軽くしてもらったというのがもっぱらの噂で、

世論はそれを許すはずもなく、中国では大きな問題になっている。

跳ねた人がとても貧乏な青年だったこともあり、家族にもお金を渡して納得させたらしい。。。



すごいですね。。。。お金があれば何でもありという。。。


かたやもう一面には、犬のゲイジを大きくしたようなものの中で暮らす老人や親子の写真。


皮肉にも香港では、貧困層が広がっている。

家もなく、1平米の犬のゲイジのような囲いの中に、衣類をビニール袋に入れて一面につるしてその中で生活する老人や親子。

共同の汚いトイレ2つを何十人で共有する生活に、老人は涙し、親子の子供はいつか絶対にお金を稼いで親に家をかってあげたいと話す。。

この写真はショッキングです。

プライバシーもあったもんじゃない。


でも、これが事実なんですね。

中国では、ブランドショップが次々にオープンして、若い世代が千円のTシャツを買うような感覚でブランドものを買い漁っています。

(まあ、ニセモノも沢山出回っているのですが。。)


一人っ子として、親に甘やかされて育った子供は、中国の新しい消費の担い手として湯水のごとく、親のお金を使う。


一方で、昔の貿易国香港で、家もなく、犬同然の生活をする人々。


中国は今後、アメリカに変わる大国になることは事実です。


が、貧富の差もすでに相当な広がりを見せていて、国内の問題はまだまだ山積みです。