来月、新人アナウンサー向けの基礎講座を担当するんですが、その準備を進めている最中に、ふと (自分が新人だった頃、どんな事を考えていたんだろう・・・ ) と気になり、いろいろと探していたら・・・
発見っ
涙がいっぱいいっぱい染み込んだ研修ノートです。 私が入社した山形放送は、当時日本テレビとテレビ朝日を両方ネットしている局だったので(現在は日本テレビ系列)、まず入社前にテレビ朝日系列、そして入社後の9月に日本テレビ系列と、2回も新人研修に参加させて頂いたんです。
・・・ でも、ホントのことをいうと、2回もやらないとどうにも使いモノにならないほど ”劣等生” だった・・・という訳なんですけどね これ、冗談抜きで
・・・ な~んて、当時のことを思い出しながら、入社前に受けたテレ朝研修のノートの表紙をふと見たら・・・
おぉっ
2月22日・・・ そうか!23年前の今日、私の”アナウンサー”に繋がる道の第一歩が始まったのか
そんな研修ノートを、昨日(2月21日)発見するなんて・・・!
2週間にわたる研修は、本当に鬼のように厳しかった・・・ 人生の中で、たぶん一番追い詰められて、苦しくて、みんなのように出来ない自分がくやしくて、ひとりでいっぱい泣いて、でもとにかく一生懸命に努力した、そんな新人時代の幕開けが、2月22日・・・。
だけど、劣等生でも仕方なかったのよ。 だって入社が決まるまで自分がアナウンサーになるなんて微塵も考えたことがなかったひとが、やることになっちゃったんだもんね。 それも、山形から一度も出て暮らしたことのない、コテッコテの、なまりまくってる山形県人の私が。 人見知りで、臆病で、何の面白みもなく、人前で話すなんて大の苦手な私が。
人生、何があるか本当にわからないものね~
ノートには、研修の内容のほかにいろんな反省点、そして考えたことがびっしりと書き込まれ、さらに、目を通してくださった講師の方々(テレ朝のアナウンサー)の言葉が残っていて・・・、 忙しい中、毎日毎日ノートに目を通してひと言添えてくださったのかと思うと、今さらながら感謝の気持ちでいっぱいに。。。
そして、23年経った今読んでも新鮮で、心に迫る言葉の数々に、はっとしました。
それは
『原稿を書けないアナウンサーと、しゃべれない記者はいらない』
『”本物”を伝えられる、プロのジャーナリストを目指せ』
『謙虚さ、素直さ、愛する心など、人として熱き心を持て。 自分に甘えるな』
そして
『何年か後、”この仕事をやっていてよかった!”と思えるよう 努力せよ』
なんだか・・・ ”新人”だった自分より、すべて今の自分に向けて用意されていた言葉みたい! でも、一番最初の”土台”の部分で、こんなにも素晴らしいアドバイスを頂けたから、その先ずっと頑張ってこられたんですよね、きっと
だから、感謝の気持ちを込めて、今日からまた一年、精一杯頑張っていこうと思います