JHS初級ハーブインストラクター養成通信講座・4月、5月の課題「栽培」
JHS初級ハーブインストラクター養成通信講座・4月「種まき・苗の植え付け」、
5月「定植・摘心」
Y・Nさんの作品です。
<種まき・定植> バジル
<苗の植え付け>
レモングラス ブラックペパーミント ラバンジン
レモンバーベナ ローズマリー レモンタイム
<感想>
虫に葉をかじられ、なかなか成長しなかったのですが、
ようやく苗の植え付けができました。
ナメクジにかじられていると思われるのですが、他に葉をかじるような害虫はどのようなものがありますか?
また、駆除の方法が知りたいです。
バジルの摘芯は分かりやすいのですが、
他のハーブの摘芯の位置がよくわからなかったです。
また、バジル以外で摘芯は必要なのでしょうか?
<JHS初級ハーブインストラクター養成通信講座からのコメント>
種まきも、種の大きさによって蒔き方が違うことを勉強していただけたことと思います。
種まきは天候や気温によって左右されるので、苦労されたことと思います。
それに比べ、苗から育てることは比較的楽だったことでしょう。
種まきの種は、発芽しなかったり、うまく育たなかったことも考えて一度にまかず、
時期をずらしてまいてみたり、春と秋に分けてまくのも良いでしょう。
お届けした種で、バジルとナスタチューム以外は、秋まきのほうが冬を越し、
しっかり強く育ってくれるのでおすすめです。
ナスタチュームも気温が低いと芽が出ないハーブです。また、一晩水につけてからまくと、発芽しやすくなります。
バジルの芽は、虫に食べられて苦労されたようですね。
発芽後の柔らかい葉は、虫も食べやすいようで、苦労される方も多いようです。
少し成長されるまでの間は、高い所に置いたり、不織布をかけておくと、
発芽後の葉を食べる虫対策となります。
栽培は、とにかく失敗しながらも実践することが大事です。
いろんなハーブにチャレンジしてください。
移植は発芽後双葉が成長し本葉が見え始めた頃、定植は本葉が2〜3枚成長してしっかりした苗になった頃行って下さい。
摘芯についてのご質問にお答えします。
摘芯は、今回お送りした苗くらいに成長したもので行います。
剪定の一種で、わき芽を増やすためと苗の形を整える目的で行います。
バジル以外のハーブでも必要で、先端の枝(芽)を切ると、わき芽が出てきて形のよい苗になります。
お送りした苗のうち、ローズマリー、レモンバーベナ、ブラックペパーミントは、
茎の途中の葉が出ているところの上をどこで切っても大丈夫です。
ラバンジンは比較的先端に近いところの葉の上で、
ブラックペパーミントは地下茎でも増えますので根の際で切っても良いでしょう。
レモンタイムは摘芯というよりも刈り込みに近い形で切るのが良いでしょう。
レモングラスは根の際の節から側枝が出る「分けつ」によって増えるので、摘芯とは違いますが、
葉の分かれ目(分岐部)の上を切って収穫すると、新しい葉が伸びて長期間収穫できます。
摘芯は、初めて経験される方は大変不安に思われるようですが、収穫も兼ねて思い切って剪定して下さい。
虫についてのご質問にお答えします。
葉をかじる虫は、ナメクジのほか、ヨトウムシ、ケムシ、アオムシ、オンブバッタなど多くの種類がいます。
ハーブはティーや食用に使うので、農薬は使わず、これらの虫は早めに見つけて捕殺します。
葉の裏側や鉢底に虫が潜んでいることが多いので、よく確認してください。
ヨトウムシなどは日中は土の中にいて、夜間にだけ出てきて活動するので、夜間も確認したり、
土を掘ってみると見つかることもあります。
ナメクジはビールを好むので、ビールを入れた容器を置いておくと集まってきて溺死します。
また風通し、日当りが悪いと虫がついたり病気になりやすいので、気をつけて育てて下さい。
虫は見つけたら早めに退治しましょう。(テキストP.46~47参照)
手をかけたぶんだけ、これからのハーブの成長が楽しみですね。