第弐拾六日目。 | 四国でボクも考えた。

第弐拾六日目。

 弐拾六日目の朝は畳の上のシュラフから心地よい眠りをいただいて、スッキリと目覚める。驚いたことに疲れが抜けており、これも畳効果なんだろうか…と泰山寺の通夜堂をありがたく思う。


 そして七時前に出立。納経所は当然ながらしまっており、一言礼を言いたいと思っていたがお札を納経所の前に置いて出立する。この日の朝の冷え込みはすこしきついようだった。


 しばらくは畑?田んぼの中の道を進む。

 すると川に出る。

 昔の人は川を歩いて向こう岸にわたったようだ…しかし今日は寒い雪

で、橋の方に歩いていくと橋のすぐ手前に歩いてわたれそうなルートを発見。せっかくだから歩いて渡ってみよう。多少濡れるが、川の水も少ないところを選びながら向こう岸へ。こんなちょっとした冒険的なイベントも「お遍路」の醍醐味かも知れない。



 そこから先、しばらくすると次の栄福寺までは土の路面が現れた。

しばらく舗装路を歩き続けていた足に土の感触が優しい…気持ちよく歩く頃、そらも明るくなっていた。

 栄福寺に到着。お寺の手前で急な参道を登り到着。こぢんまりとした静かなお寺であった。コンパクトというのが似合うお寺である。
ボクの後から来た老夫婦が仲良くお参りしている。このコンパクトなお寺にお似合いの光景。さっさとお参りをする旦那さんとゆっくりと慈しむようにお参りするおばさんの対照的な姿もなんだか微笑ましいのだった。


 さぁ、次=仙遊寺へ!