第弐拾五日目(再編集)
リアルタイムで本編=「やぶんひとりごつ」に当時の記事を見つけたので、そのままコピー、加筆してお送りします。
雨が中々上がらない。
瀬戸内海を左手に見ながら、今日は今治市を目指している。雨のためにポンチョを被りながら進んでいるが、袖口の部分が濡れてしまうので、中に百円で買ったレインコートを着ている。これがすこぶる蒸れる…腰を下ろして休む場所が見つからない。
途中、雨が小止みになったので、雨具を脱ぐものの、この後また雨が降り出す。もう一度ポンチョだけにしてスタート。袖口が濡れてしまうので、長袖を肘までまくっている。そして今度は肘から先がすこぶる寒い…
雨と寒さがこの日もボクを狂わせる。冷静になれば決して間違わないところを雨の中素通りしてしまい、鎌大師を通り過ぎてしまったそして1キロほど引き返し、短いが急な峠を越えてゆく。あとで調べてみたが、「腰折れ山」と言うらしい…なるほど。
瓦の町で有名?な菊間。国道沿いにある瓦工房は大きな鬼瓦を外壁いっぱいにつけて「瓦」をアピールしている(後日、「鉄腕ダッシュ」でTOKIOがソーラーカーでこの前を通ったりしている)。
この町にある厄除け大師が今日はすこぶる賑わっている。考えてみれば今日は日曜日なのだ、そう言えば昨日の道後温泉も人がいっぱいだった…この頃には曜日感覚がなくなっているらしい
厄除け大師のすぐ横のコンビニの脇(ややこしい)にたこ焼きやを発見。「たこ焼きマンボ」なる曲を大音量で繰り返しかけている。寒いし、腹も減っていたので、迷わず入店。
これがすこぶる美味かった…キャベツが入っていて甘みがあるのだ。天童よしみ風のおばちゃんが焼いているたこ焼き。マヨネーズをかけるだけで五十円増しとは…柏の「マヨタコ」を想像したのだが…でも美味かったのでヨシ!としよう。
表に出ると雨も小止みになっていた。
その後、勢い付いて今治市の54番延命寺を打つ。頭の中はまだ「たこ焼きマンボ」?あれ「サンバ」だっけ?が回っている。54番の土産物屋でそば茶のご接待。口の中がさっぱりとして美味い。そして55番への道を教えてくれた。
なかなか解りづらい道であった。途中遍路道は霊園のど真ん中を通り抜ける。霊園は丘陵?を利用して作られており、ココに入った方たちはさぞ、良い眺めではなかろうか。
立派な伽藍である。到着時にバスのお遍路さんたちと遭遇。帰るころにもう一台。日曜日の午後、納経所はラッシュである
ここではヴァンダレイ=シウバを五倍くらいに膨らました和尚さんが納経してくれた。
56番泰山寺。
今日はここで打ち止め。ココでも道を間違える。あまりにまっすぐ進む道に辟易したのだ…で、途中近所の方に道を聞くとあまりよくご存じなかったのか、違った道を教えられて右往左往したのだったが、どうにか泰山寺に到着。5時前だったので納経も出来た。
本日はここの通夜堂にお世話になる。