- 百万円と苦虫女 [DVD]/蒼井優,森山未來,ピエール瀧
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100万円貯まったら、次の町へ。
様々な町を転々と移り行く鈴子の
出会いと別れ。
タナダユキ監督。
評判いいみたいですね。
雑誌でも載ってたんで、ようやく見てみました。
んが。
痛い!!!
この映画痛い!!!
問答無用にいたたまれない!!!
不器用で、コミニュケーション下手な主人公は、
友人の自分勝手に巻き込まれ、その彼氏の怒りにまきこまれ、
振り切ることもできずに前科者に。
(たいした罪でもないのに)
そのせいで、
弟「おれ受験控えてるんだからな!」
などなど、家族の冷たい視線に耐えられず放浪の旅へ。
行く先々でいろんな出会いがあり、
結構良くしてくれる人ばかりなんだけど、
鈴子の「生きるの下手さ加減」が随所に表れて、
あれよあれよと一番よくない結果ばかりに。
BGMが特にあるわけでなく、
リアルな撮り方がまた”痛感”を倍増させるの。
ぶしつけな人間、親切な人間、
それぞれに何か言えればいいのに、鈴子はいっつも何にも言えなくて、
言わなくていいことばかりぶちまけてしまって。
その上、文通してる弟は結構ハードにいじめにあってて。
しかも誰にも言えないという。
観ていて非常に苦しいんだけど、救いを求めて最後まで見てしまった。
救いはあったけど、ラスト、「現実そーうまくはいかないよね」なのが
また切なひ。
蒼井優が可愛いからいいけど、
暗い感じの地味な女優さんだったら、本気で痛すぎて見てられない!!
ピエール瀧がまぁ、素敵に気持ち悪くて良かったw
気持ち悪いんだけど、ピエールだってわかってるから、
なんか可笑しくって。
彼の出てくるエピソードが一番痛かったんだけどね。
村人全員に責められて、そんな大勢の前で「前科者です!」って言っちゃうの。
同居人の荷物捨てるくらい、大した罪じゃないじゃん!
辿っていくとガールミーツボーイの話で、
ラストに良さげなひとに出会う。
で、とうとううまくいって、
あのしおれた鈴子ちゃんが、なんか明るく元気に。
救いがきたー!
よーやく、痛々しさから解放される!
って思ったら、
これがまた、悪い方向に傾く。
あああ~~~終始心が痛い~~
もぞもぞむずむず居心地が悪い~~
と思ってると、ラストちょっとした救いと現実があるんだよね。
少々救われたけど、
この監督合わないかも…
映画には夢をみたいサリオでした。