- 実録・外道の条件/町田 康
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ノンフィクションなのか、フィクションなのか、
実話を基にしたエッセイふう小説なのか。
たぶん最後。
パンク歌手に振りかかる、非常識な人々からの厄災。
面白かった。
作者がリアルにパンク歌手なんで、はじめエッセイだと思って驚愕していた。
雑誌記者やカメラマンの横暴ぶりとかにね。
わたしみたいな一般人のイメージだと、
『パンク歌手ぅ?常識なくてやりたい放題自由人だろぉ?』とか思ってしまいがちだけど、
(実際そういうひともあり、そうじゃないひともあり。一般人とかわらんらしいです)
んで、この作品内のパンク歌手もわりと無法なところもあるけど、
それを越える、人々の野放図ぶり。
人の話を聞かない編集者、
「おまえ何様だ?」な、まるで仕事をやる気のないスタイリスト、カメラマン。
主にマスコミの手によって、
リアルとはかけ離れたイメージを勝手に発信されてしまい、
憤るも覆す術のないパンク歌手。
これに似たことありそうだぁ、とか思っちゃう。
むしろ、そのへんがこれを執筆した原動力(笑)?
まさしく、
『実録・外道の条件』です。