がれき受け入れ 溝深く | さるうさぎのブログ

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原発・放射能はもとより、環境に悪いものから子供たちを守るには・・・?!

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ハイライトはさるうさぎによるもの

2012年04月15日

 

 宮城、岩手両県で出た震災がれきの受け入れを表明した県内5市と、県の足並みがそろわない。5市は放射性物質の濃度が低いがれきを扱うので安全だ として、焼却場や処分地の近くの住民への説明や試験焼却を進める考えだ。だが、泉田裕彦知事は処理方法や政府の考え方に様々な疑問を呈し、政府に「質問 状」を送りつけた。双方の溝は深まっている。

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 受け入れを表明したのは新潟、長岡、三条、柏崎、新発田の5市。5市長は3月末の共同会見で、受け入れるがれきについて、放射性セシウム が1キロあたり100ベクレル以下の木のチップだとし、一般ごみに混ぜて燃やし、焼却後も同100ベクレルより低くするようめざす、と説明した。

 しかし、泉田知事は11日の記者会見でも「(放射能は)低くても、膨大な量を集めて濃縮したら害を及ぼす可能性もある」と指摘した。「政治主導でやる話じゃない。専門知識をご理解頂く方が先」とも述べ、5市長を牽制(けん・せい)した。

 知事は、それに先立つ6日、政府の受け入れ要請に「直ちに受け入れを決められる状況にない」と回答。あわせて、「がれき処理の全体計画は どうなっているか」や「地元での処理を極力、進めるべきではないか」「一般ごみを埋め立てる管理型廃棄物処分場で長期間、放射性物質を封じ込められるの か」など、6項目の質問状を出した。

 一方、新潟市や長岡市、三条市は夏ごろの試験焼却を目指し、住民説明会を開いていく予定だ。三条市は10日に焼却場近くの福島新田甲地区 で、非公開の住民説明会を開き、受け入れ条件などを説明した。住民からは「知事があんなに心配だと言っているのに、なぜ進めるのか」「安全だとしても風評 被害が心配」といった声が上がったという。(水野梓)

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【いちからわかる】「がれき処理」

Q 震災がれきを被災地以外で受け入れることになった経緯は?

A 岩手、宮城、福島の3県であわせて約2250万トンのがれきが出たと推計されている。阪神大震災で出た量を上回り、3県の一般ごみの 10年分以上になる。復興の妨げになるので、昨年夏に政府は法律をつくって、がれきの一部を被災県以外で処理する「広域処理」を進めることにし、岩手県と 宮城県のがれき約400万トンを受け入れてほしい、と求めたんだ。

Q なかなか進んでいないみたいだね。

A 環境省によると、今のところ、実際に受け入れているのは東京や山形、青森にとどまっているんだって。

Q 県内の5市はどんな理由で受け入れようと考えたのかな。

A 被災地復興のためだし、中越地震や中越沖地震、「7・13水害」で他県にがれき処理などを助けてもらった「恩返し」でもある、と言っているよ。

Q 「100ベクレル以下」という5市の受け入れ基準の根拠は何だろう。

A 国際原子力機関(IAEA)の基準を下敷きに、原子炉等規制法は、放射性セシウムが1キロあたり100ベクレル以下なら放射性廃棄物と して扱う必要がない、としている。富山県や大阪府、静岡県島田市も同様の基準を設けて受け入れを検討しているんだ。長岡市の森民夫市長は「自然界にもある レベル」と説明している。

Q じゃあ安全なんじゃないの?

A 泉田知事は、がれきを燃やした後の灰が100ベクレルを超えてしまったら、「どう処理するのか」と疑問を投げかけている。「高濃度のセシウムを含む灰が飛んだり、処分場からセシウムが地下水に漏れ出したりしないか」とも心配している。

 知事はかねて、政府の放射性物質への対応に不信感を示していた。「どこに市町村ごとに(放射性物質の)処分場を持っている国があるのか。放射性物質は、一カ所に集めて厳重に管理すべきだ」とも訴えているよ。

Q 知事がどう言おうと、市は受け入れることができるのかな。

A 一般ごみの処理は市の仕事なんだけれど、専門職員がいない市もあって、県の協力は欠かせない。何より、市民に安全性について十分説明して理解を得る必要があるね。

泉田知事がいうとおり、なぜ自治体も国も、放射線学のしろうとの「政治家」が自分の考えてしきろうとするのか、そこからしておかしい。
ガレキ受け入れスイシンジャーの、環境省だって、がれきについての「知見」はなくスイシンしているらしいし。
「何も考えるな、とにかく日本人ならがれきを分け合うんだ」っていうこと?

そんなの、不安をあおるだけだよね。「非公開の」住民説明会でも、不安の声があがっているようだし。しかし、なぜ「非公開」?

阪神大震災のがれきは、地元が誰の手も借りずに処理しました。
今回の東日本大震災のガレキのほうが多いということで、調べてみたら確かに。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4363e.html


東北3県のがれき推計量は、約2,247万トン(岩手県約449万トン、宮城県約1,570万トン、福島県約225万トン)であり、これは阪神・淡路大震災の1.6倍、全国の年間一般廃棄物総量の2分の1に相当する(東京新聞2011.6.25)。

ただ、一県あたりでみたら、兵庫県以下ですよね。3県集まって、兵庫なみの働きができないのでしょうか。
しかも
焼却炉の新設を求める 陸前高田市の申し出を 岩手県が 門前払い

しているし。

それに、肝心の放射能対策が全然出来ていない。100ベクレル以下のものだって、集まれば100ベクレルは超える。そんなの足し算さえできればわかるよ。
その放射能廃棄物の処理についてどうするのかについて、計画が立っていない段階で「とにかくがれき受け入れ」といわれても、住民はなっとくしないよね。

やっぱり、「放射能は煮ても焼いてもなくならないから、しかたないので、なるべく放射能を拡散・希釈させて、大人も子どもも関係なく国民全員の体でわかちあおう」としているのじゃないですか。それが政府の意図じゃないでしょうか。しかも彼ら、次の選挙か、少なくとも自分の任期以内のことしか考えていないだろうから、自分が死んだ後の将来の日本まで気にしていないでしょ。

そう考えるとよくわかるんですよね。