今村氏の辞任・吉野大臣誕生・野党の無意味行動 | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

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世の中に必要なものは必要になります。
例え、今は笑われてもです。
限界が来るものについては、捨てなければ生きていけないからです。

内閣改造のたびに、福島県民に注目されるのは、復興大臣、経済産業大臣、環境大臣の3ポストとのことですが、これまで第二次安倍内閣発足直後に根本匠衆議院議員が復興大臣に就任して以来、被災地の政治家による就任はありませんでした。

 

先の今村雅弘復興大臣の辞任により、次期大臣にふさわしいのは福島5区選出である吉野正芳衆議院東日本大震災復興特別委員長であろうと書いたところ、その通りの人事となりました。

 

地味で真面目すぎててほとんどの人が知らない吉野正芳衆院復興特別委員長。福島五区はいわき市と原発のある双葉郡。

 

福島原発のある選挙区からは初の復興大臣。

 

この選挙区に蓮舫落下傘説が常に耐えない。現在党籍不明の宇佐美登元代議士は衆議院福島五区にはもう立候補せず、いわき市長選挙に専念するという。

 

先日、衆議院法務委員会で組織犯罪処罰法改正案の参考人質疑に立った早川忠孝弁護士による吉野正芳自民党法務部会長時代の評価が高いです。

 

貼り付け元  <https://www.facebook.com/yoshikiyo.osaka>

 

今村大臣の辞任後、野党は前大臣の発言による反発を強め、昨日の国会はすべて審議拒否しました。

 

昨日、衆議院で流会した委員会。

9:00 法務委員会

→組織犯罪処罰法改正案の審査

9:00 外務委員会

→日印原子力協定の審査

9:00 財務金融委員会

→銀行法等改正案の審査

9:00 文部科学委員会

→学校教育法改正案の審査

9:00 厚生労働委員会

→医務技監設置法案の審査

9:00 経済産業委員会

→未来投資促進法案の審査

9:00 国土交通委員会

→道路運送車両法改正案の審査

9:30 倫理選挙特別委員会

→公選法改正、衆議院区画定の審査

昨日は東日本大震災復興特別委員会はないのに、復興大臣発言問題で民進党、共産党、自由党、社民党が審議拒否したことにより全て流会。

 

竹下亘自民党国対委員長と山井和則民進党国対委員長が昨日電話会談をし、本日から正常化とのことでありますが、本日は衆議院では、復興特別委員会のみが開催され、谷公一筆頭理事が委員長代行をつとめ、吉野委員長の辞任を了承、鈴木俊一委員を委員長にすることに全会一致で決定。吉野正芳新大臣の所信が表明されました。避難民は12万人に減ったけれども引き続き全力を注ぐとの内容。

 

先に衆議院で可決した福島復興再生特措法の改正案は、参議院ではまだ審議がなされており成立していません。吉野大臣は委員長のときに今国会冒頭でこの法案が今回はあるのでがんばるべしと呼びかけていました。

 

一方で、どうでもいい野党は、今村大臣に辞任を求めながら、辞任したらしたで、審議には応じられないとのこと。辞任しないと審議拒否、辞任しても審議拒否。そして今度は議員辞職を求めるとのことでありますが、今村前大臣は九州比例区選出であるため、辞任しても補欠選挙は行われず、次にまた自民党の衆議院議員が補充されるだけです。

 

なお、今村前大臣は発言した内容がこれまでもたびたび問題ありとされ、また報道はされていませんが、被災地訪問をした際も被災者にとって評判がよろしくない。これはやはり今村氏がつねに本音を言う人であり、悪いことではないでしょう。東北のほうだからよかったという発言は、民意の中には存在していることであり、それを代弁しています。しかし復興大臣には向いていなかったということです。

 

東北の人たちに向かって、「私の住む佐賀県や仕事場の東京ではなく、あなたたちの住んでいる場所が被災したから日本全体にとってはまだよかった」と言われたらどう思われるかという思いやりには欠けています。

 

本音があり、民意をも代弁しているのは良いことですが、この発言の後、次にどうなるかということが予測できない議員は民進党のほうにはたくさんいます。それをやると外交・国会対策・選挙対策など政治にかかわる根本的な部分に支障をきたすことになるでしょう。