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ごめんなさい。


人知れず微笑まん-JRセクハラ相談室

被害女性は「脳性まひ・障害一級」で、2006年に契約社員で採用されていました。
そして、その翌年11月の社員旅行からその被害は始まったのです。



障がいを持った契約社員だという弱い立場に付け込んだ卑劣な行為


・慰安旅行の際の目に余るセクハラ行為があり、同席していた他の会社員は誰も止めようとしなかったのです。
・その旅行の帰りに、上司は、「待っておけ」と二人になると酒に酔わせ、ホテルに連れ込み、カミソリを手に脅し、体毛を剃った上、性暴力に及んだのです。
「しゃべったら次の契約はないぞ」と口止めしながら、関係を継続することを強要したのです。
・この女性が、障がいを持った契約社員だという弱い立場に付け込んだ卑劣な行為です。
・数ヶ月一人で苦しまれましたが、意を決して会社のセクハラ相談室に相談しました。



セクハラ相談室の「セカンドレイプ」


下記は、セクハラ相談室の相談員の言葉です。
・「君は逃げなあかんとこで逃げてない」
「多少やったら許したろ思た?」
「拒否したのか。どの位の声で?…周りには聞こえてないわな」。
(性暴力のあと、加害者から口封じのために串カツに誘われ食べに行ったことをもって)
「あなたは身体を出してるわけや。串カツとあなたの身体とどっちが高い?」
(以上は、笑いながら発した男性相談員の言葉です)

・「なんで逃げられへんかったの?」
「こんな身体で逃げられるわけないでしょ」
「そうやね、ハハハ」
(これは、女性相談員です)

・セクハラ相談室は、この被害女性の要求した証人から聞き取りはせず、「性暴力はなかった」と結論づけしました。
・それを契機に、職場で組織的いじめが始まったのです。

そして、被害者であるこの女性は、加害者だけでなく、会社も訴えたのです。




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判決を報じる朝日新聞(11月5日朝刊)

JR西の元上司に賠償命令 契約社員の性的被害訴訟

 JR西日本の男性社員に性的暴行を受けたとして、契約社員の女性(37)=兵庫県=が男性とJR西に計1650万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が4日、大阪高裁であった。坂本倫城(みちき)裁判長は請求を棄却した一審・神戸地裁龍野支部判決を変更し、男性に計100万円の支払いを命じた。JR西の責任については退けたため、女性は上告を検討している。


 判決などによると、女性は脳性小児まひの後遺症で言語や四肢に障害がある。2006年2月にJR西の障害者雇用枠で入社し、翌年11月に職場の日帰り旅行をした帰りに当時の上司の男性からホテルで性交渉を強要された。


 控訴審判決は「被告の男性は重い障害で抵抗が困難な女性を性欲のはけ口とした」と指摘。一方、旅行後も性交渉を強要されたとする訴えについては「女性は男性に愛情を表すメールを繰り返し送っており、一時的な恋愛関係になっていた」として退けた。(以上、朝日新聞ここまで)


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ご本人の言葉です。

思えば一審を闘い始めた時は、誰も味方になってくれず、


昨日まで味方だと思い、和気あいあいと話していた人でさえ、
一切一言も口もきいてくれず、“人ってこんなにも変わってしまうの?”


と思う毎日で、涙を奥歯を噛みしめ堪えながら「孤独」と「やり場のない怒り」に震えながら過ごした日々でした。


しかし今は違います。控訴審を闘っていく中で、多くの方々と出会い、そして多くの方々の“愛”に支えられてきました。
その愛に触れる事で、私は独りじゃなかったんだ。と安心することができました。



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※以上の記事は、ほとんどを、この方の裁判を支える会のブログ「里美ドットコム」から参考にさせて頂きました。


人知れず微笑まん-里美ドットコム


【里美ドットコム〈里美さんの裁判を支える会〉】

http://satomi-heart.cocolog-nifty.com/blog/







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※「ほとんどを」ですから、文責は、heihachiroにあります。