米・雇用統計は毎月第一週の金曜日に発表されるのが一般的です。しかし、年に何度か第二週の金曜日になります。その理由とは何でしょうか?
まず、第一週の金曜日に発表というルールは存在しません。ときどき、この様な説明をしている書籍・サイトなどあります(私もそう説明することがあります)が、厳密には間違いなのです。
厳密に雇用統計の発表日は次のようになります。
発表日は、前月12日を基準日とし、その週(日曜はじまり)より3週間後の金曜日に発表されます。また発表時刻は日本時間で、冬時間(22:30)、夏時間(21:30)となります。
そこで、カレンダーを見てください。
2/12(月曜)があり、そこから3週間後はどの週でしょうか?25日~と1日~は同じ週ですので、3/4~が3週目となります。よって、3/9(金曜)が3月の雇用統計となります。なぜ12日かというと、その週に雇用統計のサンプル調査を実施するからです。
すると、重要になるのが関連した経済指標です。
毎週木曜に、新規失業保険申請件数という指標がでていますが、雇用統計の予想をする時、これをうまく利用する方法があります。12日の週を含む新規失業保険申請件数を参考にする方法です。
このデータは2/22(木曜)に発表される新規失業保険申請件数で、サンプルの集計期間が重なるため、先取りしたデータとして扱う事ができるでしょう。必ず当たる訳ではありませんが、参考になるので活用してみてください。
また、残念ながら3/21にFOMCが控えますが、余程なデータにならない限り参考にはされないでしょう。6月に利上げがあるのかどうかを確認するデータとなります。