メキシコペソを扱ったトレードを開始しました。よかったらご覧になってください。
ポジション(long&short)
どのようなトレードか説明します。
通貨ペア/日付 | ポジション量 |
取得レート 決済レート |
2024/6/18 メキシコペソ/円(short) |
3,000,000 |
8.590 -- |
※トレード公開はファンダメンタル投資の考えを伝えるためにおこなっています
※細かい単位は判りやすくするため、端数を整理してあります
※本記事における1日は朝6時~翌朝6時(日本時間)と変則設定になっています
※ポジション公開記事は、基本的に数時間~1日ほどディレイ(遅らせて)しています
メキシコペソ/円
メキシコペソ/円は8.25円と、ドル円の152円より非常に18倍ものレート差があり、1銭の重みが異なります。ゆえに相場を考えるときは10倍して82.50銭と仮に考えます。するとドル/円に近い感覚で相場判断できるようになります。
その視点で見ると、約3週間で9円もの大暴落をしています。それを私はレバレッジ4倍ほどで受け止めました。これがどれほど大きな利回りか理解していただけるでしょうか?
利益は約100万円あります。
そして元手は640万円です。640万円の元手で3週間で100万円の利益とは、年利回りに直すと幾らになるでしょう?となります。
ポジションの現状
現レートは8.245あたり。大きな含み益になってきました。
6月下旬以降に大きな含み損をだしていましたが、ようやく含み損が解消され利益に貢献してくれるようになっています。7月序盤から大きく崩れました。
今後、メキシコでは利下げが控えます。次回に利下げをするかは分かりませんが、年内にやるでしょう。北米経済はアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で構成されますが、カナダは2回の利下げをおこない、アメリカもいよいよ始まります。メキシコも非常に高い政策金利を調整する時期にあるでしょう。
そして私もポジションを追加する時期になっています。
近いうちに、もう一度ファンダメンタル分析をおこない、大丈夫と判断すればポジション追加をおこないます。
ファンダメンタル分析から得られた根拠
① メキシコ新政権による憲法改正リスク
左派のシェインバウム氏が大統領選で圧勝しました。最低賃金の引上げ、農業者への補助金、未就労者への補助金、高齢者への一律年金など低収入者を手厚く保護する典型的な左派政権となります。政権政策でおこなうなら、まだ理解できる内容ですが、これを憲法改正して恒久的な義務とするとの思惑が強まっています。メキシコの財政圧迫になるとみられ、メキシコペソは売られました。
基盤が弱い経済新興国が、財政支出を強めていくと金融危機や通貨危機(暴落)になりやすいです。信用が無ければ新興国通貨は暴落する。これは歴史が証明しています。
今回の左派政権は、政治的理想のためにこの轍を踏む可能性があり、しかも圧勝して憲法改正に必要な議席をほぼ満たしています(上院が僅かに足りない)。憲法改正が現実味を帯びたため、財政懸念が強まったわけです。
これらはペソ安を助長すると考えました。
②2回目の利下げが近づきつつあるBOM(メキシコ中銀)
メキシコのインフレ率は、なお高値圏にありますが、とはいえ2024年になり急速に鈍化しています。消費はセンチメント指数は強いですが、小売売上高は去年末より弱いデータがズラリと並び、鉱工業生産も弱含みです。雇用は失業率が絶対値として強い値であるものの、直近で急騰(悪化)していました。
これらファンダメンタル分析を総合的に判断しますと、BOM政策金利を11.00%に保つ理由は薄弱になっています。6/27BOM政策金利で利上げ、あるいは利下げ示唆をする可能性が高まっています。
③カナダも利下げをした
カナダはアメリカとともに、メキシコはUSMCA協定(FTA協定)に参加しています。3カ国は密接に経済関係があり、メキシコはアメリカの下請け工場のような役割を果たしてきました。そのアメリカも徐々に利下げに動くでしょうし、カナダは6月に利下げしました。
密接であるため影響をうけるでしょうから、メキシコが利下げに動く根拠になるでしょう。
▶根拠を覆すようなリスク要因
実は、メキシコペソを売るトレードを推奨しない理由もあります。
1つは「旺盛な消費」があるでしょう。メキシコ経済は内需が旺盛です。メキシコ国民だけでなく南米からやってきた移民も消費活動に加わっているからとも言われます。また銅や原油といった資源価格が高値を維持していて、これもメキシコ経済を下支えしているようです。これらには留意が必要です。
アウトロー戦略を実践する
ファンダメンタルなアウトローのFX
蝦夷守
また次の記事でお会いしましょう