ウィーンの馬たち2 | First Chance to See...

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 ウィーンのプラーター遊園地と言えば、映画『第三の男』に登場した大観覧車で有名だ。残念ながら(?)、映画の撮影当時のままの観覧車ではないけれど、それでもあの映画を観た観光客なら、プラーターの大観覧車はぜひ体験したいと思うもの。

 で、私も、ドイツ語ペラペラの友人に案内してもらい、大観覧車に乗ってきた。

ウィーンの国連都市

 おお、(映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に出てきた)国連都市のビルが見える〜。

 しかし、大観覧車もさりながら、私がプラーターに行きたかったのにはもう一つ別の理由があった。ウィーンに出発する前の数日間、「ウィーン 馬」でググっていて、「プラーター遊園地には本物の馬のメリーゴーランドがある」というブログ記事に出くわしたのだ。えーーー、何それ、見られるものなら私も見たい!

 という訳で、友人にプラーターのインフォメーションで訊いてもらう。本当にそんなものがあるのか、あるとしたら遊園地のどこにあるのか。結果、入り口付近にある大観覧車から遠く離れた一番奥に設置されていると判明。炎天下にもめげず、騒々しい絶叫マシンの類を通り抜け、ようやくたどり着いた先にあったのは、

メリーゴーランド2

 本当に本物の馬のメリーゴーランドだ!

 写真が暗くて分かりにくいかもしれないが、ソリをひくポニーの内側には、小さいお子さんを乗せて歩くポニーがいる。ポニーには子供しか乗れないが、外側のソリには大人も乗れる。ということで、その場の係員さんに3ユーロを現金で払って、いそいそと乗り込む(あれこれドイツ語で交渉してくれた友人には大感謝!)。

メリーゴーランド1

 ソリに乗って振り返ると、こんな感じで後ろのポニーの姿がある。が、それより何よりソリの内側、進行方向に向かって座っている私の右ひじの辺りには、

メリーゴーランドのポニー

 お子さんを乗せたポニーの顔がすぐそこに〜〜〜!

 音楽に合わせてメリーゴーランドが回る時間は、せいぜい1分半くらい。でも、止まる時は大丈夫なのかなとちょっと心配になるくらいの速度でがんがん回るし、振動もある。得難い経験であった。

 インフォメーションの係員さんいわく、このメリーゴーランドはまもなく廃止の予定だとか。ま、ポニーを長時間つなぎっぱなしにして同じところをぐるぐる回らせるなんて、今なら動物虐待と言われても仕方ない施設だもんな。おまけに、他の絶叫マシンは地元の家族連れでそれなりに賑わっているのに、このメリーゴーランドにはほとんど人が乗ってなかったし。

 メリーゴーランドの隣にはポニー乗馬体験のエリアもあって、こちらも閑散としていた。何でだよ、私が子供だったら絶叫マシンよりポニーのほうがずっといいのに。残念ながら、鞍のサイズといい鐙の位置といい、どう考えても幼いお子さんオンリーで、大人の私が乗るのは絶対にムリだった。くうう。

〈おまけ〉

 クリムトの「接吻」目当てでベルベデーレ宮殿に行った時のこと。

 おお、クリムトだシーレだ、生で見るのは初めてだ、と興奮しながら宮殿の小部屋から小部屋へとを渡り歩いていたら、

マレンゴの絵

 ここでマレンゴに会えるとは!!!