嫌なイメージ、嫌な空想と戦うしかない
あなたの失恋も別れも離婚も浮気も不倫も、
空想ではなく現実の世界で起きていることです。
もしあなたに解決しなければならない「問題」があるとしたら、
その問題は、「敵がいる」と捉える事が出来る筈です。
「敵」という言葉を辞書で調べると、
・勝負や争いの相手
・競争相手
・恨みのある相手
・自分に害を与えるもの
・比較の対象になる相手
という意味が出てきます。
敵という漢字は「かたき」とも読みます。
あなたには、乗り越えなければならない、
あなたには、勝たなければならない、
あなたには、避け、逃げてはならない、
そんな敵がいることになるのではないでしょうか。
敵という言い方は、ヒドイ言い方かもしれませんが、
自分の味方、自分に害の無い存在でない限り、
そして、あなたに多大な不利益や損害を与えている以上、
残念ながら、「敵」とみなせる筈です。
健康でも、出世でも、恋でも、
病気や自分に害を与える問題が生じてしまった以上、
逆に、漠然とした、嫌な思いの集合体より、
「敵や壁と定義づけ、そうみなしたほうが、
物事を円滑に、明快に解決」していくことができる
そう気づくはずです。
果てしない、宇宙同様に解明しきれていない脳の中で
漠然と起きていることではなく、
ある現実の問題を分かりやすく「敵」と捉え、
その敵、壁を乗り越えるために、倒して変えていくために、
どうすれば良いのかを考えていかねばなりません。
人は、「病（やまい）は気から」といいます。
「病気と戦ってこそ、健康を取り戻せる」そういいます。
自分を自分で手術する人は、普通いませんから、
即ち、病気と戦うとは、医者が勧める薬を摂取しながらも、
心の中、自分自身の意識の中で
病気（敵）に負けずに戦うこと
を示しているはずです。
もし、そうであるとするならば、
あなたを苦しめ、あなたを窮地に追いやっている、
彼氏や彼女、旦那や奥さん、意中の恋人との問題を引き起こした、その
大きな敵は「現実」の世界にいますか？
それとも、大きな敵は「空想」の世界にいますか？
答えはもちろん、「両方の世界に存在する」、です。
空想の世界とは、
あなたの頭の中、あなたの心の中で起きている、
あなた自身の中にある「意識中の世界」です。
それは、現実の世界から、とても強く刺激を受けます。
見たことから、聞いたことから、
体中すべてで味わったことから、
これまで全ての経験を元に、
あなたの脳の中で、意識中の世界が出来上がるのです。
例えば女性の恋愛で言えば、
・ある男性との出会い（現実）
・男性との会話やフィーリングを家でも思い出してしまう（意識・空想・脳の中）
・男性に誘われ、仕事帰りに、デートで食事する（現実）
・デートが終わった帰り道、幸せを胸いっぱいに、でも少し寂しく、
次にいつ会えるか考えてしまう（意識・空想・脳の中）
・男性にいつ暇か聞かれ、「今週末は空いてます」と返事する（現実）
・彼は何を考えているんだろう、もし好きだと言われたら何て答えよう、
彼と現実に起きることを予想し、期待し、いつも考えてしまう（意識・空想・脳の中）
・男性から愛を告白される。そして、その愛に「はい」と答える（現実）
・これからどうすればいいのか、彼のために何かしてあげたいと考えてしまう（意識・空想・脳の中）
・はじめて行く旅行先の宿で、その男性とはじめてのセックスをする（現実）
・こんな愛を感じる、こんな温かい、これまでのセックスとは全然違うと感じる、
抱きしめられて、本当にとけてしまいそうだった感覚（意識・空想・脳の中）
・忙しくても、短い時間でも、お互いに連絡を取り合い、何度も電話を見る（現実）
・その彼の事を考える時間は増し、この先の将来も一緒にいたいと考えてしまう（意識・空想・脳の中）
それら、現実と空想をいっぱい繰り返し、現実でも意識の中でも、
どんどん、その彼のことを思い考え、
一緒に幸せを喜ぶ心でいっぱいになっていったはずです。
それが恋愛です。
そんな恋愛の中で、一体、
どのような問題が起こりましたか？
現実の世界で、一体、どのような事が起こりましたか？
どうして、良い空想を描けなくなったのですか？
浮気ですか？
嫌われそうですか？
相手の心に他の誰かがいますか？
もう飽きましたか？
冷めましたか？
他に好きな人ができましたか？
何が、あなたにとっての
明確な問題（敵）なのか、わかっていますか？
先にも述べた、愛は、現実と空想の繰り返しの連続です。
どちらが先、どららが後、ということではなしに、
先ずは、あなたの現実が気に入らないのであれば、
空想の世界で、何をどうすべきか、見定めなければなりません。
良い現実と、良い空想が重なり合ってこそ、良い恋愛空間が生まれます。
あなたは、空想でミスを犯したのか、そのせいで現実の世界でミスを犯したのか、
その逆か同時か、それとも、何もミスは無いのか、
あらゆる可能性で、今の問題＝敵が、何かを見つけ出さなくてはなりません。
それは当然、解決を急ぐならば、の大前提付きです。
現実でも空想でも、相手との関係が崩れているとしたら、
先ずは、空想からきちんと整理しなければなりません。
現実の世界で、相手に言葉で思いをぶつけ続けることよりも、
先ずは、空想から整理しなければならないのです。
仕事はできても、得意なことがあっても、
とにかく恋においては、戦う術を全く知らない方でも、
まさか自分が、まさか想像すらしなかった問題に直面したとき、
現時点では、自分ひとりでどうすることもできなくても、
現実の世界で、実際に戦わねばならないのです。
だって、早くこんな状態から抜け出して、
あの時と同じ、心から幸せを感じる時間、
不安なことよりも圧倒的に勇気をもらい、与え、
心から愛するセックスで体にぬくもりと安らぎをもらい、与え、
試練が訪れるも、喧嘩はするものの、
やはり、お互いの
「必要性」と「愛」と「安らぎ」、
その大きさを感じずにはいられない、
また、そんな日を過ごしたいじゃないですか。
人生において時間を大切にする人ほど、
人生において愛するパートナーを得てこそ、
あなたの人生に、そして、あなたの次の子供達の世代に、愛を残すのではないでしょうか。
愛には競争が無いと思っていては、
愛はすべて譲るもので、主張はしないものと思っていては、
愛に妥協はあっても、戦いはないと思っていては、
恋で負け続け、愛を残せないという結末にならないでしょうか。
世の中の厳しい現実を理想論で片付けてはならない、そんな場面があるのかもしれません。
厳しい現実を逃避し、人や何かのせいにしていては、進めない場面が出てくるのかもしれません。
最高のパートナーを失ってしまうことだって、有り得るのです。
あなたにとって、
最愛で最上の人が現れたとき、
あなたが全身全霊で愛す事の
深い意味を知るはずです。
簡単な事柄で言えば、他の誰ともセックスさせたくないと、恋人に思い描くはずです。
子孫を増やしてきた男女は、少なからず、そのような恋に始まり、
様々な試練と孤独と不安に苛まれながらも、
今、現実にあなたがいるのと同様に、現実の世界に、様々な子孫を残してきたからです。
それが現実というものなのです。
今は、ふさぎこむのではなく、当然、法と道徳の範囲内で、
あなたの理想を勝ち取っていかねばならないときなのかもしれません。
その見極めは、他の誰でもなく、あなたがしていくことなのかもしれません。
他の人の恋愛ではないからです。