二次創作小説⇒DEATHNOTE小説「SWEET KISS」 | ミにならないブログ~ゲーマー主婦のお絵描きと子宮体癌~

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二次創作小説


作品
DEATHENOTE
L×堂本光子

執筆日
2006年12月23日

コメント
いやぁ・・クリスマス夢、いかがでしたでしょうか?
出来るだけ甘く甘くと思って書きました
ありがちかもしれませんが、少しでもクリスマスの雰囲気と
甘い恋の味を味わってもらえたら幸いです
捜査本部内で竜崎は色気がないみたいなこと書きましたが
あれはあくまでも同性からみたイメージです
私達女性から見た竜崎は色気たっぷりですからvv
勝手にファーストキスにしちゃいましたが甘くさせるためです
本当はどうなのかは皆さんの中のLだけが知っています(笑)

小説

「Sweet Kiss」



今日は12月24日クリスマスイヴ
捜査本部もこの日ばかりは、緊迫した毎日から開放され
松田たちがサンタの格好で仕事をしている
テーブルには沢山のクリスマスケーキが並んでいる
ケーキや甘いものがテーブルに並ぶことはそう珍しいことではない
何故なら、捜査本部の中に異常なまでの甘党がいるからだ
そこにかわいいお客さんがやってきた
その子は堂本光子と言い、海外にいた頃の竜崎の下で働いていた男の妹だった
光子も海外に住んでいたのだが、最近、日本に戻ってきたという



「竜崎、 光子さんが参られました」

電話でワタリから連絡が入った

「あぁ、通してくれ」

「わかりました」



トントン

扉を叩くと、長い茶髪をひらひらとなびかせたすらっとした女性が捜査本部に入ってきた

「はじめまして、私、 堂本光子といいます、あの…竜崎さんは…あ、いた!」

竜崎を見つけると嬉しそうな顔で近づいた

「お久しぶりです、 さん、お元気そうですね」

「うん、まだちょっと時差ぼけしてるけどね~」

そういうと、おもむろに手に持っていた袋から箱を取り出し、
捜査本部の皆さんへとおみやげを手渡した

勿論、中身は甘いもののオンパレード

「ありがとうございます」

松田たちはお礼を言ったはいいが、あまり嬉しくはなさそうだ

そう、Lが捜査本部にいる限り、甘いものは毎日
大量にテーブルの上にあり、うんざりだからだ



「そうそう、で、私に何か御用でも?あ、わかった!お兄ちゃんのこと?」

光子が話しを切り出した

「あぁ、いや、これから食事にでもいかないかと思いまして」

竜崎は淡々とした口調で を誘った

「竜崎さんはいつも急なんですね、わかりました、いいですよ

 私も久しぶりに竜崎さんの顔が拝見できて嬉しいですし、

少しお話したいなーなんて思ってましたから」

少し考えるふりはしていたが、わりとあっさりとOKがでた

「でも、クリスマスイヴに竜崎さんと二人きりなんて、デートみたいですね」

と少し照れたそぶりで下を向いた

「はい、デートです」











「えーーーーーー!!!」











捜査本部内に響き渡る声の嵐
そう、光子 は勿論、まわりの人間も皆驚いていた
普段からまわりに女性の気配を見せない竜崎、
しかもあまり外に出ることもなくいつもパソコンとにらめっこを
しているか、チョコレートを食べているか、空想をしているかしか見たことがない
服もいつも同じ服、色気も何にも感じない、
今はキラを捕まえることと甘いものを食べることにしか興味がないのだろうと
誰もが思っていたからだ
そんな竜崎が女性をデートに誘うさまを
まざまざと見せられれば誰もが驚くはずだ



「ワタリ、用意はしてありますね」

さきほどまで捜査本部の外にいたワタリがいつの間にか本部内で待機をしていた

「はい竜崎、準備は整っております」



「じゃあ、外野が色々うるさいようですので、私達はホテルの部屋へ行きましょう」

そういうと光子の手をとって、捜査本部をあとにした

「えぇ?部屋?」

光子が戸惑うのは無理もない

食事をするというのに部屋に行くなんて、
普通は外へ出てどこかのお店に入ると思うはずだ

戸惑う光子を半ば強引に手をひき、部屋へ入っていった



捜査本部内では竜崎が出ていったあと、噂話でもちきりだ

女性を部屋へ連れて行くなんて…と、皆が皆いやらしい想像をしているからだ

「ま、まさか、食事って光子ちゃんをいただいちゃうってことなのかぁ?」

誰かがぼそっと呟いた

皆が考えられない、信じられない、あの竜崎が…と目が点になっていた



その頃、強引に部屋まで連れてこられた光子は
部屋の中に入った瞬間、竜崎の手を払った
それは瞬間的にベッドに押し倒されるかも…などと
いらぬエッチな想像をして身の危険を感じたからだった

「あぁ、失礼しました、誤解しないで下さい
 あなたを部屋につれてきたのは、
部屋でゆっくりと二人きりでディナーを食べながらお話したかったからです
 あと、もう少し暗くなると、この部屋から見える夜景がとても綺麗なんです、
 あなたに見せたくて…」

人差し指で顔を掻きながら、竜崎は光子のイスをひいて座らせ、自分も席についた

竜崎が指を鳴らすと、トントンとドアがノックされ、
 すぐさまホテルのシェフであろう人が次から次へと

豪華な食事をテーブルの上に並べ出した

もちろん、クリスマスケーキと甘くて美味しいスウィートたちも所狭しと並んでいる

「うわぁ…す、すっごい!」

少し警戒心が薄れた光子は目の前の光景に無邪気に喜んでいた

「喜んでいただけて良かったです、食べましょうか?」

そういいつつ、竜崎はすでにクリスマスケーキを切り取りぱくついている

「やっぱり竜崎さんはケーキから食べるんですね」

と少し苦笑いしながらも、 光子も目の前の豪華ディナーに舌鼓した



二人で食事をしながら楽しく会話をしていく
光子は竜崎に気を使って、事件のこと捜査のことを聞きだそうとし、
またそのことによる疲労があるのだろうと心配していたが
いつの間にかそんな心配をさせない日常会話に話を流す竜崎、
光子は捜査本部にいた男の妹だけあって事件には興味深々で
苦労や疲労もよくわかっているので、その話ばかりしたがるが、
竜崎は光子のもっとプライベートな部分の情報を欲していたからだ



「竜崎さんとこんな楽しくお話できるなんて思ってもいませんでした
 日本に帰ってきて良かったなぁ、本当は3ヶ月位で
また向こうに行こうかと思ってたんだけど、
日本に残っちゃおうかなぁ」

光子が冗談半分本気半分で言う
そんな光子のイスをひき を立たせ、窓際に連れて行った

「うわー綺麗」

宝石箱がひっくり返ったような夜の闇に綺麗な輝きたちに感動していた

「 光子さんほどではありませんが、日本もまだまだいいところですよ」

まるで日本にとどまることを願っているかのような一言を口にした

「そうだね~」

光子の瞳にはホテルの最上階から見える都会の電飾達のキラキラが写っていた

「光子 さん、まだケーキが少し残っていますよ」

竜崎はそういうとテーブルの上に残っていたケーキを一口大に手で取り、

食べさせるフリをして生クリームを 光子の唇に塗った

「えっ?」

驚いている をよそに、竜崎は光子を抱きしめながら
光子の唇に塗った生クリームをぺロリと舐めた

「ごちそうさまでした、美味しく 光子さんをいただきました」

女性の唇にキスをしたのに、相変わらず淡々とした口調は変わらない

「あの・・突然なにを・・」

ふとこのホテルの部屋には自分と竜崎の二人きりということを
思い出し、警戒心が一気に上昇した

「すみません、感情が抑えきれずに、
私女性とどう接したらいいかわからず、不快にさせてしまいましたか?」

謝る竜崎に余計に戸惑う だったが、少し無言になったあと、ゆっくり口を開いた

「びっくりしたけど、私のためにシュチュエーションを
考えてくれたのかな?って思うと嬉しいです」

「それは私を受け入れてもらえたということでしょうか?」

「はい」

「ありがとうございます、大好きです」

そういうと、もう一度強く抱きしめ、今度は残った唇のクリームを綺麗に舐めつくしたところで、

本当の意味でのファーストキスをした



「ファーストキスはレモンの味といいますが、私のファーストキスはケーキの味です」

と淡々と感想を述べる竜崎にすこし苦笑いしつつ、 光子もこう恥ずかしそうに

「私のファーストキスは竜崎さんの味です」

と言った

そう、お互いがファートキスだったのだ

「まさか、竜崎さんとこんな関係になるなんて思いもしませんでした」

「いや…でした?」

首を左右に振る

「今日はこのあとも時間ありますか?」

「特に何も予定はないです」

「では、泊まっていきませんか?」

「でも・・」

「大丈夫です、何もしませんから」

「何もしないってはっきり言われてもなんか微妙に傷つくんだけど…」

「なにかしてほしいのですか?」

「いや、まだそういうことは早いでしょ」

「そうですか」

「がっかりしてます?」

「少しがっかりです」

くすりと笑う に、竜崎はこういった

「何もしない証明として私と光子さんを手錠でつなぎましょうか?
 ワタリを呼んでもってきてもらいましょう、ワタッ」

ワタリを呼ぼうとした竜崎の口を両手で必死に止めた光子だった

「そんなことしなくてもいいです、信じますから」

「そうですか」

「もしかして、また少しがっかりしてます?」

「はい」

「・・・」

すっかり竜崎のペースにのせられてしまいそうになる光子だったが
結局、クリスマスイヴを竜崎と朝まで楽しく会話をしながらすごしたのだった



「It is the most beautiful in the world.

 (世界で一番綺麗だよ)

 大好きな君にMerry X'mas」



END


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