二次創作小説⇒DEATHNOTE小説「ただ君を愛してる…」 | ミにならないブログ~ゲーマー主婦のお絵描きと子宮体癌~

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二次創作小説


作品
DEATHNOTE
L×堂本光子

執筆日
2007年1月9日

コメント
同窓会な感じで書こうと思ったら
大人チックになってしまいました(^^ゞ

小説

「ただ君を愛してる・・」




トゥルルルル・・・トゥルルルル・・・



「はい、もしもし、 堂本ですが・・」

「もしもし、 堂本光子さんのお宅でしょうか?」

「はい、本人ですけど・・・あなたは・・・」

「わたくしはワタリと申します、竜崎に変わりますので少々お待ち下さい」



それは突然の電話だった・・・

名も知れぬ一人の男性が、どこかで を見かけ気に入ったという・・・

どこからか電話番号を調べ、こうして連絡を取ってきたのだ



「もしもし、私は竜崎といいます。

 あなたのことを以前お見かけしたことがありまして、

 是非お話したいと思い連絡を取らせていただきました」

「あの・・私は堂本光子といいます

 突然、見知らぬ男性からお話したいからと電話をされても困ります

 だいたい、どうして電話番号がわかったんですか?」

「探偵をしているもので、こういうことに詳しいのです

 驚かせてしまって申し訳ありません

 決して怪しいものではありません」

「・・・怪しい人が自分は怪しいですとは言いませんよね・・・」

「おっしゃるとおりですね

 では、どうすれば信用してもらえるでしょうか?」

「どうしたらって・・・うーん・・・」

「では、こうしましょう

 ワタリも連れて3人で逢うというのはいかがでしょう?

 そうですね、人通りの多い地域の喫茶店なんてどうでしょう?」

「逢わないって言ったらどうします?」

「家までおしかけます」

「オレ○レ詐欺ですか?」

「違います」

「払わないと家まで押しかけるぞ!って決まり文句なんですよね」

「そうなんですよ、押しかけてくる気なんてないのにね」

「えぇ?そうなんですか?」

「えぇ、そうでも言っておどさないと振り込んでもらえないでしょう」

「なるほど~って、何話してるんだろう?私達・・」

「ふっふっ、そうですね、いつのまにか詐欺の話題になってしまいました

 やはりあなたとお話していると楽しいですね

 どうしても逢ってもらえないでしょうか?」

「あ、その話だったよね

 わかりました、じゃあワタリっていう人と3人で人通りの多いところでだったら

 逢いましょう」



はじめての電話だというのに、お互いが昔からの知り合いのように話が弾んでいた

そして、竜崎の思惑通りまんまと光子と逢う手はずを整えたのだった

光子の方も、はじめはかなりの警戒をしていたが、オレ○レ詐欺の話題で一気に

気を許し竜崎に逢うのが楽しみになっていた



そして電話の日から5日後、渋谷のとある喫茶店で3人が初顔合わせをした



「光子 さんですね?」

「あ、はい、そうです」

「いきなりのお電話、大変失礼いたしました」



その男はとても礼儀正しく、言葉遣いも丁寧だ

ただしかし、椅子へのすわり方にどこか覚えがあった



「そのすわりかた・・・どこかで見た記憶が・・・」

「 光子ちゃん、まだ思い出せませんか?」



今までさん付けだった竜崎が椅子に座ったと思ったら突然ちゃん付けに変わった

(どこかで会っているのだろうか・・・うーん、思い出せない・・・)

メニューを開くとワタリは水だけ、竜崎はメニューにある甘いもの全部を注文していた



「あなたは何にしますか?」



竜崎の注文の量に驚きぼーっとしていたがすぐさま もメニューを広げ紅茶とケーキを注文した

少しの間、たわいもない話を交わした後、注文していたものがテーブルを埋め尽くした

すぐさまケーキやパフェを両手に持って食べ始める竜崎を見て、 光子は頭を抱えた



「うーん・・・」



ポリポリポリ

ごくごくごく

カシャカシャカシャ

もぐもぐもぐ



あれだけ所狭しと並べられた甘いものが次から次へと竜崎の口元に吸い込まれていく

(ブラックホールか・・)

と心の中でつぶやきながらも、どこかで見た光景であると気がついた



「そうだ!ワイミーズ時代に逢った人だ!」



突然、竜崎が食べつくして空いたテーブルの上に両手を置いて、 光子は立ち上がった



「思い出しましたか」

「やっぱり・・」

「とりあえず落ち着いて座ってください」

「あっ・・」



竜崎に冷静に言われ急に恥ずかしくなった 光子は、そっと席に座った



「でも・・どうして?」

「先日、偶然あなたをお見かけして思い出したんです

 それでどうしても話がしたくて・・・」

「そうだったんだ・・・懐かしいね、元気してた?」

「はい、 光子ちゃんはどうでした?って聞くまでもありませんね」

「それ、どういうこと?」

「言葉の通りです」

「相変わらず意地悪なんだね、竜崎くん」



正体がわかったあとは、二人ともワイミーズ時代に
トリップしたかのように親しげに話し出した



「私はあの頃、 光子ちゃんが好きでした

 でも、こうして数年ぶりに話してみても気持ちは変わりませんでしたよ」



さらりと告白にも取れる言葉を口にした



「な、何言ってんの~!

 いっつもニアくん、メロくんの世話をしててさ

 私なんて相手もしてもらえなかったのに・・・」



昔を思い出しふてくされ、頬をふくらませていた



「あの頃は私も若かったので、好きな人の前で好きと言うことが出来ませんでした

 男の子たちの面倒を見ていたほうが気が楽だったのでしょう・・

 しかし、今の私は好きな人の前で堂々と好きと言えます

 あの頃言えなかった言葉をここで言ってもいいでしょうか?」

「え・・?こ・・ここで?」

「はい・・・」

「少しはムードとか考えてよね、全く・・・」

「それでは、このあとホテルのバーで夜景でも見ながら・・なんていかがでしょう?」

「仕方ないなぁ・・」

「それでは、いきましょう・・・」

「え?私まだケーキ全部食べてないよぉ」

「膳は急げといいます」

「急ぎすぎ~」



の声むなしく、そのまま手を引かれ竜崎の止まっているホテルの最上階にあるバーで

二人楽しく談笑していた



「竜崎くんは相変わらず強引なんだね」

「好きな人の前では我を失くすとでも言ってください」

「え~もしかして口も上手くなった?」

「私は本当のことしか言いませんから」



グラスを重ねる音、綺麗な色のカクテル、外はキラキラと輝く都会の電飾たち

女をくどき落とすのにシュチュエーションはバッチリだった

ただ、そんな素敵な場所ですら、竜崎はおかまいなしに白いシャツとジーパンで

いつものすわり方で、おまけにお酒ではなく特別に用意した砂糖汁をお酒のように飲んでいる

そんな竜崎を見て、すっかり心を許してしまった はほろ酔い気分で無防備になっていた



「本当のことしか言わないんだよね?私のこと好き?」

「はい、好きです」

「私を酔わせて何がしたいの?」

「ちゃんと介抱してさしあげます」

「エッチなことでもしようとしてるんじゃないの?」

「酔って自我を失っている女性に手を出すほど、私は愚かではありませんから」

「本当?」

「 光子ちゃん、絡み酒ですか?」

「絡みたいのは竜崎くんのほうでしょ~えっちぃ~」



久しぶりの再会で、さらに告白までされ
まんざらでもなかった光子はすっかり酒に溺れていた

そんな光子をかわいいと思いながら、自分の部屋へ連れて行き、
朝まで光子の寝顔を見つめていた



「私が幼い頃から想っていたけど、伝えられなかった言葉
 ずっと光子ちゃんの側で 光子ちゃんを護りたい
  光子ちゃんを愛しています・・・」



そっと寝顔につぶやきながら、竜崎も眠りについた・・


***END***


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