「この世界の片隅に」と「女たちの大震災」 | 本質Labo 自分嫌いで生きづらいあなたが楽になれる、自分を知るほどに安らぎに満ちていく

最近、立て続けに映画のサインが出てて

観に行ってますが、

今回は

「この世界の片隅に」

のんが主人公すずの声をしてますね。

 

時代は昭和8年から戦後までのお話

子供の頃から

おっとり、のほほんした性格のすず

そんな女の子にも

段々と戦争の影は忍び寄ってきます。

 

でも、感受性の強いすずは

そんな日々の生活の中にも

ささやかな幸せや変わらないもの、

工夫しての楽しさを見出しています。

 

日常のちょっとしたこと、

変わらない動植物たち、

戦争映画だけど、片隅にいる

人々の生活を丁寧に描いてます。

 

だけど、おっとりやのすずでさえ、

慟哭するシーンがあります。

 

それはこの時代の女性の多くが

胸に抱えたであろう怒りでは

ないでしょうか?

 

自分の意思には関係なく嫁ぐことや

好きな人と添えなかったこと、

承諾したとしても、ほとんど面識がないとか、

夫の家に入り献身的に家のことを勤めるのが

当たり前の時代。

 

その上、戦争で家が焼けたり、

配給が少なく食べるものに困ったり、

環境は大きく変わっていきます。

 

そして最大の悲しみ、怒りは

戦争で失った家族や愛する人たち

ではないでしょうか。

 

女性性が傷つけられ、表現を封じ込められ、

耐えに耐えた時代。

 

同じように大震災でも

同じような状況が起こっている

今という現実

 

先日やってたNHKスペシャルの

「女たちの大震災」

 

阪神淡路大震災後に色々分かったこと。

 

女性の方が、震災のストレスで

脳梗塞などのリスクが高くなっていること。

 

その後、出来た血栓は今も

爆弾となって脅かしていること。

 

また、流産、切迫流産が多かったとも。

 

女性は子供を産むという生体機能から

本来保守的と言われています。

 

古代から子を守り、育てるのは女性。

だから急激な変化を嫌ったり、

苦手とするところもあります。

 

男性は逆に狩猟など行動する生きもの。

常に変化しても負担は女性より

少ないです。

 

そういう点で、変わらない日常というのは

女性にとっては安心な要素で精神的も

落ち着いていられるもの。

 

それが震災によって

環境が大きく変わってしまう。

 

周りを気にするばかりに

溜め込んでしまう女性も多いと。

 

今、性差医療というものが

テーマにもあるようです。

 

男性・女性それぞれの

予防やケアが必要と。

 

そういった意味でも

震災時の生活ももっと女性視点で

考えることが必要だなと思いました。

 

すぐには、国や自衛隊、公共機関などの

支援が入るけど、それをどう自分達の

日常に早く近づけていくか、町や

コミュニティ単位でアイディアを出して

いくといいかもしれませんね。

 

避難所でも子供の世話や介護や食事、

洗濯などは多くの女性がやっていること

だと思います。

(男性も手伝っているでしょうが比率から

いったら女性が圧倒的なのではと思います。)

 

実際に熊本地震で女性達がアイディアを

出して動いたことで日常に近づけたという

ケースも紹介されてました。

 

ドラマ「逃げ恥」でも

みくりさんがアイディを出して、

平匡さんが具現化していくって

スタンスを取ってましたよね。

 

女性性が創造・表現して

男性性が具現化・行動していく

 

この循環が本来の男女性のエネルギーの

循環でまさに理にかなった流れです。

 

ほんとにこれからは

それぞれ本来の得意分野を活かし、

お互いを支え、循環させていく、

いがみ合いでもなく、損得でもなく、

 

受容」と「与えること

 

このサイクルが統合へと

繋がっていくのではないでしょうか。

 

それにはまず

自分にも他人にも

素直

になること。

 

ここからですね。。。