・熨斗
贈り物には必ず礼儀として熨斗を付けると定められています。

海の幸の代表として、鮑を広く長くのし棒で延ばして、広く長い交際をと願う象徴とされたわけです。

この鮑の熨斗のほかにも、春一番、地面からすくすくと伸び上がる山の幸を代表するわらび熨斗とか、めでたい松竹梅の花熨斗とか松葉熨斗などがあります。

結納にはこの鮑の長く大きな熨斗を添えます。

・結納金
これは男性から女性には帯料として、女性から男性には袴料として贈ります。

帯のように固く長く結ばれたいと願うもので、現代では「帯一本分くらいの金額です」という気持ちを表すものです。

昔は、嫁入りの衣装そっくりの分を小袖料としたり、結納料として、男としては女性をめとるには調度いっさい仕度できるほどの金額で権威を表し、男尊女卑で女性を買うといった解釈さえあったようですが現代ではそれは許されません。

 

 

 

大橋直久~カウンセラー