名指人が電話中のときの応対で、いちばん失礼なのは、相手の意向も聞かずに「おかけ直しいただけますか。」ということです。
いわれたほうは「何をえらそうに。」とムッとする。
これは双方の力関係によって反応もちがってくるでしょうが、無神経であることには変わりありません。
たとえば、かけてきた人は、名指人に「かけてほしい。」といわれて、かけているかもしれないし、あるいは、相手が望んでいたことを承諾するつもりで、かけてきているかもしれないのです。
そんなとき、いい方はどうあれ、「いま他の電話に出ているので、かけ直してください。」
といわれたら、不快な気持ちになって当然です。
かけてきた人の立場に立てば、本人がいない、あるいは出られないときも、かけ直すか否かは、あくまでその人の判断にゆだねるべきです。
いくら言葉づかいがていねいでも、結果的には非礼になることもある、ということを忘れないようにしたいものです。
大橋直久~カウンセラー |