こんにちは郷里です。
毎年のことながら年度またぎは忙しいですね。
花粉症もあるし、体調崩さないように気を付けなくては。

 


それはそうと、すっごい久しぶりにアニメの話題です。
『クラシカロイド』、先週最終回でしたね!
実は第1話から欠かさず観てました。

 

もうね、最初から最後まで突き抜けたストーリーで、非常に楽しい作品でした。

アバウトに言うと、クラシック音楽の作曲家たちが現代日本によみがえってドタバタする話。


なんですが、
しょっぱなからベートーヴェンが火炎放射器でギョーザを焼き、
重機とパイプオルガンがロボットにトランスフォームして社交ダンスを踊る、
という奇天烈な展開を見せてくれます。

 

重機とパイプオルガンが社交ダンスを踊った時点で視聴継続必至でしたが、その後ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」のメロディに合わせてコウテイペンギンがビンタをかまし、登場人物が魚になったかと思えばミカンになり、ハシビロコウが櫻井孝宏の声でしゃべり出す等、ネジの吹っ飛び具合は枚挙にいとまがありません。

 

私的には12話が神回でした。

 

圧倒的な力を持つ音楽の父・バッハに敗北するベートーヴェンとモーツァルト。
音楽とは情熱と自由によるものだという主張に対し、キレッキレのポーズで音楽性の違いを見せつけるバッハ様。

 

「笑止! 情熱と単なる欲望は異なる!」
「自由と無責任な放埓も異なる!」
「その区別のつかぬ者に音楽を奏でる資格はない!」

 

「音楽とは明確なる意志の下にただ一点、求めるべき先に向けて放たれる矢のごとし!」

 

うーん、このケレン味。このハッタリ。
あかんコレ私の好きなやつや。

 

カオスなギャグの中にチラリとシリアスが光ったかと思えばやっぱりコメディだった、みたいな。
一見行き当たりばったりなようで構成はしっかり練られてそうなあたりも、さすがN●Kと言うかやはりN●Kと言うか。

 

「クラシカロイドとは何ぞや?」という謎や、ヒロインの父との関係を小出しにしていく筋立てもあるけど、基本はコメディ。
そんな中でベートーヴェンの難聴やショパンとジョルジュ・サンドの恋仲など、意外とちゃんと元ネタ作曲家のエピソードを踏襲してるのが好印象でした。

 

クラシカロイドたちの掛け合いが面白いんだ。
何気にベトさんと歌苗ちゃんにフラグ立ってるのが萌える。

 


最終話も良かった!

ボイジャーのゴールデン・レコードを絡めてくるのがニクいなー、今までハチャメチャにぶっ飛んでたくせに最後の最後で「起こりうるif」のSF感を出してくるのがさあ!
やはり宇宙人との遭遇はこうでなくっちゃね。
必要なのは破壊や敵対じゃなく夢と希望だよ。

 

最終的に宇宙人を出迎えるのはクラシカロイドではなく平凡な地球人。
音楽は芸術。芸術は人間の生み出す力。

 

ああ…これだ、勢いで道理をねじ伏せる展開の中に織り交ぜられた熱いスピリッツ。
こういうの大好きです。
石破ラブラブ天驚拳を繰り出す男女とか、相対性理論で戦う科学者とか思い出すね。

 

響吾の「一番の音楽を作り出すのはやっぱり人間」発言も含めて、最終的に人間を肯定する方向に持ってくのがいいんだよなー。

 

指揮棒を振るクラシカロイドたちの楽しそうな顔。
彼らの笑顔が嬉しかったです。
歌苗と奏助の変身もカッコよかったし、音羽館が皆の帰る場所になったのも好みの結末だ。


ここまで読んで「わけがわからない」と感じた人もいるかもしれませんが、はっきり言ってわけがわからないアニメなので問題ありません。
「超展開」とか「ぶっ飛んだ」という表現がよく似合う。

 

いろんな曲調にアレンジされたクラシック音楽が聞けるので、音楽目当てで観るのもアリだと思います。
二期放送が決定したし、一期の再放送も始まるよ。

 

久々にツボにはまったアニメです。
私にしては珍しく円盤まで買ってしまった。