富士市内を走る私鉄、岳南鉄道の貨物輸送が終了して、岳鉄が存続の危機に瀕しているというのは、皆さんご存知だとは思います。
富士市としては、「岳南鉄道は富士市における社会基盤として、事業者の自助努力と行政の適切な関与によって存続すべきである」として、補助金を投入して、とりあえず存続する方針が示されました。
で、ただ存続しても、ジリ貧になるのは目に見えています。
富士市は、公共交通に対して、いろいろ面白い取り組みをする市だなww
っと、市民としては思っていたのですが、岳鉄終点の岳南江尾駅から、東海道線の東田子の浦駅までの連絡シャトルバスを、6/1から平日朝・夕方に運行を開始しています。
まあ、岳南鉄道本来の計画としては、愛鷹山麓の根方街道沿いに沼津市まで鉄路を伸ばすといった計画だったのですから、ちょっと方向は違うものの、東海道線を介して本来の姿になったのかな・・・、なんて思いつつ、運行開始4ヶ月が過ぎどうなっているのか気になり、10/17に乗車してきました。
相方に自家用車で送ってもらい、やってきたのは岳南鉄道ジャトコ前駅。
あっ、ちなみに第4セクター自宅から、一番近いのがジャトコ前駅です、それでも10kmくらい離れていますけどね。
駅には、
まさかここから恒常的にシャトルバスを利用する人はいないとは思いますが、それでも告知ポスターがあるのは、高感度アップww
で、やってきたのは、元京王井の頭線のこちら。
富士市にやってきて7年位たちますが、岳南鉄道に乗車したのは初めてだったりします。
言い訳になってしまいますが、今の所に住居を決めるときに、岳鉄沿線に住んで、岳鉄利用で通勤しようかとも考えたのですが、始発に乗車しても始業に間に合わないことが判明しましてww
っと、閑話休題。
数人が乗車していた始発電車も、岳南原田で第4セクター一人となり、岳南江尾へ。
さて、江尾で運賃を払うときに、運転士さんに乗り継ぎ券を所望します。
こちらの券を持って、シャトルバスに乗車すると、シャトルバスの運賃100円が無料になります。
さて、岳南江尾のバス停ですが・・・
まあ、富士市が絡むコミバスでのお約束なバス停でしてww
で、待つこと暫し、やってきたのはこちらのバス。
富士急静岡バスW1651号車。
こちらのバス、コミバスのひまわり号などの予備車として運用されています。
定刻になり出発したのですが、乗客は第4セクター一人だけ。
東田子の浦駅まで直行となりますが、
東田子の浦駅付近は人家がありますが、途中は元の浮島沼ということで、ほんと何にもありません。
よって、途中バス停などはありません。
約10分ほど走って、東田子の浦駅に到着。
で、ここからシャトルバスの観察に移行。
折り返しの6:53発は乗客一人、7:15到着の便は乗客一人、7:18発の便は乗客0人、7:39到着の便は乗客5人、で、第4セクターは折り返しの7:44発の便に乗車し、乗客3人。
で。朝5便の乗客は計10人と言ったところ。
まあこれを少ないと見るかは、立場によって分かれると思いますが、高校生利用が3人だけで、あとは通勤客風だったのを書き加えておきます。
岳南江尾到着後、降車時に運転士さんからこちらのチケットを受け取りました。
こちらで、岳南鉄道が100円引きとなり、実質シャトルバスが無料で利用できます。
シャトルバスを利用した3人の乗客のうち、2人が岳鉄に乗り換えて、当初の目論見は一応達成されているのか・・・、なんて思いつつ、第4セクターは吉原駅まで。
正直、ラッシュ時間でも、大型バス2台もあれば運べてしまうのが、岳南鉄道の実態です。
また吉原中心街で、富士急の吉原中央駅と物理的に接合できていないなど、流動と合っているのか?、と問われれば、ちょっと疑問と言ったら疑問なんですよね。
今回のシャトルバス、富士市が導入を考えている、DMVの路線と合致していたりします。
意外というか、岳南鉄道はDMV導入に一番適している路線ではないかと思うんですよね。
ただ、最近流行りとなったBRTとしても、適しているといったら適していたり・・・
このまま鉄路として残すのことが正しいのかまだ分かりませんが、このような試みは、ほんと面白いというか、さすが富士市と市民ながら思うのも事実。
いろんな施策で、岳南鉄道といった財産を、活用してもらいたいものですね。