突如発表されて、業界が震撼いたしました、平和交通の東京~成田空港アクセスバス「THEアクセス成田」
8/10運行開始ということで、早速初便を捕まえに、銀座数寄屋橋にある、平和交通のバス停に出動してきました。
すでに平和交通518号車が停車しておりました。
メディアの方が手持ちぶたさに待っている中、一見CAさんかな?と思われる美女が乗車。
で、第4セクターは平和交通の関係者の方と、ちょっとお話をさせていただいてから、1000円を払いバスの車内へ。
一応車内の様子を。
縦12列・補助席・トイレ付き車両。
THEアクセス成田用に、新たに3台の新車を導入したそうです。
東京駅八重洲通りにある、京成バスとの共同バス停からは、一般の乗客2人が乗車。
バスは宝町から首都高速に入り、9号線・湾岸線・東関道経由で成田空港へ。
かなりゆっくり目に走りながらも、成田空港2タミ北には5分の早着でした。
で、こちらで下車して、ちょっと2タミの状況を偵察。
バス停の案内を見た限りでは、アクセス成田・東京シャトルとも同じ扱いなんですね・・・、てか、東京駅八重洲と2つ書かれていることに、自分は違和感を感じてしまうのですが・・・
空港内をいろいろ調査した結果、平和交通の文字が入っているのは、こちらだけということが判明いたしました。
ほんと、成田空港のバス停にしか、表示がないんですよね・・・
折り返しの便に乗車し、東京に逆戻り。
ちょうどビィー・トランセホールディングスの事業統括室長K氏が同乗されていたので、ちょっとお話をお伺いいたしました。
まあいろいろな話が出たのですが、THEアクセス成田開業に関しては、千葉にある空港を盛り上げたい、それによって地域の活性化が図れれば・・・、それを考えたとき、ビィートランセグループとしてできることは何かと考えたとき、空港の二次交通の充実だろうということで、NAAの後押しもあり、今回の開業に至ったそうです。
もちろん現状の千葉市から成田空港へのアクセスが、実質鉄道が一時間に一本といった状況を良しとは思っていないそうで・・・。その後のことは、考慮しているようです。
とりあえずは、空港連絡バス事業に風穴を開けて、そのほかのことはまた考えながら前に進んで生きたいとのことでした。
まだまだ知名度が低く、アクセス成田は集客が厳しいところですが、絶対に乗客がいる路線ですから、リムジンバス事業に一石を投じた平和交通を応援していきたいと思います。
で、ここまでは、乗車記になります。
この先は、第4セクターが感じた、成田空港アクセスの問題点などを。
先ずはこちら。
こちらは成田空港のバスチケット発券カウンター。
例えば同じ東京駅に向かうバスに乗車しようとすると、京成バスでは東京シャトル800円、リムジンでは3000円、直接バス停に行って、THEアクセス成田に乗車すれば1000円・・・
乗客は何を求めているのか、運行会社は分かっているのか疑問です。
乗客は何を求めているのでしょう?
答えは簡単、安全・快適に東京駅に到着できれば良いわけです。
それはリムジンだろうが京成だろうが平和だろうが、バス会社なんて見ていません。
もっと言ってしまえば、トイレ付だとか、バスの車両グレードなども見ていないと思います。
要は早く来たバスに乗車して、早く東京駅に行きたいということではないでしょうか?
それなのに、このチケットはこのバスでしか使えないなんて、どう考えてもおかしいのではないでしょうか?
なぜNAAはチケットカウンターを統一できないのか、もっと言ってしまえば、3社の時刻・運賃の調整が出来ないのでしょうか?
それをできるのは、第三者たるNAAだと思うんですが。
バスの敵はバスではないんですよ。
バスの敵は、鉄道・自家用車送迎なんです。
バスの特性を生かした空港アクセスが、自分は絶対に構築できると思っています。
LCCの就航は、そのチャンスではないでしょうか?
各社争うのは良いのですが、一度乗客目線での再考をお願いしたいものです。