家を出た時に車のデジタル時計は9:00を示していた。ホール集合が9:00なので厳密に言えば遅刻である。しかしホールの駐車場に車を止めた時には9:02分を示していた。まあ2分程度の遅刻なら誤差の範囲だろう(笑)家からほど近い高岡文化ホールで演奏会をしてくれるのはとてもありがたい。しかしこのホールの印象はイマイチ・・・何故か?それは録音を聞いたら自分の音が聞こえ辛いから・・・何故にあんなに頑張ったのにこんなに聞こえないんだろう?これは楽器が変わった前回と前々回のコンサートでよく分かった。

そんな訳で今回は前回のようにマウスピースをコロコロ替えて吹くのをやめて、アライアンスP5Bのみで行く。これはユーフォ用でも使用しているP3と同じφ26.0mmのもの(の細管)でパワフルな演奏が可能だ。ただし結構体力を奪われるのと調子を崩したら音が鳴らないと思っていた。実際にホールリハの途中で高い音が出にくい時間など発生したけれど、そこは基本に戻って修正をかけて何とか状態を保って本番を迎えるに至った。

珍しくリハーサルの時間に息子を伴ってあきちゃんが来ていたので、昼休みに近くのコンビニまで歩いて食べ物を買いに向かって外のベンチに座って食べた。天気は良かったけれど風はまだちょっと冷たい。集合写真を撮る時間が迫ってきたので衣装に着替える。タイトなブラックスーツは「10年着る」と言って買ってから7年目になる。幸いな事にあまり体重が増えていないのでまだ着用に難はない。開場してロビーへ行くとエントランスに大学の同期のおおにしが今年中学生になる長男を連れてやってきた。彼はコルネット吹きだが中学に行って吹奏楽部に入ったらトランペットに持ち替えるだろう。まだまだコルネットにも可能性はあるんだよと演奏会を聞いて感じてくれたらと思う。

そして開演!今回楽器はよく鳴ってくれているようで、前回のようにマウスピースのことでアレコレ余計なことを考えなくても良いので演奏に没頭できた。周りの音を聞きながら自分の演奏をしているという実感がある。毎度、神経質に「あれやっちゃイカン」とか「ここはこうでなくちゃ」というのもまあ考えるけどそういった事前の注意の意識より「まあまあ上手く行っている」とか事後のチェックにかける意識の方が強かったように思う。上手く行かなかったところはヘコむけれど、次々流れて行くのでヘコんでばかりはいられない。

TSBの練習はなかなか人の集まりが悪く演奏会直前になっても全員揃う事がなかった。それでもみんなよくやってると思う。ただやはり頭数揃って例えばユニゾンをカッチリ合わせたり、ハーモニーのバランスを整えたりそういう地道な練習時間が取れたならもっと良い演奏になっただろうに・・・第1部のメインの「The Essence of Time」は以前三毛猫さんの演奏会で聞いてとても感銘を受けた。いつかうちのバンドでもやりたいと思っていたけれどようやく念願がかなった。大変な部分もあるけれど素晴らしい曲だ。耳にタコが出来るぐらい聴き込んで、いっぱいコソ練したけれどそれでも出来てない所もあるし力が入り過ぎてダメだった部分もあったけれど、最後まで気を抜く事なく吹き切ったと思う。

そして終演。楽器をしまってから客席のレコーダーを回収しに行った。最近はビデオ係のスタッフさんに録画のスタート・ストップを任せているので楽をさせてもらっている。ロビーに降りて各人に挨拶してから控室に戻って着替える。車に荷物を積んで帰宅するとちょっと寝た。ただ起きてから電車の時刻を調べるとあまり余裕がないようで急いで身支度をして家を出る。いつものごとくレコーダーを再生しながら電車で富山へ・・・

愉快な打ち上げだった。最初に座った場所も良かったけれど、その後若いニューフェイスとも喋りに行った。これがまた性格も良くて今後もまた参加してくれたらなぁという好青年たちだった。ただ時間が少々もの足りない感じで、もっと喋りたかったのに1次会終了・・・みんなは次の店に行ったけれど翌日の仕事もあるしエスケープして、ラーメンを1杯食べてから電車で帰宅。充実した一日だった。

これで吹奏楽団もTSBも一段落。次は6月に吹奏楽祭があるけれど出れるかな?出るのかな?