大阪に来て感じた事がある。それはファインダーを覗いて気付いたのだけれどコルネットはXenoの人もいるけれど、大きな楽器はほぼベッソン!これはもうベッソンでないとブリティッシュの奏者ではない…という事か?まあ私のBariもベッソンなのだけれどユーフォに関しては先日の東京2連チャンではまあプレステが無かったのもあったんだけれど、ヤマハに心が傾いていた。

何故か?

それはベッソンは高いから。それでもってドイツで製造するようになってから英国時代の造りと違うものになってしまったという事で興味が薄れたというのもあった。英国時代のものを吹いた機会も少ないのだけれど、独製ので気に入ったのに出会う機会がそんなに無かった。

ままさんに『今回の大阪で気に入った楽器があればお金を支払ってお持ち帰りしようかと思います』的なメッセージを送っていた。これは割と軽い気持ちで書いたものの、このメッセージがいろんな方面に波紋を広げていったような感じになってしまった。

HBBのプリンシパル・ユーフォのヤマモトさん曰く『三木(楽器心斎橋店)に電話してプレステの選定品を売約済みにしておくようにお願いしますね』・・・そんな事が可能なのか?ビビる(汗)さらに『私も試奏に付き合いますよ』・・・との事で更にビビる(汗)おまけに浜松のナガイさんも『俺も行くよ』・・・との事で、事態の重要さに青くなってしまう(汗)このメンバーで店に行って『やっぱいりません!』なんて言えるのか?

なんていうか●んねるずの番組で若手芸人が高額商品を買う(買わされる)シリーズのコーナーを思い出してしまった・・・あずま楽器を買う!的な(笑)

AM10:00ホテルをチェックアウトしてナガイさんと梅田に向かい、荷物をコインロッカー等に預けてからインデアンカレーを食べた。大阪に来たら必ず食べている味・・・それからヤマモトさんと合流してまずド●チェ楽器へ・・・ショーケースに何本か並んでいるユーフォを眺めながらいろいろ雑談していた。それから地下鉄で心斎橋の三木楽器へ・・・件のプレステは『売約済み』の札がついていた。なんて恐ろしい(汗)少々待ってから試奏タイム!

テーブルの上に①ベッソン・プレステBE2051②ウィルソンTA2900BS③ヤマハ・カスタムYEP842Sが並べられ試奏開始となる。ただ・・・

左を見るとヤマモトさんとナガイさんが腕を組んで目をつぶってじっとしておられる。。。

なんちゅー恐ろしい!今まで立奏のソロでビビッていた時なんかに比べ物にならないプレッシャー(汗)このお二方の前でショボイ音なんか出した日には・・・と考えるとチビりそうだった(涙)まあしかし今回だけ上手く吹くなんて無理だし、人に聴かせるのではなく自分が体感するというのが主な目的なので、とにかくいろいろ音を出してみる事に専念した。①→②→③の順で吹く。こういう場合何をやるかとは決めていなくて、適当にパラパラやって特にやりやすいものは何なのか見極める。1順目は意外にも②が使い易いと思った。鳴るポイントが今の楽器に似ているからだろうか?ピストンに関しては①がだんとつといった感じ。③のピストンも軟らかいのだけれど、軟らか過ぎて逆に使いにくいように思った。そして2順目・・・慣れてきたらさっきとは印象が変わる。③でE♭のピッチがビミョーなのに気付いた。②はピストンのタッチが気に入らない。

ナガイさんにバトンタッチ!ナガイさんはマウスピースを持参で来られていた。オリジナルのものかな?ちなみに③の楽器の開発に関わっているはずだ。ナガイさんはこういう時の持ち曲があるようだった。なるほど自分も何か決めておこう!(・・・次あったらの話だが・・・汗)それからヤマモトさんにタッチ!パラリラパラリラさすがはプリンシパル・ユーフォのポジションをやっておられるという事で指が速い!各々楽器に関する感想を言い合って私の3順目今度は③→②→①の順番で吹く。やはり①は慣れるにしたがって良くなっていくようだった。キバらなくても軽やかに音が出る。息を入れればこの小さいベルでも床を鳴らす事が出来るのではないか?まあ迷う事はないだろう。


なわけで記念撮影!

買っちゃった(*^^*)


支払いを済ませる。札束を用意しておく時間がなかったのでキャッシュカードとクレジットカードを併用して支払った。久しぶりに高額な買い物をしてしまったが、来るべき時に向けて貯金してあって良かったと思う。またこれからもまた来るべき時に備えてまたコツコツと貯金しないといけないのだなと思った。

宅配も出来たのだけれど手ずから持ち帰る事にした。ヤマモトさんにタクシーを拾っていただき大阪駅で楽器を預けて中華料理屋で祝杯を上げてもらうという流れになった。私にとってはお二方は大先輩!私が中学生で楽器を始めた頃には、もう職場の部でコンクール全国大会に出場し金賞の常連となっておられる。そのコンクールの演奏(・・・主に課題曲)の録音をFMラジオの番組『ブラスのひびき』や課題曲集のCDや世界吹奏楽大会の録音を、すりきれそうな程聴いて私は育ってきた。そんな大先輩方とこうやって杯を重ねているというのは光栄だし不思議に思う。で、そのお二方が・・・

『自分が買ったかのように嬉しい』と言っておられて涙が出そうな程嬉しかった。

自分はラッキーな星の下に生まれたのかもしれないけれど、何が一番ラッキーだったかと言うと、きっとままさんと出会った事ではなかろうか?10年間・・・というかままさんとは13年ぐらいになるか?の一つの集大成でこの良い楽器が当たったのではないかと思う。


感謝の気持ちでいっぱいだ。

そんなわけで今回の大阪も盛りだくさんだった。機材の入った重いキャリーバッグとお土産物の入った紙袋と保冷バッグと楽器のハードケースを持ってサンダーバードの自由席に乗り込む。ハードケースはかさばるので車両の最後尾の席を選びシートの後ろと壁との間に押し込んでおいた。幸せな気持ちを噛みしめながら高岡に到着した。

それにしても重い~(><)