ナツアカネ 打空産卵 | 私家版里山図鑑

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おもに、宮崎県南部平野部の里山に生息する生き物・・・昆虫・鳥などの図鑑を目指しています。

ナツアカネ 打空産卵 トンボ目トンボ科

すみません、10月9日のトンボとの出会い、まだまだ続きます。。。

コノシメトンボの産卵風景を見ていたら、隣の田んぼで交尾の姿勢のままちょんちょんと上下するトンボのペアを見つけました。
よく見ると、ナツアカネです。

ナツアカネは交尾終了前になると、交尾の姿勢のまま産卵場所を探します。
交尾は草などの茎に止まってしますので、空中の交尾ではないのですが、終了間じかにこういう風にペアで飛び立つのです。

で、産卵場所が見つかると、その態勢のまま上下運動をして産卵します。
ちょんちょんといった動きですね。
動きでもって、卵を振り落とす、そんな感じです。
まるで空気に産卵管を打ち付けるような仕草から、打空産卵と呼ばれています。

やがて交尾の姿勢が解けて、連結しての産卵の態勢に移っていきます。

ほぼ同じ時間に近くでコノシメトンボとナツアカネの集団産卵を見ることができました。
ラッキーでした。

そこで思ったのは、打空産卵の優位性。
それはコノシメトンボは水が張られた田んぼでの産卵でしたが、ナツアカネは雑草が生い茂った田んぼでの産卵でした。
打空産卵は。産卵の時点で水田に水がなくっても、大丈夫ということですね。

もっとも卵からかえったヤゴは水を必要とするので、最終的には水が必要になるのですが、このあたりはうまく調整されているみたいで、水の多い時期にはナツアカネも打水産卵を行います
産卵時点での水のありなしによって、産卵方法を使い分けるアカネ族なんですね。

私家版里山図鑑-1
撮影日 2013/10/9 撮影場所 宮崎県串間市

私家版里山図鑑-2
撮影日 2013/10/9 撮影場所 宮崎県串間市

私家版里山図鑑-3
撮影日 2013/10/9 撮影場所 宮崎県串間市

私家版里山図鑑-4
撮影日 2013/10/9 撮影場所 宮崎県串間市

私家版里山図鑑-5
撮影日 2013/10/9 撮影場所 宮崎県串間市

私家版里山図鑑-6
撮影日 2013/10/9 撮影場所 宮崎県串間市

私家版里山図鑑-7
撮影日 2013/10/9 撮影場所 宮崎県串間市

$私家版里山図鑑-8
撮影日 2013/10/9 撮影場所 宮崎県串間市

【これまでのナツアカネの記事もご覧下さい】
2009年11月26日「ナツアカネ」
2009年12月6日「ナツアカネ ♂」
2009年12月7日「ナツアカネ ♀」
2010年7月19日「ナツアカネ 未成熟♂」
2010年7月20日「ナツアカネ 未成熟♀」
2011年7月8日「ナツアカネ 未成熟♂ 2011年初見」
2011年8月3日「ナツアカネ 同定のポイント」
2011年12月14日「ナツアカネ 成熟♂ 2011年12月5日撮影」
2011年12月20日「ナツアカネ 成熟した♂と♀ 2011年12月19日撮影」
2012年1月2日「ナツアカネ 12月26日の連結産卵」
2012年1月7日「ナツアカネ 成熟♂ 2012年1月7日の出会い」
2012年11月16日「ナツアカネ ♂ 休息」
2012年11月27日「ナツアカネ ♂ 11月27日誕生日に見たトンボ」
2013年7月2日「ナツアカネ ♂ 未成熟」
2013年10月7日「ナツアカネ 成熟♂ 2013年秋」


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