現在発生している青潮ですが、


よく結局のところ青潮ってなんなの?」と聞かれるのですが、簡単に説明すると、青潮とは水中から酸素がなくなる現象です。



その発生メカニズムをフリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia) より引用すると、



1)  富栄養化により大量発生したプランクトンが死滅して海底に沈殿し、バクテリアによって分解される過程で海中の酸素が大量に消費される。その結果、溶存酸素の極端に少ない貧酸素水塊が形成される。


2) 通常、この水塊は潮流の撹乱により周囲の海水と混合されて分散するが、内湾ではこの力が弱い。また、東京湾などでは浚渫(しゅんせつ)工事に伴う土砂の採集跡が海底に窪地として残されており、ここに溜まった水塊は貧酸素環境が特に保たれる。


3) 貧酸素水塊中では嫌気性細菌が優占する。嫌気性細菌の一種である緑色硫黄細菌などの光合成細菌の一部は大量の硫化水素を発生させる。


4) この硫化水素を大量に含んだ水塊が湧昇すると、水中の酸素によって硫化水素が酸化され、硫黄或いは硫黄酸化物の微粒子が生成される。微粒子はコロイドとして海水中に漂い、太陽光を反射して海水を乳青色や乳白色に変色させる。多くの場合、青潮は未酸化の硫化水素による独特の腐卵臭を伴う。



この、貧酸素水塊が上昇する主な原因は対流であるとされている。

表層付近の海水が強風により外洋へ流されて離岸流が発生すると、それを補うように底層の水塊が上昇してくる。


東京湾では北~北東の風が吹く時期に青潮が起き易い。

他に、底層水が直接外洋水によって押し上げられて青潮となる場合もある。」


とあります。




上記をもう少し噛み砕いて説明すると、



1) 東京湾のような内湾では海水の循環が弱く、また海底を掘ったりしているため、海底付近に酸素が極めて少ないか無酸素の水域ができる。


2) 北~北東の風が吹いたり大雨が降ることなどによって表層付近の水が流されると、この酸素の少ない水域が浮上する。


3) その際、海水を乳青色や乳白色に変色させたり、腐卵臭を発生させる。


4) 海中から酸素が少なくなるため、魚類の多くは酸素を求めて避難するか、移動手段を持たない貝類などはそのまま死滅する場合も多い。




これが現在、江戸川放水路で起きている状況です。


いまのところ今回発生した青潮による被害は軽微ですが、今後も続くようならかなりヤバイかもしれません。


ご来店予定のお客様におかれましては、繰り返しになってしまいますが、上記状況をご理解いただいたうえで遊びにお越し下さい。


また、ご来店を考えているお客様においては、しばらく様子を見る事をお勧め致します。




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