リンゴの絆 | 赤たぬ日記

赤たぬ日記

一意奮闘

前から話題になっていた「奇跡のリンゴ」のお話の

本を購入しさっそく読んでみました。


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凄い物語で感動しました!!

この本の感想を3つのキーワードから

語ってみたいと思います。


1.農薬


著者の木村さんは家族でリンゴ農家を営んで

いたわけですが婿養子として入った当初から

農薬の害に悩まされていて特に奥様がひどい

ときは1ヶ月も農薬の害で仕事が出来なかった

そうです。これをきっかけに「無農薬」のリンゴを

作ろうと決心しそこから「奇跡のリンゴ」が生まれる

わけです。今現在では30年前より農薬の量と質は

減っているようですがそれでも一般に流通される

リンゴはそれなりの農薬がまかれたものであります。


「リンゴを作るために家族が農薬で体を壊すなんて

それを食べる人の体にもいいはずがない。それで

誰が幸せになるのでしょう」


2.信念


「無農薬」のリンゴが育つまでの7年間は

いわば「無収入」ですから木村さんはその間

サラ金から借りたりキャバレーのバイトをしながら

家族と貧乏な生活を強いられるわけですが

一度は「死」も覚悟したほどつらい7年間だった

ようです。しかし「無農薬」のリンゴを作る!という

非常に強い信念が実りついに7年目にして

リンゴの花が1本の木に咲きそこから徐々に

自然栽培で「奇跡のリンゴ」が育ってきたのでした。

そこには農薬を一切使わず自然栽培でもリンゴを

作る!という強い信念があったからこそ成しとげた

のでありましょう。本を読んでいてこの苦しい

7年間の出来事のお話に自分は何度も涙しました。

周りの人達からもバカにされ幾度となくもうやめよう

と思ったハズです。しかし木村さんは奇跡のリンゴを

作ることについに成功した!強い信念がなかったら

この奇跡のリンゴは生まれていなかったのではないでしょうか?


3.絆

太田さん山崎さんの友情と支えには本当に

感動しました!そしてリンゴを流通させる人

リンゴを研究する人などそうした熱意あるかた達

にも恵まれ奇跡のリンゴは全国的にも知られる

ようになります。そしてなんといっても奥様の

存在がなによりの支えだったのではないでしょうか?

苦しい7年間も必死で木村さんを支え頑張ってきた

その夫婦愛にグッときます。木村さんは奥様のことを

「地球で一番の女房です」それほど感謝しているそうです。

素晴らしいアイデアがあっても人間一人ではそれを

成し遂げることが出来ません。木村さんはいろんな「絆」に

支えながらついに奇跡のリンゴを作ることに成功したのです。



今現在、木村さんはこうした無農薬の自然栽培を

全国に広げようと各地を講演や指導などで回って

るそうです。自分はまだそれほど無農薬の野菜・

果物を食べたことがないんですが食べた人の話し

によると全然、味が違っておいしいそうです。

野菜・果物を長年売っているお店としてこうした

自然栽培の野菜・果物の普及は大歓迎であります。


奥様の健康のために始めたことが今や

農家の新たなる道へ導いてくれる存在と

なった木村さん・・・今後の活躍に期待したいです!

そして奇跡のリンゴも実際に食べてみたいです(^-^)