林 英夫のNEWSな日々-摂津本山署名活動 利用者の念願だったJR摂津本山駅のバリアフリー化へむけて、ようやく来年度にも工事が始まることになりました。10日に行われた地元説明会でJR西日本と神戸市が正式に明らかにしたもので、地元からは「一日も早く便利で安全な駅にしてほしい」と強い要望が出ました。


地元自治会や婦人会、商店街などが「バリアフリー促進協議会」を作って署名活動を展開してから1年あまり、ようやく着工へむけて動き出すことになります。


駅前でマイクで署名を呼びかけたり、署名活動をサポートしてくれた林事務所の学生らにも、これでいい報告ができます。


地元説明会は10日午後7時から東灘区役所で行われ、JR西日本神戸支社と神戸市都市計画総局の担当者からこれまでの経過や、計画案、今後のスケジュールなどについて説明が行われました。


林 英夫のNEWSな日々-摂津本山バリアフリー化案 このなかでJR側は、狭い駅なのでバリアフリー化案の作成に時間がかかってご迷惑をかけたが、地下道利用案や、西側の陸橋を残して南北自由通路をつくる案、西側の陸橋を撤去して東側に南北自由通路をつくる案を検討した結果、工事の安全性の問題などから、東側に自由通路をつくる橋上駅が一番現実的だと説明しました。(写真クリックで拡大)


さらにJR側は、黄色部分の自由通路がやや狭いのと、階段が1ヵ所なので、2ヵ所に変更することも考えており、この図面が最終案ではないことを強調しました。


これに対して住民側からは「ほんとうに長い間待っている人も多いので、一日も早く着工してほしい」「駅舎からホームには上りエスカレータしかないが、矢田市長は上下エスカレーターを約束してくれている」という声がでました。


林 英夫のNEWSな日々-摂津本山地元説明会 工事について、神戸市では来年度着工へむけて「都市計画決定」が必要なので、その作業とともに予算化もすすめているところだと述べるにとどまり、具体的な時期は明らかにしませんでした。


また上下エスカレータについては婦人会から強い要望があり、JR側は「出来る限り検討していきたい」としながらも、確約はしませんでした。


この摂津本山駅は昭和10年に開業した瓦葺きの瀟洒(しょうしゃ)な駅で、駅北側の岡本地域は「都市景観形成地域」に指定されています。このため地元からは「駅の風景」を少しでも残すよう要望が出ており、この日の説明会でも駅のデザインに十分配慮するよう意見が出ていました。


林 英夫のNEWSな日々-摂津本山駅 婦人会などが何回も何回もJRや神戸市に要望しても、工事方法や費用面で難しいと難色を示されてきた摂津本山駅のバリアフリー化がようやく動き出します。


多くの皆さんのご苦労に感謝するとともに、本山らしいよりよい駅にするためにJRと神戸市はさらに地元の声を十分に聞いてほしいと思います。