林 英夫のNEWSな日々-神戸空港上空
神戸市は、神戸空港島を造成するために発行した市債の償還が困難になったとして、2010年度に返済期限を迎える650億円の一部について、新たに市債を発行、返済を最長20年間先延ばしする方向で検討に入った。(29日、神戸新聞)


市長選挙が終わったとたんに、こんなニュースです。


あまりのも市民を“バカ”にした借金返済先送りです。


林は市議に当選させていただいてから4年間、空港問題を審査する特別委員会の理事を務めてきました。このときは「需要予測の見直し」と「土地売却スキームの見直し」にしぼってずっと当局の姿勢を質してきました。


大阪北部の需要があるという「予測」に対しては、地元アンケートまでして当局の需要予測の“ズサンさ”を追及しましたが、「見直す考えはない」の一点張り。


土地売却スキームについても年度ごとの見直しを再三求めましたが、これも「土地売却に努力する」と答えるのみで、いっさい聞く耳を持たない姿勢でした。
林 英夫のNEWSな日々-神戸空港

こんな当局の姿勢に対して、自民・民主・公明などの“与党”グループは「当局の説明を了とする」として、まったく疑問さえ示しませんでした。これでは議会チェックはかからず、議会がないのと同然です。


借金返済は、2009年度265億円、2010年度650億円、2011年度374億円、2012年度280億円、2013年度205億円、2014年度208億円の予定ですが、09年度は企業会計からの返済で何とか“綱渡り”したものの、もう10年度はどうしようもなくなりました。


このため395億円を新たに借金して、返済を最長20年先延ばしする方向で検討に入るということです。


借金を借金で返すという、こんな“お気楽”な方法は到底民間では許されません。利払いが膨らみ、借金のツケを次世代に押し付けることになります。


「土地を売却して借金を返済する」というスキームは完全に破綻しているにもかかわらず、誰も責任を取らない…


「借金を返せないからまた借金をする」という方針に、誰も異議を唱えない…


こんな神戸市政に誰がしたのでしょう!!


議会“与党”の責任も重大だと思います!!