まずはご報告を。今朝、無事に帰宅しました。

実は昨日は、JAXAはやぶさプロジェクトチームが、日本クリエイティブ大賞2010の「ネバー・ギブアップ賞」を受賞したのでその受賞式に出席するために東京・信濃町の明治記念館に行きました。JAXAからは川口先生を含む6人が出席予定で先生と広報担当の方が僕より前に到着して打ち合わせをしているはずでした。


何用あって月世界へ


受賞式が15時開始なので14時45分ごろ受け付けを済ませて会場内の椅子でポツリとひとり。他のメンバーはまだ到着していません。すると(ご想像どうり)仙台沖大地震の地震波の初動(縦波ですね)が到達;会場天井に吊り下げられたシャンデリアがシャリシャリ鳴り出しました。初動が長いので直下型ではないな(遠いな)と、すぐに終わるだろうと思っていましたが音は大きくなるばかり。

揺れが大きくなってきたため会場係りの人に誘導されてロビーへ避難するも、揺れは大きくなるばかり(横波が到達)。「落下物に注意してください!」、「窓ガラスから離れてください!」と怒号が飛び交い、照明や壁や天井が落下する中、しばしの間立ちつくし横波の通りすぎるのを待ちました。すでにかなりの人が駐車場に避難していました。誘導されて僕も屋外へ。避難している間も2、3回は余震がありました。


何用あって月世界へ


ほどなく他の「はやぶさ」メンバーと合流、さらに式典とパーティの中止が告げられました(パーティ会場のシャンデリアが落ちたらしい)。明治記念館のスタッフが大画面TVをロビー外に提示してニュースを流してくれました。その画面で東北地方が大変な状況になっていることを知りました。また首都圏の交通が麻痺していることも分かりました。出先で被災すると途方にくれますが、仲間が6人集まれば不安も吹っ飛びます。それに強運のリーダー川口淳一郎がいます。


何用あって月世界へ


リーダーの判断で近い新宿でなくJAXA東京事務所のある丸の内まで歩いて向かおうと判断しました。すでに道路は人であふれ、バスは満車で乗れません。タクシーも簡単にはつかまりそうもありません。明るいうちに移動をと皇居を目指して歩き出しました(つづく)。