チンタラ全開 | 嗚呼 ソフトバンクホークス

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九州に本拠を置く唯一のプロ野球チーム・ソフトバンクホークスの試合結果を語る場。

10月12日(水)CSファイナル1回戦(札幌D)、0-6で負け。対戦成績2敗(AD含む)。おしゃれ泥棒はヘプバーンだが、勝ち星泥棒はこの男。公式戦14勝の大半をBクラスから挙げただけのことはある。まさに集中力不足。打者一人を打ち取るごとに拳を握り締めていた球界の至宝が見せた見事な集中力。足元にも及ばない。

 

5回裏は長距離砲から始まる。塁に出せば次の打者は大谷。中盤のエアポケットに嵌まる時間帯だ。ここは慎重に行けよな、とつぶやいたのも束の間、HRでなくて命拾いのレフトオーバー。

 

4球続けたカーブを見ていた大谷が初球のストレートを見逃すはずがない。細川のリードもあまりに芸がなさすぎるが、チンタラ王子はもう、すでに舞い上がっていた。

 

そこに大野のバントは正面に来たがファンブル。「これで7点は入るな」と家人に告げた。無死満塁。あとは御覧のとおり。ガム男に「ぶっ潰され」てジ・エンド。この試合どころか、このシリーズの帰趨がここに極まった。

 

30番のボールは、見事なまでに真ん中に集まっていた。西川、中島、近藤、中田。バント、コースヒット、完璧なHR。いずれもホームベースの中心軸を通っていた。

 

大谷も、コントロールでは30番といい勝負だった。しかし160キロのストレートのあとに130キロ台のスライダーがど真ん中に来ては、打てるものではない。わずかに内川だけが4回、やはりど真ん中のスライダーを2塁打にしただけだった。

 

30番のように、力感のないモーションで140キロ台のストレートを投げても、手元でビュッとくる感覚はないのだ。それにハムの打者はボールを引き付けてよく見るから、ボールに手を出さない。

 

まあ、それは公式戦での対戦ですでに実証済みなのだから、無死満塁で、あと先考えず、森福を投入しても良かった。それでなければ、捨て試合である。

 

にもかかわらず、0-6で東浜を登板させるとは、ベンチは気でも狂ったのか。この回の火消し役というなら、失点する前に替えるべきだし、東浜は小生の構想では中継ぎではなく、3戦目の先発なのだ。これで摂津が3戦目に出てくることになる。

 

それはともかく、次の回から寺原に交代させるに及んで、監督の采配が全く理解できなくなった。東浜に何を求めたのか? 7点取るから抑えてこいとでも言ったのだろうか。

 

くどいようだが、興行としてのプレーオフだとしても、こちらは、良いプレー、面白い野球が見たい一心である。大谷は完璧だったが、それでも一か八かスライダーに的を絞る手はないわけではなかった。その対策不足がまず駄目。

 

30番の根性なし、気合不足、気力不足、集中力欠如は、1年や2年では治らない。たとえ15勝挙げても、強いチーム、粘る打者には絶対通用しない。脱力投法だとか、器用貧乏などとおだてられているうちは、ここぞという勝負や天王山のゲームで必ずやられる。あの面構えでは、鬼の形相で立ち向かうハムの打者にも吞み込まれるばかりだ。

 

ここまで口を極めて非難するのは、持っているものが一級品だからである。しかし、こんないい加減な精神力でピッチングしている間は、周囲から信頼されない。1球1球大事に大事に投げることを、この若造は忘れている。来期は一度、後ろに回して1球の大事さ、怖さを勉強したほうがいい。

 

ファイナルの1戦に持ってきた監督の眼力も大したことがないが、1STに出して負けば元も子もないから3試合目、と考えれば納得できる。その程度の信頼しかないとの判断は正当である。いずれにしても、和田の不在という駒不足に耐えて勝ち抜くには、この初戦は負けは想定内としておくべきだ。

 

しかし東浜を今日出したことで11番・摂津の2枚で1勝が義務になった。明日の増井VS11番は、先発転向後に対戦がなく、また11番は予測不能のゆえ、予想が難しい。とにかく1回裏を無失点、それだけを願う。

 

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