最近、上場会社のIRページを見ていると「インベスターズガイド」が掲載されていることが多いですね。
この「インベスターズガイド」、特に定義があるわけではなく、各社様々な切り口で作っているようです。
その名の通り、投資家向けのガイドとしての資料であったり、データブックであったりと。
さて、当社(ジーキューブ)でもお客様にはこの「インベスターズガイド」の作成をお勧めしています。
当社の「インベスターズガイド」の定義は、
一言でいうと「投資家がその会社を見る上での辞書(参考書)のようなもの」です。
私は昔から会社を知る上で一番良い資料は「有価証券報告書」だと思っています。
「有価証券報告書」は本当に良く出来ていて、最初からきちんと読んでいくとその会社の歴史から
現状までが短時間で理解できる優れものです。
とは言っても「有価証券報告書」は基本的に単年度のものですのですし、
金融庁にファイリングする法定資料です。
これをベースに「もう少し見易く、有価証券報告書ではわからない情報をプラスし、
単年でなくせめて2~3年は通して使えるもの」というのが、
当社の考える「インベスターズガイド」です。
これまで数社の作成サポートをさせて頂きましたが、
大体構成としては以下のような感じです。
・会社概要(基本情報・企業理念など)
・沿革(ビジネスモデルの変遷)
・ビジネスモデル(お金の流れ・販売(サービス提供)の仕組みなど)
・グループの概要(子会社の役割・状況)
・事業内容(製品・サービスがそもそもどんなものか?から、
沿革・単価×数量・市場規模・競合・シェアなど)
・財務データ(5~10年分のBS・PL(四半期・セグメント別)・CF)
・経営指標(5~10年分)
※製造業であれば、ここに研究開発の状況であったりが加わったりします。
これを説明会なんかで配布するのですが、大変に好評頂いているようです。
また、この「インベスターズガイド」を作成したあるIR担当者の方は、
ご自身の「資料」として投資家とのミーティングに活用していると仰っていました。
実際、作成にあたってはかなりの自社に対する理解とデータが必要になるので、
これを作成すること自体が自社への理解をかなり深めることにもなりますし、
当然、頼れる資料にもなるはずです。
ちなみにこの「インベスターズガイド」、結構使いまわしが効きます。
ある会社では、自社のプレス向け新製品発表会時に配布したり、
別の会社では、採用ツールの一つとして活用されたり、
またある会社では社内グループ向けの情報ツールとしても使われております。