京都・俵屋旅館でいただいた初夏のお料理の数々 | いばりこぶたの 気ままな生活

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先週末の7月4日・5日と4年ぶりに京都の俵屋旅館に滞在し、おもてなしいただいたことを前回書きました。今回は俵屋さんでの初夏のお料理、「文月の献立」につきましてご報告したいと思います。


俵屋旅館の七夕のしつらいにつきましては、前の記事をご覧くださいね。


私たちが過ごした富士の間はこちらです。宿に到着して真っ先にお出しいただくのが伝統のわらび餅です。


こんな感じ。わらび餅をいただいて、落ち着いたあとで俵屋さんのグッズを扱うショップの『ギャラリー遊形』へお買い物に行き、戻ってお風呂を楽しんでいますとそろそろ夕食の時刻です。


いただいた献立の一覧をつらつらと拝見しているとまもなく先付が並べられました。二人前です。右から羽二重豆腐、鮑とずいきの花山椒煮、鱧(はも)の子、海老の艶煮と小芋の甘煮、烏賊素麺。どれもお酒の進む肴になります。


小茶碗でトウモロコシの摺流しをするするいただいてから、お刺身ですね。茂魚(あこう)の焼き目造りに、左側は鱧の薄造りを梅肉醤油で。はもをフグのようにいただくのは初めてです。そして鱧の湯引きの柔らかいことといったら!


グリーンが美しい冬瓜の煮物の下には焼いた穴子が隠れています。


焼き物はやっぱり鮎、煙を上げるほどに焼いた笹に載せて運ばれました。私どものお部屋担当の仲居さんは小柄でベテランのチャーミングな女性でして、絶妙のタイミングで配膳くださいます。それにしてもシューシュー煙を吹くお料理には仰天しました。


一つずつお皿にとっていただきました。


これも焼き物、鱚(きす)山椒焼きと蓮根のもろみ焼き。旬の夏の魚のオンパレードです!


お凌には冷たくした焼き野菜の煮浸しです。青いガラスのお皿が涼やかでした。と思ったら、ぐつぐつ煮立った土鍋に入った鱧の柚香鍋!焼き豆腐ともっちりした結び麩もはいっていてお汁の美味しいこと。このへんからご飯をいただこうかと・・・。


するとこんなきれいな強い肴(しいざかな)が出されるのですもの、まだまだ呑めちゃうじゃありませんか。火取り鱚に叩いたオクラの吉野酢掛けです。軽くたたきにしたキスの下にはふっくら柔らかい湯葉が。さすがに満腹となってしまいもはやご飯は入りませんでした。


本来の甘みを活かした宮崎マンゴーのジュレも季節の味わいですね♪この日の晩ご飯は、俵屋さん全十数室の中でうちの部屋が一番早く済んだのではないかしら。お茶を飲んだらさっそく宿の中のパブリックスペースの探検へ。


一番の狙い目は17時から23時の間だけ開放されるという2階にある書斎、アーネスト・スタディです。此処の女将、佐藤年サンの旦那様で今は亡きアーネストさんの凝った書斎でした。この日は大阪で仕事をしていたのですけれど、すっかり疲れも取れ、もう一度高野槙のお風呂に入ってから気持ちいい2枚重ねのパジャマに着替え、丸八真綿の丁度よい硬さの寝具でぐっすり休みました。


朝食は洋食・和食から選択します。和食の場合はだし巻き卵か湯豆腐、そして季節の魚を選びます。連れも私もこんな風にお風呂に入って出される湯豆腐がとても楽しみでした。


お魚は連れが鰈(かれい)、私が選んだのは「ぐじ」、アマダイです。結構地味な朝食ですけど、夜が重かったのでこれでいいんです。ご飯の炊き方もハンパじゃありませんし、お茶も美味しいことこの上なしでした。


朝から面白いお顔のぐじクンとご対面。愉快な朝食となりました。チェックアウトの11時まで、宿の近辺を散策しようと朝食後に玄関へ行くと、靴を出してくださる番頭サンと男衆の方に「ぐじさま」と呼ばれた私、イヤだわと思いながら味は素晴らしかったので許してあげました。おしまい♪♪

俵屋旅館の住所と電話番号です。俵屋さんはインターネットの公式ホームページがありませんのでご注意ください。
    【住所】 京都市中京区麩屋町御池下ル
    【電話】 075-211-5566


俵屋旅館旅館 / 京都市役所前駅烏丸御池駅三条駅

夜総合点★★★★ 4.5