名曲喫茶レポート | 蜂蜜の怠惰と哲学

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渋谷にある「名曲喫茶ライオン」というところに行ってきました。
道玄坂から百軒店通りに少し入ったところ。

そこで久々に、感動的なくらいのカルチャーショックを受けたのでした。

そもそも「名曲喫茶」が何であるかよく知らずに足を踏み入れた私。
そこは、完全に異世界でした。
現代の渋谷に、時空のひずみが僅かにあって、重力もそこだけちょっと重たくて、微妙なバランスで密かに存在してるような場所でした。

知る人の間では有名な名曲喫茶らしいです。

入り口の看板は古めかしく、ドアには「撮影禁止」と書かれていて緊張。
扉を開けると、びっくりするくらい薄暗くて、ただ、クラシック音楽が流れている。

男性の一人客が多いけど、皆、黙っていて…

なんだ、この喫茶店は⁉
異様だぞ??
と、まず衝撃を受けます。

昭和初期に建てられた内装のままに、レトロな雰囲気で充満してる店内。
ストーブの上でやかんがシューシュー湯気を上げている。

ものすごい大きなスピーカーと、何千枚とある大量のレコード。
ほとんどの席はスピーカーの方を向いており…
そう、ここはクラシック音楽を観賞するための場所なのでした。

喫茶店、というよりは、名画座みたいな場所に近いかも。

コーヒー一杯550円で、一人の時間を好きに使って良い場所。
私はレモンティーを頼んだのですが、レモンの輪切りが贅沢に入ってました。

都会の異空間です。
未知の体験です。
未知との遭遇!

内装も興味深いし、レコードもたくさんあって、音はもちろん心地よい。
店員さんの動きを観察し、それぞれの客を観察するだけでも、ものすごく面白い。

何時間でもいられそうです、私。
実際、二時間以上、居座ってしまいました。

簡単に異界にトリップ出来る感覚。
これは、是非また行きたいぞ!

不思議な体験をして、ビミョーな心持ちになり、でも渋谷の町は、ひんやりとして人がたくさんいて、ざわざわしているのでした。