私は、よくしゃべる。
しゃべりなさいといわれれば、いくらでも話していられる。
だから、よく、キャリアカウンセラーに向いてないんじゃないの?人の話を聞いているの?なんて親しい人から聞かれる。
いや、聞いてますよー。
私の話を聞くコツは何かというと、特に大学生の話を聞くという立場の場合は、とにかく
「その人の立場になって、一緒に自己PRを完成させる」
という視点だ。
そのためには、その人の視点で、経験を紐解きながら、自分の強み弱みワードを探していく。
探索だ。
大体30分くらいしか時間がないから、30分で、その人の立場にたってその人の自己PR考えようとしているので、かなり真剣だ。いや、かなり必死だ。
さらに言うと、自分はどんな仕事だったら興味が持てるんだろう、っていう所まで行きたいから、どんなとき楽しいんだろう、とかどんなことが得意なんだろう、っていうことを探り続ける
だから。聞かないと始まらない。
最初はひたする聞き続ける。時々、軽く質問しながら。
今は三年生が多く、就活をさあ、はじめるぞっていうところだから、まったく素の状態の人が多いので、それを何人も繰り返しやっている。
質問の例で言えば
たとえば野球部だった人がセカンドやってたって言うと
「なんでセカンドやったんだと思う?ショートやサードじゃなくてなんでセカンドだと思う?」とか
吹奏楽部だったといえば
「その楽器が上達するにはどうすればいいと思って、どうがんばった?何をした?」
なんていうことを聞いていく。
小説にヒントがあると言ったら怒られそうだが、最近ジェフリー・ディーバーのシリーズに登場した「キャサリン・ダンス」という、どんな嘘も見抜く尋問官のスタンスに
「人の話を聞くということは、その人すべてを見ることでもある」
ということに気づいてから、さらに聞く姿勢が変わったかもしれない。
言葉だけではなく
「なぜそういう発言をするのか」
「どうしてそういう言い方をするのか」
などを表情なんかも見ながら探っていく。
余談ですが、そんなスタンスで、ある落語家と離婚して世の中を騒がしている女性を見ると、ものすごく自分の気持と発言のギャップに苦しんでいるように見えて、かわいそうでならない。必ずしも言葉は真実を語らないなあと。
さて、いよいよ就活シーズン本番。
がんばって聞きますよ!