ふーん、浴衣と着物を分けるんだ。 | はすのやにっき

ふーん、浴衣と着物を分けるんだ。

浴衣が着られたら、非浴衣の着物だって着られるんじゃないの?


面白いアンケートがあったのでご紹介しましょう。

今の着物ブーム(?)の牽引役とされるOLさんに対するアンケートがありました。


和装について|F1層の消費動向を調査「OLマーケットレポート」


F1層と言われて、車好きの友人の顔が浮かぶ僕はマーケティングにはそれほど熱心ではありません。



このアンケート、フツーの呉服屋さんは熱心に見てしまいそうな内容ですけれども。

大体の現状把握としてはこんな感じなんでしょうね。


挙げられている問題点もどれもクリア可能なものですし、どちらかというと販売より

いかに着物へのハードルをみんなで下げていけるかにかかっているような感じでした。


その中で、「浴衣は一人出来られる、しかして着物はムリ」という結果があります。

浴衣と着物は別物ということらしいですが、浴衣だって着物です。

素材にもよりますが、木綿の着物や綿麻の着物の一ジャンルであり、装い方の一つです。

(この辺りは昨年の奈良で講演した時にも触れました)


違いをあえて見出すならばこの3点くらいでしょうか。


・浴衣は主に半幅帯・兵児帯を締める

・浴衣は襦袢を着ない

・浴衣は足袋を履かない


浴衣用に羽織・帯締め・足袋なども提案が続いていますが、それこそ最早「ユカタ」ではなく

夏着物が立派に浸透している現状なのではなかろうか、と思います。

大手チェーン店に顕著なのですが「何にでもユカタと冠すれば売れる」傾向が見えます。


着物という存在そのものに自信が無い証左なのか、ユカタとつけなければ見向きもされない

ことが現実なのか。そこのところ興味は尽きませんが、着物に対するハードルの片鱗が窺えます。



というように、一つのアンケートのちょこっとした部分だけを取り上げても随分ブログのネタには

なると思います。皆様、このアンケートでブログを書いてみませんか?

一部に対してでも全体に対してでもいいと思います☆


もちろん、男性視点からの記事も興味深いですので、是非に。




浴衣をひと通り着られるようになって、着物を着られます!と胸を張って言えるかってのもあるな

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