次のようなメールが届きました。

 

船議議第661号

平成28年12月12日

議員各位

船橋市議会議長 神田廣栄(公印省略)

休会の日の開議について(通知)

12月5日の会議において12月6日から12月19日まで休会とすることに議決されましたが、12月13日は会議を開く必要があると認め、会議規則第10条第3項の規定により午前10時より会議を開くので出席願います。

・主な議事 議案第11号((仮称)船橋市東消防署古和釜分署・消防訓練場新築工事請負契約の締結について)撤回について

 

 というものです。そして次のような資料が届きました。

 

 

 

 

 

 で、あす12月13日に本会議だそうです。なんでだろうと聞いたところ、本会議で議案の撤回を承認すると、委員会付託をした議案が自動消滅するという解説本だかなんだかの記述があるからだそうです。

 

 で、その前後の手続きはどうなんだろうと聞いて回ったところ、明日の本会議前に総務委員会に議案撤回に至る説明をするらしいのです。

 

 で、ガス抜き?して本会議で撤回承認のための質疑、討論を諮って、承認という手順だそうです。

 

 私はこの流れに大いに疑問を呈するものです。

 

 議会運営員会が決めたことのようです(私には議運の決定事項が知らされないまま本会議突入です。普段はペーパーにまとまったものが来ますが今回はありません。)。

 

 私が思うには、現在議案は本会議で議決して委員会に付託されていますから、総務委員長の手元にあります。

 

 それを、総務委員会で議案の撤回について、許否を話し合って、結果を出し、それをもって本会議で委員長報告をし、本会議において議案撤回の承認をするという手順であるべきだと思うのです。

 

 それを強盗強姦のように、本会議でいきなり撤回について諮って質疑を受け、討論をし許否を決めるようです。

 

 完全unbelievableです。

 

 議会運営委員会が、常任委員会の審議すべき議案を取り上げてしまう(奪い取ってしまう)日程を決めたようです。

 

 私だったら、議長に来た撤回の申し入れを議長から総務委員長に申し入れ(伝達し)、総務委員長に総務委員会における議案撤回の許否を先議してもらい、あるいは審議未了にするのかして、最終日の議案の議決に合わせて取り扱えば良いだけのことだと思うのです。

 

 なぜ、総務委員会に議題とも言えない「説明」をして、議案が総務委員会に残ったまま本会議が開かれ「強引に」本会議承認をさせるんでしょうか?

 

 少なくとも私が聞きおよぶ範囲では、最終日であろうが13日であろうが工期等の大勢に影響はないと思われます。

 

 委員会審査中(委員会付託中)の議案について、本会議で撤回承認を求めることはできないわけではありませんが、ここ数年、少なくとも私が議会運営委員長や議長の時に、「議案の審議」に関して、議会本来の務めを果たす流れに整えて来たつもりですが、今回の「流れの端折り」は、議会運営の効率化ではなく、乱暴な議案審査と言えなくもありません。

 

 さらに申し上げれば、議案の撤回に対する質疑?

 はあ?議案で無くなるものに対して質疑をするという愚挙。

 

 撤回理由を問いただす?ありえません。理論的に。

 

 さらには討論?これまたありえません。撤回の申し出があったものを討論する?アホかと。

 

 撤回というのは議決すべき状況が消滅しているからですよ。そのことを質疑したり討論したりってこの議会はどこへ行こうとしているのでしょうか?

 

 別の角度から見て、陳情の取り下げは船橋市議会ルールで委員会に諮って取り下げの許否が決められます。

 

 △陳情第27号 JR南船橋駅周辺地域のまちづくりに関する陳情

本陳情について、6月18日、「都市機構の所有する道路を市に払い下げる目的が理解され、南船橋駅ホームの拡張とホーム増設、若松2丁目団地の一部、京葉線駅前再開発を促進するための内容が理解されたと思うので、他は理事者にゆだねる」との理由から、提出者から取り下げ申出書が提出された旨、委員長から、報告。

全会一致で取り下げを承認すべきものと決した。

 

 という記録のほかにたくさん陳情取り下げの事件があります。私から言わせれば陳情より市長提出議案の方がある意味重みがあって取り扱いを丁寧にすべきじゃないんですかね?と思います。

 

 それを、総務委員会が開かれる前日に本会議を開いて議案を奪っちゃう。で、わざわざ本会議を招集する?

 

 私の論で言えば、14日に行われる総務委員会において撤回の許否を協議して、その結果をもって最終日に、その議案の議決前に総務委員長の撤回の許否についての報告をして本会議の撤回の許否を諮れば良いだけのことでしょう。

 

 バカバカしい。これで市長はじめ多くの執行機関の理事者の出席、議員全員の出席を求めることこそ効率的な議会運営からおおよそかけ離れた無駄な議会運営としか言えません。

 

 最低だと思いますね。

 

 全くもって考える力のない正副議長、正副議会運営委員長をはじめとする議会運営委員会メンバー及びそういう審議日程を組み立てられない正副議長以下正副委員長以下議運メンバーはもっともっと勉強すべきだと思いますね。

 

 もっと言えば、総務委員会の正副委員長以下メンバー全員が議長や議運の委員長に抗議すべき事案ですよね~と思います。「な~に我々に付託した議案をいきなり持ってっちゃうんだよ~。」ってね。

 

 まあ、とにかくめちゃくちゃですね。