先般、議会運営委員会がありました。


 私が議長を務めさせていただいた期間が2年間。それが直近の2年間です。その前は議会運営委員長を2年間務めさせていただきました。それ以前は議会運営委員を務めたり務めなかったり。しかし、初当選以降常に議会運営全般に関して勉強をさせていただいてまいりました。

  議長の時には様々な議長会行事があり、その都度、議会運営については議論が行われておりました。会議の席、懇親会の席、それらの合間など、議長間での会話は議会運営のことを真剣そのもので話し合っていました。


 それ以外の勉強の機会は外部の有料の研修会であったり、全国若手市議会議員の会の研修であったり、懇親の場であったりしました。特に、この若市議の研修や懇親会の席での情報交換は、若手議員の素朴な疑問から始まり、旧態依然とした「議会の悪弊」をいかに打ち破るかなど、真剣に議会運営についての議論をしたものでした。


 そういう素地がある中で、前述した有料の研修も何度となく伺いました。そして一番の指導者は議会事務局の速記士の皆さんでした。彼らは、言ってみれば「船橋市議会の生き字引」でしたから、何事も「事実」と「学説(とでも言うんでしょうか、解説本を始めとする説や各地の事例)」をきちんと解説をしてくださって、疑問点の解決(将来あるべき姿も含めた解決方法の指南など)をして下さいました。


 行政の事務事業の勉強はもとより、この議会運営全般の勉強が一番難しいものでもありました。「正論」とは別のところに「正義」や「政治」があり、必ずしも正論が通らない世界でもありますし、その塩梅を体感しながらの勉強はそれはそれは難しいもので、未だに「修行中」という感じです。


 ですから、先期の初当選の議員さんたちには、常に「頑張れ」と思っていましたし、応援もしました。議会運営で誰もが通る道みたいなものもあるし、そうでないものもあります。


 おかげさまで常に議会運営に問題意識を持ち、問題提起をしてきましたし、問題解決もしてきました。


 そんな中地方自治法の数度の改正で、「旧態依然」の議会制度や議会運営はもうできない。というのが私の判断であり、日本国中の地方議員の多くの判断があるのでしょう。


 そもそもの地方議会の役割と責任が非常に多岐にわたりその責任がひたすら重くなってきているからこそ、地方議会が熱病にでも冒されたように、「二元代表制」「議会改革」にひた走っているのです。


 これは止める事のできない、議会側から行うべき最重点事業とも言える事でしょう。


 そんな中、今回、私は、全国的にも動いてきている議会の会期、予算編成作業への議会の意見、問題提起などの迅速な反映のための提案をしました。


 その裏には、様々な問題提起も含み、議会が熱い議論を交わしながら解決をしていくべき大きな大きな問題提起の一部でもありました。


 しかし残念ながら委員長を始め委員各位にもその意味合いが伝え切れるほどのレベルには達していなかったようでした。さらには、執行機関の議会担当が地方自治法の解釈を始め、議会周りの法令の傍論解釈が大凡できていないような行動に出ました。


 これは許すまじ暴挙であり、ある意味致命的な行動でもありました。


 私は即刻市長に更迭を求めたいくらいです。


 なぜならば、議会と執行機関の関係の基本の「キ」です。


 議会の専権事項に手を突っ込んできました。それを言われた議会の責任者はそのことに気がつかなかったようです。それ以下の方々もどうもそうだったようです。手を突っ込まれた方々自体も、まったく議会の権能や議会の専権事項もわかってないご様子。


 あまりの知識のレベルの低さに正直申し上げて苛立っています。


 議会運営の責任者に聞いても結果が望んだとおりだからいいじゃないですか。と。


 ダメだこりゃ。という感じで、とりあえずは、ここまで議会をバカにされたのだからと思ったのですが、僕以外誰も怒っていないことがわかったので、違った行動を取ろうと思案中です。