広報委員会視察報告の3回目です。今回は三重県津市の議会のインターネット中継についてです。

http://www.gikai.city.tsu.mie.jp/index.htm
をご覧ください。

トップページの右上と下の中央に「映像配信」とあります。多くの自治体が「中継」とか「インターネット中継」というアイコン等で対応しているのに対し、「映像配信」という表現に興味を持ちました。

で、それをクリックするとその意味合いが何となくわかるような気がします。一般の市民の方に対して優しいのです。丁寧というのでしょうか。言葉遣いや映像を見るまでの過程が、「見ていただく」「興味を持っていただく」というところに視点が置かれているのです。これは次回報告する鳥羽市議会にも共通する点です。鳥羽市議会は、議会トップページに映像が埋め込まれていて、トップページにアクセスするといきなり見られるという状況です。

さて、話を津市議会に戻しましょう。

津市議会は、「中継」――まさに「映像配信」では後発の部類に入るでしょう。が、しかし、だからこそ、導入までが丁寧な扱いでした。同じ市内にある県議会や県内の鳥羽市議会がかなり先駆的、先進的に先行していました。その分、他自治体の研究がしやすかったのでしょう。したがって、導入済み議会の先例と最新事例との比較検討などがきちんとなされ、意思決定をしています。

かなりのページ数のため今回は見送らせていただきますが、注目していただきたいのは、資料の中に「津市議会のポータルサイトとして、さまざまなITスキルの市民層が、見やすくて探しやすいように使いやすさに配慮した画面展開にする」とあります。これが前述した部分にあたるのかもしれません。

また船橋市と違ってケーブルテレビ局の経営方針が当初から地域密着だったのかもしれません。ケーブルテレビは以前から利用し、放映していたようです。

インターネットも総務省のデータで、23年末人口普及率で79.1パーセント、世帯普及率で86パーセント、企業普及率で98.8パーセントですから、基本的には、船橋市でも同程度の数字を見込んでよろしいのではないかとも思います。そして、ケーブルテレビとインターネットを合わせれば、理論上の数字では、まあ、どちらかの方法で中継が見られるのは、津も船橋も一緒かなと思います。

船橋市は本会議のインターネット中継をケーブルテレビで行うことも先般の広報委員会で決定しました。ですから、本会議中継に関しては、「やれるべきことをやる」という感じです。

この津市議会の件に関しては、前述のホームページにアクセスしていただいて、いろいろとチェックいただくのが一番良いと思います。