一般質問2日目を終えました。
少々気になることがあり、対応させていただくことにしました。

船橋市議会では、このブログにも書いていますが、質問をする要旨を事前に通告する制度をとっています。それはそれで、答弁をする側と入念な打合せをするもよし、しなくてもよし、という感じです。

そして、議会はルールの中で時間の制限を設けています。それは無秩序な、無責任な質問などを防止するために、一定の枠内で質問をして、答弁も概ね同時間(質問時間と同時間程度)で答弁するようルールが決まっています。

ところが、今議会において一般質問が始まってから、質問時間に比して答弁時間が長いものが目立っています。なぜそういうことが起きるか? 事前の打ち合わせが丁寧すぎるのです。

例を挙げてみましょう。

自転車対策について
(1) 10月11日市内行田で自動車自転車事故があったが予防対策について
(2) 千葉県長津川調整池付近(北本町)では歩道が狭いが解決策は
(3) 同時に夏見・小室線への登り坂も狭く自動車と自転車の事故の危険性があるが車歩道構成をかえられるか
(4) 歩行者・自転車・自動車の安全走行確保に警察との協議について
(5) 自転車が事故を起こした場合の保険について
(6) スタントマンを活用した交通安全対策が好評と新聞報道されているが船橋市では
(7) 自転車安全運転講習会の開催

この主意通告をした議員は、なんと、この主意通告書に記載したこのままを読み上げました。これを読み上げるだけなら、「持ち時間」の消費量が最低限で済みます。そして、事前に打合わせてあった内容の答弁をしてもらうのです。

この文書を読むだけで、どんなふうに答えてよいかわかるわけがありません。このそれぞれの項目の何について聞きたいかが、どこにもありません。

こういう質問だったら、質問の趣旨がほとんどわかりませんから、答弁は、
(1) だったら「予防対策を行います」で充分です。
(2) だったら「あります」だけ答えれば結構です。
(3) の場合は、「はい」か「いいえ」だけで結構です。
(4) の場合は、「します」とか「予定しています」で充分でしょう。
(5) の場合は、「保険商品として存在すると承知しております」とか「知りません」で結構でしょう。
(6) の場合は、「やりません」「やるかもしれません」とかで充分です。
(7) の場合は「開催しません」「小学校でやってます」とかでも結構でしょう。

それなのに、この質問だけで想定もできない答弁ばかりでした。こういうルールを破るような質問時間節約術は許されるものではありません。同時に、答弁をする執行機関は、答弁は質問に的確かつ簡明に行わなければいけません。今回の一般質問はもう初日から必要以上の答弁が多いようです。議会事務局がしっかり答弁時間もチェックしていることも知らないで。

「円滑な議事運営」を心がけている議長及びその補助機関である議会事務局が、「時間」を重要視するのは当然の話です。議場では「議場外の事前打ち合わせ」はまったく関係ありません。したがって、あくまでも議場内で「質問された内容」に基づいて「簡潔・明瞭に答弁」することが求められています。

それができない答弁者は「単なるアホ」です。一般質問を「議論の場」と勘違いしているおバカさん議員と答弁者がいます。大きな間違いです。以前からこれまたこのブログでくどい程書かせていただいていますが、船橋市議会会議規則ではたった一行、

(一般質問)
第62条 議員は、市の一般事務について、議長の許可を得て質問することができる。
2 質問者は、簡明な主意書を作り、議長の定めた期間内にこれを議長に提出しなければならない。

しか規定されていません。「質問することができる」だけです。「議論」なんてどこにも存在しないのです。議論をするつもりで一生懸命話すアホ答弁者がたくさんいます。私から言わせれば半分以上が失格です。

例えばですが、12月1日の船橋市議会本会議における一般質問で、答弁の仕方で最も正しい模範的答弁は、水野副市長答弁と環境部長答弁でした。また、11月30日で通告なしで答弁予定のなかった財政部長の答弁も大変良かったと思いますが、あとはすべてダメ。長過ぎる。

議論をしたい答弁者は、自ら議員の控え室に行って議論をしてください。それだけのこと。議場で今後議論めいた答弁をしたら、その都度、散会後に注意をさせていただくかもしれません。

だいたい、答弁をする執行機関の理事者各位は、文字になった会議録をきちんと読んでいるのでしょうか? 読めばいかに自分が船橋市議会会議規則第62条から逸脱して恥ずかしいことかわかると思います。

いいですか!!!質問に答えるだけの話です。「そのことについて説明する」のではありません。説明をしたければ、議論をしたいときと同じです。議員の控え室に行って、徹底的に説明をする。議論をする。それだけのことです。