前回の解説をさせていただきましょう。

まずはタイトル。
本町4丁目地区の開発について(要望)

正確に言うと、船橋小学校と中央保育園建替え計画に伴う周辺の開発を効果的に行うべきであるので、地名でタイトルをつけさせていただいたのです。

我々「市政会」は、同地区開発を今後の船橋市における子育て支援・教育環境の充実を考える上で大きな転換点となる事案と認識し、市政の最重要課題の1つととらえて、平成22年3月定例会中においても勉強会を開催するなど、集中的に研究・検討をしてきた。その結果、今般の事業着手に当たっては、下記事項の実施が不可欠との結論に至ったので、ここに要望する。

JR並びに京成船橋駅至近の同地域において、不動産の価値から言っても有効な利用が不可欠です。そもそも、公有地って誰のものっていう議論も必要で、市役所のものはイコール市民のものという考え方もあるのです。ですから、より有効的な活用方法が考えられるのが本来の姿であるのにもかかわらず、学校は学校以外はダメ、保育園は保育園以外はダメ、というようなアホなことを考えるのが船橋市役所です。

都内に出れば、いくらでも公共施設の複合施設なんて当たり前。お隣の市川市へ連休明けに複合施設を視察をさせていただきますが、どうして考えないのかが不思議。「建て替える」のならまずできるだけいろいろな機能を持たせたいと思うのが心情ではないのでしょうかねえ~。

逆にアホなケースも存在します。早くつくるべき施設を複合化を理由にピンポイントで用地を選定して、そこにこだわるあまり地主さんの関係で進まない「保健所建設」などもありますけどね。

理由付けがデタラメですね。最初は保健所を設置することがポイントだったものが、いつの間にか場所が特定され、その理由にすべき保健センターだかなんだかになり、人様の土地を当てにするから進まない。これは分離して考えるべきで、本来設置されていなければならない保健所は別の土地手当をして設置し、特定の場所に設置が必要で、地権者事情があるなら、それが解決するまで待てばよいはず。目的や優先順位のつけ方が異常な例ですね。まあ、それはさておいて、本町の件に戻りましょう。

駅至近でありながら、「都市計画道路」が予定されているところに設置されている中央保育園。耐震診断の結果建替えすべきとなったのだから、速やかに移転すべき。そもそも、都市計画道路予定地に公共施設が居座ること自体市民をバカにした話。
しかも、周辺道路は狭隘で緊急車輛等の通行もままならない。そうこういっているうちに、近接の船橋小学校の耐震補強に問題ありとの見解が。そこで建替え案が。

もともと、我々の会派は、小中高校の統廃合をいまから視野に入れ、順次実施していくべきだということでシミュレートをしたり、いろいろなケースでの議論をしてきて、政策集にも記載しました。その中で一番最初に話題になったのが、船橋小学校、市場小学校、市立高等学校です。船橋小学校、市場小学校は統合すべし。場合によっては高校への移転。高校は他地域へ移転。空いた土地は有効活用。ということでした。当然、近隣にある中央卸売市場なども視野に入れての総合的な話かもしれませんが。

とにかく船橋小学校が現在地にあることが周辺住民の安全な暮らしにプラスかマイナスかという視点で考えます。なぜならば前述した周辺道路の問題は市がしかるべき方法を講じなければ進まないことは明白です。だったら、大きく道路用地を市が出すべきなのです。ですから、中央保育園は移転。最低限の条件となるのです。随分長くなりましたから、このへんにしましょう。

 市長の強いリーダーシップのもと、本事案が船橋市にとって「子育て・教育のランドマーク」ともいうべき市民にとって価値ある施設・地区となるよう、強い期待を持って、関係各位のご高配とご尽力を願うところである。

駅至近ですし、「船橋駅」という船橋市の玄関ですから「子育て・教育のランドマーク」という言葉をあえて使わせていただきました。

1. 市道14-074号線付け替えのほか、必要に応じて周辺用地を買収して、開発手法により整備し、
  土地の有効活用を図ること。

2. 隣接する公園用地及び本町4丁目公園、清川記念館建設予定地を含めた、周辺一帯の将来的な
  整備構想も踏まえたものとすること。

3. 市道14-076号線及び14-077号線のセットバックを実施し、歩道の整備等により通学児童の
  安全確保策を講ずること。



船橋市議会 勝手にe-報告 (長谷川大のe-通信簿)-map


周辺の道路網図ですが、船橋小学校を取り巻く市道は自ら拡幅のために努力をしてくださいという意味ですね。清川記念館建設をしなさいという意味ではなく、その予定地としてある土地も含め総合的に検討してください。道路も市有地の範囲内でより効果的に整備してください。ということですね。

4. 建て替えられる船橋小学校及び中央保育園については、複合施設化・高層化によって土地の有効
  利用を図り、市民サービスの向上に資するものとすること。

5. 上記複合施設には、小学校・保育園のほか、耐震性に問題がある「南本町子育て支援センター」の
  移設、駅前幼稚園・保育園送迎ステーション設置など、幼稚園・保育園と連携した子育て支援の
  拠点施設とすること。


欲を言えば、市民住宅(福祉の意味の市営住宅ではありません。子育て世代への住宅供給という考え方)を高層階にした複合施設が私個人の意見。少なくとも、小学校、保育園、放課後ルーム、他地域保育園・幼稚園向け送迎ステーション、子育て支援センターなどの複合化は真剣に多方面からの検討を加えていただきたいですね。

6. 新施設の配置・工事に当たっては、船橋小学校の授業・行事にできるだけ影響を与えないよう、
  配慮すること。特に体育館・グランドの確保に留意すること。


建替えにあたっては、児童の授業が他校と違うことがあってはいけません。きちんと代替措置が講じられた上で、計画が進められるべきであると考えます。

7. 新施設における船橋小学校の教室数等については、将来的な学区の再編、市立小中高校の
  統廃合並びにそれらに基づく児童数予測等を踏まえ、適正なものとすること。


この部分は、合理的かつ論理的でなければいけません。我々に示された学区や学校の「適正規模」の考え方など、とても市民の皆様にお見せできる内容ではなく、早急にとりまとめをする必要があります。
まあ、簡単に言えば「納税者をバカにした」資料しか示されていません。

8. 新施設における中央保育園については、「保育のあり方検討委員会」の審議も踏まえ、民間委託
  の可能性を検討すること。


本来でしたら、「竣工後に速やかに民間への移管手続きを行うこと。」って書きたいくらいですが、やわらかく書いておきました。

9. 現校舎・園舎の耐震性を考慮し、事業について可及的速やかに事業に着手すること。

これが一番大事なことなんです。