なんだか今議会にやたらに耳に残ったのが「要望」という言葉です。
これって、船橋市議会のルールでは、というか慣例で、答弁を求めない時に使う方便のような気がしますが…

杓子定規なことを書いて申し訳ないのですが、一般質問や委員会での質問は、問いただす意味があります。「問う」んですよね。答弁を求めることが前提です。答えをもらうために、質問をするのです。

それが、多いこと多いこと。要望が。答弁はいりませんけど、要望しておきますって。ずるいとしか言いようがありません。

これは、答弁をもらうと自分の求める状況にならない答弁だから、意図的に答弁してもらわないで、住民要望などを一方的に申し述べて会議録に残す。「ちゃんと住民の皆さんの要望は言いましたよ」とアリバイを作る。

これって市民に対する裏切りですよね。答えがわかっていてわざと聞かない。こんな卑怯なことってないと思います。聞いちゃうとそこで終わってしまうからです。市民との関係をつなげておく。まあ、つなげておくっていうと言い方が失礼ですが、問題の先送り、先延ばしですよね。これってあり?でしょうか。

僕は、要望は一週間以内とか10日以内とか日数を切って、文書で執行部から回答を得るべきだと思います。そして議会のホームページなどで公開する。そうすれば、問題を抱えている市民の皆様にも迅速な対応ができるし、同じような要望を抱えている人は、それなりの判断や、要望先がわかる。

回答する方も回答する方で、回答時点の明確な回答をする。曖昧で市民にいらぬ期待を抱かせるような回答は厳に慎む。ということで。

「◯◯と要望します。」って言った瞬間に、「おいおいおい、そんなことできるわけねえだろ~よ!!」って思う課長さんや部長さんも多いはずなんですよね。執行部も議員側もずるい。お互い傷つかないようにしてる。

「言うのはタダ」とばかりに要望の連発。聞く方も聞く方で聞いておくだけだから、と。
ダメに決まってるじゃん、って思います。こういう馴れ合いはダメですよねえ。悲劇は市民だけ。